楽天銀行デビットカードは審査無しで作成できる上、還元率が1%となっている。年会費無料、無条件で1%還元を受けられる銀行系のデビットカードは楽天銀行デビットカードしかない。大手都市銀行は三菱UFJ銀行の「三菱UFJデビット」が0.2%還元、三井住友銀行の「SMBCデビット」が0.25%から0.5%還元、みずほ銀行のみずほJCBデビットは0.2%になっている(2020年10月現在)。
楽天カードよりは劣るものの楽天銀行デビットカードはクレジットカードを作成できない人が決済で還元を受ける手段として、もっともおすすめできるデビットカードと言える。
この記事では
▶ 楽天銀行デビットカードの優れた特徴と他行デビットカードとの比較
▶ 楽天銀行デビットカードが提供するサービス
▶ 「楽天カード」と「楽天銀行デビットカード」の比較
から
▶ 楽天銀行をさらにお得にする使い方
まで詳しく述べていきたいと思う。
楽天銀行デビットカードの優れた特徴と他行デビットカードとの比較
楽天銀行デビットカードは楽天銀行口座開設と同時に発行できる。楽天銀行での預金や引き出しのできるキャッシュカード機能と一緒になっており、デビット機能は楽天銀行口座の開設時、キャッシュカードについている。カードのブランドとしてはVISA、MasterCard、JCBから選べる。
楽天銀行デビットカードの特徴としては
・加盟店ならどこでもクレジットカードと同じように使える
・年会費が原則無料(一部有料)
・16歳以上なら審査不要で作成可能(ただし、住所と電話番号は必要)
以上の点があげられる。
また、他行デビットカードと比べ、優れてる特徴として
・特定の場所や条件を満たさなくとも常時1%(楽天ポイント)還元を受けれる
・デビットカード決済で現金の代わりに楽天ポイントが使える
以上の点にある。
年会費無料で特定の場所や条件を満たさなくとも常時1%還元を受けれる銀行系のデビットカードは他にはない(2020年10月現在)。
また、楽天銀行デビットカードでは口座にある現金の代わりに楽天ポイントを利用できる。これは楽天銀行デビットカードを通して決済できるものは全て楽天ポイントでも支払えることを意味する。
下記では楽天銀行「以外」の高還元デビットカードを紹介するとともに、デビットカード決済における楽天ポイント利用の方法についても詳しく述べていきたいと思う。
楽天銀行「以外」の高還元率デビットカード
楽天銀行「以外」の高還元率デビットカードとしては
・デビット付きキャッシュカード(セブン銀行):0.5%から1%
・ミライノ デビット(住信SBIネット銀行):0.6%から1%
・Visaデビット付キャッシュカード(GMOあおぞらネット銀行):0.6%から1.5%
・Sony Bank WALLET(ソニー銀行):0.5%から2%
などがあげられる。いずれもネット銀行のデビットカードになる。
セブン銀行デビット付きキャッシュカードも年会費無料。通常のデビットカード決済で0.5%、セブン&アイグループ(セブンイレブン、そごう・西武、7net)の対象店舗では1%が還元される。
住信SBIネット銀行のミライノ デビットは年会費無料のVisaで0.6%、年会費無料のMastercardで0.8%、年会費1万1000円のミライノ デビット PLATINUMで1%還元を得られる。
ミライノ デビット PLATINUMは海外旅行保険が充実しているため、還元率「以外」の要素で利用価値の高いデビットカードになっている。
GMOあおぞらネット銀行のVisaデビット付キャッシュカードも年会費無料のデビットカードである。1テックま君から4テックま君のステージがあり、デビットカードの還元率が0.6%から1.5%まで変化する。ステージはデビットカードの利用額と外貨普通預金残高によって決まる。たとえば、GMOあおぞらネット銀行で外貨普通預金残高を300万円以上に増やせば3テックま君になり、楽天銀行デビットカードと同じ1%の還元を受けられる。
