数あるポイント投資の中でも楽天ポイントが圧倒的に優れている理由はポイント自体の貯まりやすさ、利用しやすさにあるだろう。楽天ポイントはネット・リアルにおける買い物だけでなく、電気代、携帯電話といったサービスから商品の購入で貯めれ、生活の多岐に渡って利用できる。
楽天ポイントを貯める生活に入るなら楽天カード、楽天Pay、楽天モバイル、楽天でんき、楽天西友ネットスーパーといったサービスの利用が基本になる。これらの利用では金銭的なコストを抑えられる上に、楽天ポイントを消費する際にも重宝される。
また、貯めた楽天ポイントの資産化には楽天証券、楽天銀行を用意した方が良いだろう。楽天ポイントは楽天証券を通して投資への利用できる。
生活するにあたり、様々なサービスで楽天を利用する「楽天経済圏」で暮らすだけで、支出を増やさなくとも資産は増えていくはずだ。
この記事では楽天経済圏での生活を意識した
▶ 日常的に楽天ポイントを貯める方法
▶ 決済時(お金を払う時)に通すべき楽天のサービス
から
▶ 楽天ポイントで資産を増やす方法
まで詳しく述べていきたいと思う。
日常的に楽天ポイントを貯める方法
生活支出の種類ごとに、使える楽天のサービスをまとめて紹介すると下記のようになる。
利用できる楽天のサービス | |
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家賃 | 家賃の支払で楽天カードが利用できるなら家賃の1%以上を還元。カード決済ができない場合、楽天銀行を家賃引き落とし口座に設定すれば1~3ポイントが貯まる。 引っ越しの際、楽天不動産を使うとWEB問い合わせで50ポイント、新居の成約で1万ポイントをもらえる。 |
食費 | 外食やコンビニ、スーパーでは楽天Pay、楽天カードなどが利用できる。自宅まで生鮮食品を届けてくれるオンラインのスーパー楽天西友ネットスーパーもある。 |
日用品・メイク用品・美容用品・サプリメント費用など | 楽天市場における購入で高還元が可能。ドラッグストアなどの店舗で購入する場合、楽天Payや楽天カードが利用でき、還元を受けれる。 |
光熱通信水道 | 電気は楽天でんき、携帯は楽天モバイル、固定回線は楽天ひかりがある。ガスは支払方法にて楽天カード決済もしくは楽天銀行の口座引落でポイントを貯めれる。 |
旅費交通費 | 移動やホテルの予約に楽天トラベルが利用できる。移動費や宿泊費では支払で楽天カードが使え、還元を受けれる。 |
書籍費用 | 楽天ブックス、楽天koboが利用できる。楽天koboではAmazon Kindleよりも少ない金銭的負担で電子書籍の購入ができる。 |
生命保険 | 楽天生命の保険料を楽天カードで支払うと決済の1%還元。SPUによる還元増もある。 |
税金 | 一部の税金は一部の市区町村で楽天カード(楽天銀行デビットカード)による支払ができ、還元を受けれる。ふるさと納税で、楽天ふるさと納税を通すと、返礼品だけでなく、SPUやキャンペーンによる還元を得られる。 |
社会保障料 | 国民年金は楽天カードで支払ができ、還元を受けれる。楽天銀行を国民健康保険料の引落口座に設定すれば1~3ポイントが貯まる。 |
楽天のポイントが貯まる制度としてはSPU(スーパーポイントアッププログラム)やキャンペーンが主になる。
楽天のSPU(スーパーポイントアッププログラム)とは、楽天のサービス加入や利用を条件に、
①楽天市場
②楽天ブックス
③楽天kobo
④楽天ふるさと納税
⑤Rakuten Fashion
⑥楽天海外販売
などにおける消費の還元率が最大16%にまで増やせるプログラムである(2020年10月現在。【SPU】ポイントアップの対象となるサービスについてより)。楽天経済圏の本質に位置する基本的なシステムになっている。
SPUについて詳しく知りたい人は下記記事を参考に。