年会費無料、特定の場所でなくともポイントが得られるデビットカードとしては、ソニー銀行のSony Bank WALLETがもっとも還元率が高くなりえる。ただし、Sony Bank WALLETで2.0%還元を受けるにはステージアップの条件を満たさなければならない。
ステージはステージなし(0.5%還元)、シルバー(1%還元)、ゴールド(1.5%還元)、プラチナ(2.0%還元)の4段階である。シルバー以上の条件は下記のようになっている。
無条件のステージなしでは0.5%還元となる。シルバー以上で楽天銀行デビットカードよりも高い1.0%以上の還元を受けられる(moneykit.netより)
GMOあおぞらネット銀行およびソニー銀行では500万円以上の外貨普通預金残高などで楽天銀行デビットカードよりも還元率が高くなる。
外貨などの積み立てで500万円以上を貯められそうな人なら、ソニー銀行の「Sony Bank WALLET」もしくはGMOあおぞらネット銀行の「Visaデビット付キャッシュカード」の利用がおすすめである。逆に言うと、それ以外の人なら無条件で1%還元を受けられる「楽天銀行デビットカード」で良いだろう。
デビットカード決済における楽天ポイント利用
楽天銀行デビットカードは口座にある現金のほかに、楽天ポイントによる支払もできる(通常ポイントのみ。期間限定ポイントの利用は不可)。銀行口座から引き落とされる現金の代わりに、楽天ポイントが消費される。
楽天銀行デビットカードの利用金額を楽天ポイントで支払うには楽天銀行のMy Accountへログインし、トップページのタブで「カード・ATM TOP」>「ポイント利用設定」とクリックしていく。
上記ポイント利用設定をクリックすると、デビットカード利用額への楽天ポイント利用設定ページが表示される。
ここでは決済金額に対し、すべての利用可能なポイントを使用するか、設定したポイントを上限に支払へ利用するかを選べる。一度設定すれば、デビットカード利用時に毎回適用される。毎回1000ポイント(1000円分)までを上限にポイントを利用するといった使い方ができる。
取引時にポイント残高が不足している場合は、通常通り、普通預金残高から引落される。
また、楽天銀行デビットカードで利用できる楽天ポイントには利用上限がある。利用上限はダイヤモンド会員かそれ以外かで異なる。
1回の取引限度額 | 1ヶ月の取引限度額 | |
---|---|---|
ダイヤモンド会員以外 | 3万ポイント (50ポイントから3万ポイント) | 10万ポイント |
ダイヤモンド会員 | 50万ポイント | 50万ポイント |
1ポイント=1円として利用できる。1ヶ月50万円分までしか支払に利用できない。楽天ポイント会員のランクは楽天ポイントのmy rakutenより確認できる。ハッピープログラムのステージとは異なるので注意。
ダイヤモンド会員になる条件などについては下記ページを参考に。

ちなみに、ダイヤモンド会員以外だと、デビットカードに利用できるのは50ポイント以上からの利用になる。利用限度の3万ポイントに達していなくても、利用可能なポイントが49ポイント以下だと消費されない。
楽天銀行デビットカード決済で1%還元を受けれる点を考慮すれば、楽天ポイントをデビットカードの支払元にすると1ポイント=約1.01円の価値になる。
たとえば、1万円分の決済を楽天銀行デビットカードで行い、楽天ポイントで支払うと1万ポイントが消費されて100ポイントが還元される。つまり、1万円分の消費が実質的には9900ポイントの消費になる。楽天ポイント1ポイントを1円以上の価値にする方法として覚えておいた方が良いだろう。
楽天ポイントは利用方法によって価値が変わる。楽天ポイントの価値を高める使い方について詳細を知りたい人は下記記事を参考に。

楽天銀行デビットカードで得られる楽天ポイント
楽天銀行デビットカード決済で得られる楽天ポイントは通常ポイントである。
楽天の通常ポイントは上でも紹介したように、使い方次第で現金もしくは現金以上の価値へと変換できる。
楽天銀行デビットカードが提供するサービス
楽天銀行デビットカードはJCB、MasterCard、Visaのブランドから選択できる。
MasterCardやJCBとは違い、Visaブランドの楽天銀行デビットカードは3種類用意されている。楽天銀行デビットカード(Visa)のほかに楽天銀行シルバーデビットカード(Visa)、楽天銀行ゴールドデビットカード(Visa)がある。これらについても審査無しに加入できる。
通常のデビットカードとシルバーカード、ゴールドカードの主な違いをまとめると下記のようになる。
楽天銀行デビットカード | 楽天銀行シルバーデビットカード | 楽天銀行ゴールドデビットカード | |
---|---|---|---|
年会費 | 無料 | 2200円(税込) | 5500円(税込) |
ショッピング保険の補償限度額 | なし | 30万円 | 30万円 |
国内旅行保険 | なし | なし | あり |
海外旅行保険 | なし | なし | あり |
還元率 | 1% | 1% | 1% |
楽天ポイントによる支払 | 可能 | 可能 | 可能 |
1%の還元率や楽天ポイントによる支払が可能な点は変わらない。不正利用に対する補償についても違いはない。
楽天銀行デビットカードと楽天銀行シルバーデビットカードの主な違いは年会費とショッピング保険の有無である。楽天銀行ゴールドデビットカードになるとさらに旅行保険も付帯する。
ショッピング保険
楽天銀行シルバーデビットカードと楽天銀行ゴールドデビットカードにはショッピング保険が付帯している。楽天銀行シルバーデビットカードはショッピング保険を利用したい人向けのデビットカードと言っても過言ではない。
ショッピング保険とは楽天銀行シルバーデビットカード、楽天銀行ゴールドデビットカードを利用して購入した物品が盗難にあったり、破損などの事故によって損害を被った場合に補償してくれる保険である。
商品価格が5000円から100万円までの商品を購入してから60日以内なら、年間30万円を上限に補償を受けられる。ただし、免責金額として5000円の負担は必要になる。
特定の物を移動する、利用する機会が多い人やシェアハウスなど多数の人が同じ空間で生活している人には悪くない保険かと思う。
補償の対象とならない商品、補償の対象とならない主な場合について下記ページも参考に。

国内旅行/海外旅行傷害保険
楽天銀行ゴールドデビットカードには国内旅行/海外旅行傷害保険が付帯している。国内もしくは海外旅行中に事故や急病、賠償する責任などが生じた場合、補償額を上限に補填してもらえる。
補償内容と保険金額についてまとめると下記のようになる。
国内旅行保険 | 海外旅行保険 | |
---|---|---|
旅行保険の適用条件 | 利用付帯 | 利用付帯 |
傷害治療費用 | なし | 100万円 |
疾病治療費用 | なし | 100万円 |
賠償責任 | なし | 1000万円 |
救援者費用 | なし | 100万円 |
傷害死亡・後遺障害 | 1000万円 | 1000万円 |
傷害入院保険金(日額) | 1日あたり3000円 | なし |
傷害通院保険金(日額) | 1日あたり2000円 | なし |
楽天銀行ゴールドデビットカードに付帯する旅行保険は利用付帯と呼ばれ、保険適用には旅行前に交通費などをこちらのカードで決済していることが条件となる。利用付帯に対して、持っているだけで海外旅行保険の適用を受けられるものを自動付帯と呼ぶ。
国内旅行では治療費を直接補償するのではなく、入金や通院に対してお金が支払われる。日本の保険証を持つ人なら高額医療費制度を利用できるため、海外に比べ治療費の直接的な負担は少ない。
楽天銀行ゴールドデビットカードなら海外旅行で生じた怪我や病気による治療で100万円まで補償を受けられる。死亡したり、障害を負った場合、最大1000万円が遺族や本人へ支払われる。賠償責任では他人を怪我させてしまったり、他人の物を壊し賠償責任を負った場合に保険金が支払われる。救援者費用とは捜索救助費用や救援者の航空運賃等交通費、現地からの移送費等を言う。