下記では「1.家賃」「2.食費」「3.日用品・メイク用品・美容用品・サプリメント費用など」「4.光熱通信水道」「5.旅費交通費」「6.書籍費用」「7.生命保険」「8.税金」「9.社会保険料」と生活支出ごとに利用できる楽天サービスを紹介していく。
1.家賃
家賃は実家、持ち家でもない限り毎月負担する固定費であり、生活費の中でも高額になる。
最近はクレジットカードで支払のできる物件も増えている。家賃の支払で楽天カードが使えるなら、毎月家賃の2%を還元として受けれる。家賃支払いも「街での利用」に該当するため、通常時の1%に加えてさらに1%還元を追加で受けれるからだ。

家賃の支払にクレジットカードが使えないなら口座引落になるだろう。引落口座に楽天銀行口座を指定すると引落1件につき1~3ポイントを貯めれる。
クレジットカードの1%に比べると、もらえるポイントは少ない。しかし、まったくもらえないよりは良いだろう。
楽天カードや楽天銀行を利用できない場合、家賃の支払で楽天ポイントを貯めるのは諦めるしかない。
ちなみに、賃貸物件を探す際に、楽天不動産を利用すると、WEB問い合わせだけで50ポイントをもらえる。楽天不動産を通して、新居の契約をすると楽天ポイントを1万ポイントももらえる。
現在の家より条件の良い家は必ず出てくるので、費用対効果を高めるためにも、生活に余裕を作るためにも定期的に引っ越しは行うべきだ。
2.食費
コンビニやスーパーでは支払方法としてクレジットカードが使える。また、コンビニやドラッグストア、飲食店など、楽天Payが使える場所も増えてるだろう。
上でも紹介した「街での楽天カードの月額利用分がポイント2倍キャンペーン」により楽天Pay、楽天カードいずれでも2%還元を受けれる。楽天カードを楽天Payを通して利用する場合も、「街での利用」に該当するからだ。
自宅からスーパーへの往復に1時間以上かけている人、子育て中の人、コンビニ飯が多くなっている人は楽天市場やネットショップの利用も検討すべきだ。
米や飲み物など保存が効く食材はスーパーよりも楽天市場の方が安く買える。また、ネットで購入すれば家まで配送してくれるため、労力を抑えられる。
楽天市場で購入が難しい生鮮食品もネットスーパーで購入できる。閉店前の割引はないものの、生鮮食品をスーパー並みの料金で買える。帰りが遅く、コンビニで食材を購入する機会が多い人ほどネットスーパーの利用で食費を抑えられるだろう。もちろん、こちらも労力、時間の節約によって、生活に余裕を作れる。利用可能エリアに住んでいる人なら楽天西友ネットスーパーの利用を積極的に検討すべきだ。

楽天西友ネットスーパーではSPUによる還元率アップの対象には含まれない。ただ、固定費で楽天ポイントを消費しても期間限定ポイントが余っているなら、楽天西友ネットスーパーは利用先として悪くない。
3.日用品・メイク用品・美容用品・サプリメント費用など
日用品・メイク用品・美容用品・サプリメントはドラッグストアやスーパーで購入している人も多いだろう。しかし、ドラッグストアなどで購入できる商品はネットで購入したほうが安い。ティッシュやトイレットペーパーなど、かさばる日用品もネットなら安く購入できる上、レジに並ぶ必要もない。家まで届けてもらった方が労力の節約にもなるだろう。
ネット上の購入ではAmazonがよく使われる。しかし、楽天市場はAmazonよりも還元率を高くできる上に、商品の価格自体が安いケースも多い。Amazonでの利用を抑え、楽天での消費を増やせば、それだけ楽天ポイントの加算も増加する。

配送スピードを求めたり、プライムビデオなどエンターテイメントのサービスを利用する目的でAmazonプライムへ加入するのは否定しない。最安値の商品を探すのが面倒な人もAmazonが楽だろう。しかし、急ぎでも無い商品の購入では楽天の利用を優先すべきだ。
4.光熱通信水道
楽天経済圏における消費が増えているなら電力会社と携帯電話、固定回線についても楽天でんき、楽天モバイル、楽天ひかりへの変更を検討すべきだ。楽天ポイントは貯まりやすいだけでなく、楽天でんきや楽天モバイルは今より価格が安くなる点でおすすめできる。
楽天でんきは基本料金が0円のため、使った分しか料金が発生しない。また、使えば使うほど、一般電気事業者(東京電力や関西電力など地域ごとに電気供給をしている事業者)よりも安くなる。電気料金の計算方法から楽天でんきへの変更で具体的にどのぐらい節約できるか知りたい人は下記記事を参考に。

楽天でんきでは電気代200円で1ポイントの楽天ポイントが貯まる。また、楽天でんきなら電気代を楽天の通常ポイントだけでなく、期間限定ポイントでも支払える。本来減るはずの現金の代わりに期間限定ポイントを使えるため、期間限定ポイントを現金と同等の価値にできる。この楽天の期間限定ポイントで支払える点でも楽天でんきはおすすめの電力会社である。
楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT」と呼ばれるプランでは月額2980円で高速データ通信が使い放題、国内通話かけ放題が含まれている。インターネット、電話回線をよく利用するなら、Rakuten UN-LIMITは格安SIMを含めても最安値になるだろう。
ただし、高速データ通信が使い放題、国内通話かけ放題のサービスは「楽天回線エリア」内に限定される。また、Rakuten UN-LIMITは対応機種が限られている。格安SIMを含めて、携帯電話会社の変更を検討している人は下記記事も参考に。

楽天モバイルでは携帯代100円で1ポイントの楽天ポイントが貯まる。
楽天モバイルでも携帯料金を期間限定ポイントで支払える。
楽天の固定回線サービスとして楽天ひかりがある。楽天ひかりは光コラボによるサービスである。フレッツ回線をそのまま利用するため、速度はフレッツ光と変わらない。
また、フレッツ光から楽天ひかり、楽天ひかりと他の光コラボ間の乗り換え時、工事が原則不要となっている。

ただし、楽天ひかりでは楽天でんきや楽天モバイルとは違い、インターネット料金を楽天ポイントで支払えない(2020年10月現在)。
楽天でんき、楽天モバイル、楽天ひかりはいずれもSPUにより還元率をアップさせる。楽天でんきは0.5%、楽天モバイルは1%、楽天モバイルは1%の還元率が増える。したがって、これらに加入するだけでも、楽天市場などにおける消費の3.5%(通常還元の1%+2.5%)が楽天ポイントとして還元される。
ちなみに、ガス、水道は楽天によるサービスが提供されていない。ガス、水道は支払方法にて楽天カードもしくは口座引落で楽天銀行を使い、ポイントを貯めるしかないだろう。
5.旅費交通費
Suicaのチャージは一部クレジットカードに限定されているものの、JRと一部私鉄では楽天カード(楽天デビットカード)できっぷの購入ができる。
また、自動車による移動で必要なガソリン代についても楽天カードによる支払でポイントを貯められる。コスモ石油、出光サービスなどのガソリンスタンドでは楽天カードだけでなく、楽天ポイントカードによる支払ができる。楽天ポイントカードなら期間限定ポイントも消費できるため便利である。

出張で使える楽天トラベル
楽天トラベルは国内と海外における旅行関連サービスを提供している。
金銭的なメリットを考えた場合、楽天トラベルで積極的に利用すべきなのは国内宿泊予約や高速バス、レンタカーなどの国内サービスである。海外旅行に伴うホテルや航空券、ツアーはエクスペディアやアゴダといった旅行代理店、航空会社のホームページから直接予約した方が安い。
また、出張者が積極的に利用を検討すべきお得なプランとして楽天スーパーDEALがある。楽天スーパーDEALはホテル料金の30%以上を還元として受けれるホテル宿泊プランである。ホテル代を会社に出してもらい(経費で落とし)、ホテル代の30%以上の楽天ポイントを個人でこっそり受け取れる。会社員の利用者が多いサービスである。
ページの作りとしても、むしろ、こうした還元を受けたい会社員向けに作られている。
楽天スーパーDEALのトップページには 領収書の発行方法もわかりやすい場所で紹介されている。
ホテル予約時には「楽天スーパーDEAL」の文字や還元率がホテル説明の欄に記載されているかどうかの確認をしよう。
経費で落とせる出張で使えば、楽天ポイントもガンガン貯めれるだろう。
出張先の宿泊ホテルを自分で選ぶ権限があるなら、ホテル宿泊料の30%以上の還元を受けれる楽天スーパーDEALから選ぶべきだ。
楽天トラベルにおける還元について更に詳しく知りたい人は下記記事を参考に。