海外旅行保険の補償内容から海外旅行保険の必要性について詳しくは下記記事を参考に。
渡航先によるものの、楽天銀行ゴールドデビットカードに付帯する海外旅行保険は十分な額の補償になっていない。年会費が5500円にもかかわらず、年会費無料の楽天カード(クレジットカード)よりも補償額は少ない。
欧米では骨折の療法でも100万円を越えることが多々あり、現地でまともに治療を受けられなくなってしまう。また、カード決済の証明といった手続が不要となるため、利用付帯よりも持ってるだけで保険が適用される「自動付帯」の海外旅行保険が望ましい。
海外旅行保険目的で年会費を支払うなら住信SBIネット銀行のミライノデビットPLATINUMにすべきだ。
ミライノデビットPLATINUMなら海外旅行保険が自動付帯している。また、傷害や疾病の治療費も1000万円まで補償される。欧米への旅行でも十分な補償額と言えるだろう。
「楽天カード」と「楽天銀行デビットカード」の比較
楽天銀行デビットカードは銀行系デビットカードの中では優れた部類に入る。しかし、クレジットカードの楽天カードと楽天銀行デビットカードを比べた場合は楽天カードの方が優れている。
>>> 【楽天カード】新規入会で楽天ポイントがもらえる入会ページ
楽天銀行デビットカードと楽天カードの違いについて、主要なポイントをまとめて比較すると下記のようになる。
楽天カード | 楽天銀行デビットカード | |
---|---|---|
1.街での利用における還元率 | 1%から2% (通常ポイント1%と期間限定ポイント1%) | 1% (通常ポイント1%) |
2.楽天における還元率 | +2%から+9% (通常ポイント1%と期間限定ポイント) | +1% (通常ポイント1%) |
3.年会費 | 楽天カードは無料 (楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカードなどは有料) | 楽天銀行デビットカードは無料 (楽天銀行ゴールドデビットカード、楽天銀行シルバーデビットカードは有料) |
4.カード作成時の審査 | あり | なし |
5.海外旅行保険 | あり | 楽天銀行ゴールドデビットカードのみあり (それ以外は無し) |
6.楽天ポイントによる支払 | 可能 | 可能 |
7.不正利用による補償 | 被害額を保険会社の判断に基づいて免除 (上限の記載なし) | 年間100万円まで補償 |
下記で「楽天カード」と「楽天銀行デビットカード」を比較して詳しく説明していく。
1.街での利用における還元率
楽天カードおよび楽天銀行デビットカードは通常、利用金額の1%が楽天ポイントとして還元される。楽天カードではこの1%にくわえ、楽天市場、楽天ブックス、楽天koboでの利用、エントリーを条件に1%還元をさらにプラスして受けれる(合計2%還元)。
楽天銀行デビットカードにはこうした+1%を受けれるキャンペーンが開催されていない。したがって、街での利用では楽天カードの方がお得になっている。
楽天カードで1%還元を追加で受けるには
1.楽天e-NAVIの「【毎月開催】楽天市場で楽天カードをご利用の方 街でのご利用分がポイント2倍!」のページを開き、キャンペーンページでエントリーをクリックする。
楽天カード会員向けキャンペーンページで「街での楽天カードご利用分がポイント2倍」キャンペーンをクリックし、エントリーする。
2.楽天市場で楽天カードを合計2万円以上利用する(通常は2万円。ただし、達成金額が異なる月もある)。
以上の条件を満たさなければならない。
つまり、エントリーと楽天カードによる楽天市場などでの買い物が条件となる。これらを満たせば、楽天市場「以外」での利用でも2%還元を受けられる。
エントリーは必須になるので、楽天カード保有者は毎月忘れないよう先に済ませておくべきだ。