6.書籍費用
楽天koboは楽天の電子書籍サービスである。インターネット環境にあれば読みたい本をすぐにダウンロードでき、旅行や移動時にもモバイル端末で複数の作品を持ち歩ける。
電子書籍サービスでもAmazon Kindleの人気が突出している。しかし、あまり知られていない事実として、Amazon Kindleよりも楽天koboで買った方が金銭的なメリットは大きい。なぜなら、楽天koboでは常にSPUやキャンペーンによる還元率アップ、クーポンによる割引を受けれるからだ。SPUやキャンペーンによる還元、クーポンによる割引を受ければ、実質数十%安く買うのも難しくない。
コスト面で楽天koboに勝てる電子書籍サービスは日本に存在しないだろう。

AmazonはAmazonプライムのショッピングにおける迅速配送サービス、プライムビデオやミュージックにより利用価値が高いサービスになっている。ただ、電子書籍を安く購入したいなら楽天koboで購入すべきだ。
7.生命保険
楽天の保険では「万が一に備える保障」「病気やケガに備える保障」「がんに備える保障」「ひとつで備える保障」にカテゴリーが分けられ、保険商品が販売されている。

楽天の保険では保険料の1%が楽天ポイントとして還元される。また、楽天カードで保険料を支払うと、SPUにより1%が加算される。
8.税金
最近は住民税、固定資産税の支払をクレジットカードで行える区市町村が増えている。税金の支払をクレジットカードで行うと手数料を取られる。しかし、1%の還元を受けれれば、手数料以上に還元が多くなる。
クレジットカードの利用金額可能枠を越えるような金額が大きい支払の場合、支払い金額の上限を設定できる楽天銀行デビットカードで代用できる。楽天銀行デビットカードでも1%還元を受けれる。税金は金額が大きいため、1%還元でも逃すべきではない。
ただし、デビットカードには1回、1日あたりの決済上限金額が設定されている。支払日前に口座へ現金を入れておくのはもちろん、上限金額を確認し、支払える状態になっているか確認しておくべきだ。
ちなみに、所得税、予定納税については現金による払込、口座引落が普通になっている。また、楽天銀行を含むネット銀行での口座引落にはなぜか対応していない。個人事業で税金の支払を行う場合、現状は大手都市銀行もしくは地方銀行の口座も必要になるだろう。
ふるさと納税
ふるさと納税は2000円を自己負担するだけで、返礼品を貰うことができ、寄附金の額だけ住民税や所得税が控除される制度である。住民税や所得税を払っている人なら、利用しなければ損な制度と言える。
楽天でもふるさと納税サービスが提供されている。

楽天のふるさと納税では通常
1.寄附金額の1%
を楽天ポイントで還元している。これは楽天でふるさと納税を行うと、誰もが無条件で受けれる還元である。たとえば、10万円の寄付を楽天ふるさと納税で行うと1000ポイントの楽天ポイントをもらえる。
また、
2.SPU(スーパーポイントアッププログラム)
3.キャンペーン
により高還元も受けれる。
楽天ふるさと納税を通せば寄付金の10%以上を「楽天ポイント」という現金に近い形で受けれるのだ。
楽天ポイントなら広く生活費にも利用できる。ふるさと納税をするなら、楽天ふるさと納税で行わなければ損だろう。
ふるさと納税の還元を最大化する方法をより詳しく知りたい人は下記記事を参考に。

9.社会保険料
国民健康保険ではクレジットカードによる支払ができない。現金による納付か、銀行口座からの引き落としにしか対応していない。引落も現状、ネット銀行はほぼ不可になっている。
しかし、国民年金はクレジットカードでの支払が可能である。1ヶ月単位の支払はもちろん、6ヶ月、1年、2年前納でもクレジットカードによる支払ができる。
得られる還元を考慮すると、クレジットカードは現金納付、口座引落といった支払方法の中でも一番お得な方法になる。
決済時(お金を払う時)に通すべき楽天のサービス
お金を払う時に通すべき楽天のサービスとしては上でも紹介したような
1.楽天カード、楽天銀行デビットカード
の他にも
2.楽天Pay
3.楽天Rebates
がある。
楽天カードもしくは楽天銀行デビットカードはクレジット決済になる。ネットはもちろん、リアルでも幅広い支払で利用できる。
スマホ決済アプリの楽天Payはクレジットカード(デビットカード)よりも利用範囲は狭い。しかし、楽天Payは期間限定ポイントの価値を高める利用方法として取り入れるべきだ。
楽天Rebatesは楽天が運営するポイントバックサービスである。楽天リーベイツを経由して有名ストアのサイトへ訪問すると、楽天ポイントが貯まる。楽天以外の消費では事前に使えるようにしておいた方が良いだろう。
下記でそれぞれ詳しく紹介していく。
楽天カード、楽天銀行デビットカード
楽天ポイントを貯めるのに、楽天カードもしくは楽天銀行デビットカードを持っているか持っていないかの差は大きい。楽天カードは家賃や公共料金の一部、税金、社会保障費の一部を除いた生活の全般で利用できるからだ。
決済に使えば、楽天ポイントの還元を受けられる。支払分の1%は通常ポイントとして翌月には使える。また、上でも紹介したように、楽天カードを街で利用しても決済金額の2%を還元として受けれる。

こちらの2%還元キャンペーンは一時的なものではなく常時開催となっている。2%の還元を受けれるクレジットカードはほとんどない。楽天ポイントを貯めたい人は作成必須のカードになるだろう。
楽天では当然、楽天カード、楽天銀行デビットカードによる支払もできる。上でも述べたように、食費や生活必需品の購入、電気代や通信代といった生活費に含まれる多くの支払も楽天へまとめられる。
また、楽天カードを楽天市場、楽天ブックス・楽天kobo、楽天ふるさと納税で使えば、10%還元を受けるのも難しくない。

楽天経済圏での支出を増やして豊かになるために、楽天カードは必須のアイテムと言える。
>>> 【楽天カード】新規入会で楽天ポイントがもらえる入会ページ
楽天カードの審査に通らなかった人は楽天銀行デビットカードを楽天カードの代わりに、日常におけるすべての決済で通すようにしよう。

楽天銀行デビットカードでも消費の1%を還元としてもらえる。この還元も楽天の通常ポイントである。
デビットカードはクレジットカードが使える場所なら同じように利用できる。
楽天Pay
楽天Payは店舗だけでなく、ネット上の決済でも利用できる便利なサービスである。
楽天Payでは楽天カードや楽天キャッシュだけでなく楽天ポイントも支払元に設定できる。また、楽天Payで決済すると、通常1%の楽天ポイントが貯まる。
楽天Payが使えるネットショップ一覧(checkout.rakuten.co.jpより)
リアルな店舗でも楽天Payの利用範囲は広がっている。楽天Payが利用できる店舗として、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなど有名なコンビニチェーンは一通りある。居酒屋なら白木屋、魚民、笑笑。アパレルショップや漫画喫茶、引っ越しサービスの支払にも楽天Payが使える(2020年10月現在)。
楽天ペイの利用可能店(pay.rakuten.co.jpより)
日常では外食や日用品、メイク用品、美容用品、サプリメントなどの購入で利用する機会も生じるだろう。
ただし、楽天Payはキャンペーンなどを除き、還元率は原則1%になる。期間限定ポイントの消化だったり、送金の手段として利用するのが賢い使い方と言えるだろう。
楽天Payで得られる還元から賢い使い方について詳しく知りたい人は下記記事を参考に。