>>> 街での利用分でポイントアップ キャンペーン エントリーページ
楽天カードの街での利用における還元率を2倍にする方法についてさらに詳しくは下記記事を参考に。

2.楽天における還元率
①楽天市場
②楽天ブックス
③楽天kobo
④楽天ふるさと納税
⑤Rakuten Fashion
⑥楽天海外販売
などにおける消費を楽天銀行デビットカードで決済すると2%還元を受けられる。楽天会員なら誰でも受けれる1%還元と楽天銀行デビットカードによる1%還元の合計2%還元である。
①から⑥における楽天カードの還元率は
1.SPU 最大 +6%還元
2.キャンペーン +2%還元以上
3.楽天プレミアムカードの楽天市場コース +1%還元
で9%以上増やせる。以上というのは楽天カード関連のキャンペーンによる還元が2%以上だからである。楽天会員なら誰でも受けれる1%還元とこれら9%以上を合わせて10%以上の還元を受けれるのだ。
下記でそれぞれ詳しく紹介していく。
SPU
楽天カードはSPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象サービスとなっている。楽天カード、楽天ゴールドカードで決済すると+2%還元、楽天プレミアムカードなら+4%還元になる。
また、楽天銀行口座を持っており、楽天銀行を引落口座にすると+1%、楽天の保険へ加入し保険料を楽天カードで支払えば+6%となる
楽天カード関連のSPU。楽天会員なら誰でも受けれる1%還元と上記サービスによる+6%の合計で7%還元になる(event.rakuten.co.jpより)。
楽天カードの還元率アップを含むSPUについてさらに詳しく知りたい人は下記記事を参考に。

キャンペーン
楽天における還元率を増やせる定期開催のキャンペーンとして「毎月5と0のつく日」キャンペーンがある。
毎月5と0がつく日、具体的には5日、10日、15日、20日、25日、30日の0時00分から23時59分まで、楽天での楽天カードによるポイント還元が+2%になる。SPUの最大+6%にさらに2%を追加できるのだ。また、楽天プレミアムカードでは
こちらのキャンペーンもエントリーが必須になっている。
>>> 毎月5と0がつく日はポイント5倍キャンペーン・エントリーページ
※開催していない時はエントリーできません。
また、「楽天カード決済限定!ポイント最大7倍キャンペーン」などのキャンペーンも不定期開催で毎年行われている。ただ、このキャンペーンで還元率が上がるのは特定のショップのみになる。したがって、この記事での詳しい説明は省略する。
楽天カードを持っていない人でもお買い物マラソンなどのキャンペーンでは10%以上の還元を受けれる。
楽天で定期的に開催されているキャンペーンについてまとめて 知りたい人は下記記事を参考に。

楽天プレミアムカードの楽天市場コース
年会費が税込で1万1000円になる楽天プレミアムカード会員になると
①楽天市場コース
②トラベルコース
③エンタメコース
の3つから選べる獲得ポイントアップサービスも付いてくる。
楽天市場コースは毎週火曜日・木曜日に楽天市場で買い物をするとポイント+1%還元されるコースである。
もちろん、SPUや定期開催されているキャンペーンとも併用できるため8%(SPUの最大+6%とキャンペーンの2%)へさらに1%を加えられる。合計+9%を加えられるため、通常還元の1%と合わせて10%還元にまで増える。
ちなみに、最初の設定では楽天市場コースになっている。変更しなければ楽天市場コースのままであり、コースは一度選択すると6ヶ月間は変更できなくなるので注意しよう。
3.年会費
キャッシュカード一体型で通常の楽天銀行デビットカードは年会費が無料である。楽天銀行デビットカード関連の手数料としては他のデビット機能付キャッシュカードへ切替申込をする場合の切替手数料がある。切替手数料は550円になっている。
上でも述べたように、楽天銀行デビットカード(Visa)には上位プランがある。楽天銀行ゴールドデビットカードの年会費は5500円(税込)、楽天銀行シルバーデビットカードの年会費は2200円(税込)になる。