また、楽天Payの利用できるネットショップの多くでは楽天Rebatesで還元率を増やせる。
楽天Rebates
楽天Rebates(リーベイツ) は楽天が運営するポイントバックサービスである。ポイントサイトに似たサービスであり、楽天リーベイツを通して有名ストアへ訪問すると、楽天の通常ポイントが貯まる。提携しているサイトを利用するなら、楽天Rebatesを通さなければ損だろう。
有名ストアで決済する前には、楽天リーベイツでの扱いがあるかの確認もした方が良いだろう。楽天会員なら楽天IDによるログインで簡単に利用の開始ができる。
リーベイツへログインすると、各種ショップとその還元率が確認できる。
楽天リーベイツと提携しているストア(rebates.jpより)。有名ストアが独自にポイントを付与している場合、楽天ポイントに加えてそちらのポイントも貯まる。
利用しているサイトが楽天リーベイツと提携しているかは、必ずチェックしておくべきだ。
初回購入ボーナスや楽天ウェブ検索ツールの追加による取りこぼしの防止など、楽天リーベイツを利用する前に知っておくべきことを含む賢い利用方法については下記記事を参考に。

楽天ポイントで資産を増やす方法
楽天の期間限定ポイントは直接現金への交換ができない。

しかし、期間限定ポイントを賢く消化すれば、現金や楽天の通常ポイントを残せる。たとえば、楽天でんきや楽天モバイル、楽天Payで期間限定ポイントによる支払ができる。生活に必須の消費で現金の代わりに期間限定ポイントを使うようにすれば、その分現金も残るだろう。
残った現金および楽天の通常ポイントは株や投資信託に変えて運用ができる。また、楽天の通常ポイントはポイントのままで運用もできる。
現金や楽天の通常ポイントで余剰が発生したなら、より豊かになるために余剰金の投資(運用)もすべきだ。
下記では楽天ポイントを利用した投資として、株式や投資信託の買い方、楽天ポイントのままで運用できる「楽天ポイント運用」について詳しく紹介していきたいと思う。
楽天証券を通した楽天ポイントによる投資
楽天ポイントは株式や投資信託の購入に利用できる。ただ、楽天ポイントを株式や投資信託に変えるには楽天証券口座が必要になる。楽天証券に口座を持っていない人は口座開設から行わなければならない。
もちろん、無料で作成できる。手数料もSBI証券などとほとんど変わらないため、楽天証券口座は持っておいて損はない。
楽天証券からは楽天銀行以外の銀行へも出金はできる。しかし、スムーズな現金のやり取りができる楽天銀行の口座も作成しておいた方が良いだろう。

また、楽天証券と楽天銀行をつなぐ「マネーブリッジ」を利用すると、普通預金でも定期預金並みに高い金利を得られるようになる。
楽天銀行・普通預金金利(マネーブリッジ設定後):0.10%(2020年10月現在。rakuten-bank.co.jpより)
全く増えないと言われている日本の銀行でも、楽天銀行と楽天証券とつなげると、円普通預金でも外貨預金並に利息を増やせるのだ。
ポイント利用設定
株式や投資信託の購入に楽天ポイントを利用するには証券口座でポイント利用の設定をしなければならない。
楽天証券に口座を開設し、「ログインID」「パスワード」を入れてログインする。ログインしたら画面上部にある「設定・変更」>「ポイント設定・SPU」へ入る。
楽天証券におけるポイント利用設定。上記で国内株式、投資信託が「利用する」の状態になっていないと国内株式および投資信託の購入に楽天ポイントを利用できない。
また、国内株式の購入では毎月の利用上限を設定できる。利用上限を設定しないと、株式購入の都度、使える楽天ポイントをすべて消費してしまう。
国内株式のポイント利用設定変更画面。毎月利用するポイントの上限を設定できる。たとえば、上限を1000ポイントに設定すると、毎月1000ポイントを上限に楽天ポイントが消費される。
楽天ポイントによる国内株式の購入
国内株式なら、どこの会社でも楽天ポイントで購入できる。購入したい株式をトップページの検索ボックスなどで検索しよう。楽天の株式なら「楽天」もしくは「4755」で検索すればヒットする。
楽天証券トップページ上部にある検索ボックスへ「楽天」と入力すると、一番下に「楽天」が表示される。
銘柄名をクリックすると注文画面に入るので、価格の右にある現物買いをクリックする。
注意点として、ポイントを使った国内株式の現物買いでは買付分+手数料の「現金」も口座へ入金しておかなければならない点がある。1株900円の株式を100株、ポイントで買いたいなら、9万円の現金と手数料分は入金しておかなければならない。
楽天証券における国内株式の取引手数料はコースによって異なる。「いちにち定額コース」を選択すると、1日の取引金額合計が50万円以下なら手数料は無料である(2020年10月現在)。
成り行き注文ではストップ制限値幅の上限値になるため、さらなる入金が必須になる。
口座に購入できるだけの現金が無ければ、ポイントを保有していても株式の購入はできない。楽天ポイントを使った株式の購入ではまず現金で購入金額、手数料を負担するからだ。株の受渡日にポイントが充当され、その分の現金が購買余力へと反映される。つまり、株の受渡日に、使った現金とポイントの交換が行われ、現金が帰ってくる。
購入代金+手数料分の現金と、確定した利用ポイントは2重で拘束され動かせなくなる。
国内株式の買付に楽天ポイントを利用した場合の流れ(ポイント投資(国内株式)より)。「現金⇒株式⇒株式の購入に使った現金とポイントを交換」という流れになる。受渡日にポイントが消化され、購入分の現金が買付余力に戻ってくる。
楽天ポイントによる投資信託の購入
楽天証券のトップページ上部にある検索ボックスで投資信託の名前を入れ、「投資信託」のタブを選択して検索をかける。
楽天証券のトップページ上部にある検索ボックス。購入したい投資信託を検索する。
検索結果に表示された投資信託を選択すると目論見書の閲覧を要求されるのでOKを押す。書面を読み、同意にチェックを入れて完了を押す。すると、下記のような注文画面に移る。
投資信託の通常注文画面。ここで楽天ポイントをいくら使うかの選択ができる。
国内株式とは違い、投資信託では現金を使わずに、楽天ポイントだけで購入できる。単純に「ポイント⇒投資信託」へ変わる。
投資信託は100ポイント(100円分)以上、1円単位で購入できる。投資信託の多くは購入手数料が無料なため、少額での積み立てにも向いている。
100円から購入できる点、現金を用意しなくても良い点で、国内株式よりも敷居は低いだろう。
楽天ポイントを貯めて使った結果が、そのまま資産として反映されていく。
楽天ポイントによる投資信託購入履歴。楽天経済圏で生活していれば、ポイントだけで毎月5000円以上投資信託の積み立てもできるだろう。
楽天証券で購入できる投資信託としては「楽天バンガード」がおすすめである。楽天バンガードについて詳しく知りたい人は下記記事を参考に。

楽天ポイント運用
楽天のポイント運用はその名の通り、楽天のポイントを運用できるサービスである。楽天の通常ポイントを利用でき、「アクティブコース」と「バランスコース」の2コースへと投資できる。
アクティブコースは価格の上下が激しい商品と連動している。具体的には7割が株式で構成される投資信託の「楽天インデックスバランスファンド(株式重視型)」と連動している。
バランスコースは比較的安定した金融商品と連動しているコースである。具体的には7割が債券で構成される投資信託の「楽天インデックスバランスファンド(債券重視型)」と連動している。ローリスク、ローリターンで運用したい人におすすめのコースになる。
楽天のポイント運用は証券口座なども必要なく、100ポイント以上を持っている楽天会員なら誰でも利用できる。楽天IDを持つ人なら下記ページからログインしてすぐに始められる。
スマホで見れる「楽天PointClubアプリ」のトップページ。「ポイント運用」をタップすれば「アクティブコース」と「バランスコース」の選択画面になる。
ポイント運用は100ポイント以上、100ポイント単位で行える。運用ポイントの「移行・追加」「引き出し」では手数料もかからない。運用ポイントから通常ポイントへの引き出しは1ポイントから可能となっている。
楽天のポイント投資について、賢い使い方も含めて詳しく知りたい人は下記記事を参考に。

楽天経済圏での消費活動を増やせば収入が増えなくとも、消費を減らさなくとも余剰のお金やポイントが貯まり、生活に余裕(リソース)が生まれる。利用できる楽天サービスはしっかりと把握し、実践していけば生活も今より豊かにできるだろう。