楽天カードには楽天PINKカード、楽天カード アカデミー、楽天銀行カードといったクレジットカードも含まれる。これら楽天カードは年会費が無料である。
楽天ANAマイレージクラブカードは年1回の利用があれば年会費は無料になる。1年で1回も利用しないと、年会費として540円(税込)がかかる。
楽天カードの上位プランとして楽天ゴールドカードと楽天プレミアムカードは年会費がかかる。楽天ゴールドカードは年会費が2200円(税込)、楽天プレミアムカードは年会費が1万1000円(税込)になる。
楽天カードの年会費は契約月の翌々月27日に、登録した銀行口座へ請求され、引き落とされる。
4.カード作成時の審査
楽天銀行デビットカード、楽天銀行ゴールドデビットカード、楽天銀行シルバーデビットカードは楽天銀行口座を持っている人なら審査不要で誰でも作成できる。
クレジットカードの楽天カードには審査がある。ただ、楽天カードは新規入会時の審査を甘くしている。また、楽天市場での買い物状況も審査の際に考慮される。したがって、借り入れ含む他社クレジットカードの利用状況が悪くなく、楽天市場での買い物が多ければフリーターや主婦、無職でも作成できる。
他のクレジットカードで審査が通らなかった人も楽天カードへの申込みには挑戦してみるべきだ。
>>> 【楽天カード】新規入会で楽天ポイントがもらえる入会ページ
楽天カードは新規入会時の審査を甘くする代わりに、入会後、利用限度額、キャッシング枠の増枠時には厳しく審査されるようになっている。入会後の増枠審査では、増枠が認められないどころか、強制退会(カードの利用停止)になってしまうこともあるので注意しよう。支払延滞の有無、他社のクレジットカードを含めた利用履歴、借入残高にもよるものの、増枠の必要性が高くないなら追加で増枠の申請はしない方が良いだろう。
5.海外旅行保険
楽天銀行デビットカードは楽天銀行ゴールドデビットカードのみ海外旅行保険が付帯している。
楽天カードはすべて海外旅行保険が付帯している。ただし、楽天プレミアムカード(楽天ブラックカード)とそれ以外では保険の適用条件や補償額上限も異なっている。
楽天銀行ゴールドデビットカード、楽天カード、楽天プレミアムカードにおける海外旅行保険の適用条件や補償額などをまとめると下記のようになる。
楽天銀行ゴールドデビットカード | 楽天カード (楽天ゴールドカード含む) | 楽天プレミアムカード | |
---|---|---|---|
海外旅行保険の適用条件 | 利用付帯 | 利用付帯 | 自動付帯 |
傷害治療費用 (1事故の限度額) | 100万円 | 200万円 | 300万円 |
疾病治療費用 (1疾病の限度額) | 100万円 | 200万円 | 300万円 |
賠償責任 (1事故の限度額) | 1000万円 | 2000万円 | 3000万円 |
救援者費用 (年間限度額) | 100万円 | 200万円 | 200万円 |
携行品損害 (自己負担額3,000円、年間限度額) | なし | 20万円 | 50万円 |
傷害死亡・後遺障害 (最高額) | 1000万円 | 2000万円 | 5000万円 |
rakuten-card.co.jp、rakuten-bank.co.jpより
楽天銀行ゴールドデビットカードは年会費が有料にもかかわらず、年会費が無料の楽天カードよりも補償額は少ない。楽天銀行ゴールドデビットカードは海外旅行保険目的で加入すべきでは無いだろう。
上でも紹介したように、海外旅行保険が付帯する「デビットカード」でおすすめなのはミライノデビットである。
年会費は上がるものの、補償額はこれ1枚で十分な額になっている。
ちなみに、楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカード(楽天ブラックカード)には国内ラウンジを無料で利用できる特典も付いている。
海外旅行保険だけでなく、楽天カードに付いてくる空港ラウンジやトラベルデスクなどの旅行関連サービスについて詳しく知りたい人は下記記事を参考に。

6.楽天ポイントによる支払
上でも紹介したように、楽天銀行デビットカードおよび楽天カードはいずれも現金の代わりに楽天ポイントによる支払ができる。ただし、利用できる楽天ポイントは通常ポイントのみになる。期間限定ポイントは利用できない。
また、楽天ポイントには利用上限がある。利用上限はダイヤモンド会員かそれ以外かで異なる。楽天銀行デビットカードおよび楽天カードも利用限度額は同じである。
1回の取引限度額 | 1ヶ月の取引限度額 | |
---|---|---|
ダイヤモンド会員以外 | 3万ポイント (50ポイントから3万ポイント) | 10万ポイント |
ダイヤモンド会員 | 50万ポイント | 50万ポイント |
1ポイント=1円として利用できる。1ヶ月50万円分までしか支払に利用できない。楽天ポイント会員のランクは楽天ポイントのmy rakutenより確認できる。ハッピープログラムのステージとは異なるので注意。
ダイヤモンド会員になる条件などについては下記ページを参考に。

楽天カードの請求代金を楽天ポイントで支払う
楽天カードは毎月12日から20日22時までポイント支払の設定が可能となっている(2020年10月現在)。
楽天e-NAVIのトップページからポイント支払いの設定ができる。
ポイント支払いの設定画面。楽天の通常ポイントが1ポイント=1円として支払に利用できる。1回あたりの利用可能数は50ポイント以上になる。
7.不正利用による補償
楽天銀行デビットカードおよび楽天カードにはいずれも不正利用による補償が付いている。
楽天銀行デビットカードは年間100万円まで補償してくれる。
楽天カードは「被害額を保険会社の判断に基づいて免除」とだけ規約には書かれており、特に上限の記載はない。クレジットカードは利用限度額が元々決まっているため、不正利用は通常、全額を補償してくれる。
楽天銀行デビットカードは利用限度額が自由に設定できるため、補償額の年間100万円以上を不正利用されてしまうリスクがある。また、クレジットカードとは違い、銀行口座から現金が実際に無くなってしまう。補償を受けられるまでに時間がかかるケースもあり、お金が口座から無くなれば不安に感じるだろう。
デビットカードをメインで使っている人は不正利用対策もきちんとしておくべきだ。詳しくは下記記事を参考に。
不正利用のリスクを考えても、楽天カードを発行できる人は楽天銀行デビットカードより楽天カードをリアルでの決済に用いた方が良いだろう。
楽天銀行を更にお得にする使い方
楽天カードと楽天銀行デビットカードなら、楽天カードを優先して利用すべきだ。楽天カードの申し込みをしたことがない人は一度挑戦してみると良いだろう。
>>> 【楽天カード】新規入会で楽天ポイントがもらえる入会ページ
クレジットカードの審査に通らなかった人はデビットカードを利用するしか無い。デビットカードの中にはSony Bank WALLET(ソニー銀行)、Visaデビット付キャッシュカード(GMOあおぞらネット銀行)など1%以上の還元を受けれるデビットカードが他にもある。しかし、外貨普通預金残高が300万円以上といった条件を満たさなければならない。
年会費無料のデビットカードで条件なしに1%還元を受けれるのは楽天銀行デビットカードぐらいである。クレジットカードを作成できず、他行のデビットカードで1%還元を受けれないなら、楽天銀行デビットカードの利用が無難だろう。
楽天銀行デビットカードが使える点を含め、楽天銀行自体に口座を開設するメリットは多い。他の銀行ではあり得ないぐらいの金利が得られる「マネーブリッジ」だったり、楽天銀行デビットカードによる決済以外にも、キャンペーンやハッピープログラムにより楽天ポイントを貯められる。
楽天銀行デビットカードだけでなく、楽天銀行におけるメリットを最大限享受する方法を知りたい人は下記記事を参考に。
