楽天ガスは楽天エナジーが提供している個人・家庭向け都市ガスサービスになる。2020年12月現在、楽天ガスを利用できるのは対象エリアに住んでおり、「東京ガス」「東邦ガス」「大阪ガス」「関電ガス」の利用者である。
また、「楽天でんき」利用者に限られている。つまり、楽天ガスを利用したいなら、楽天でんきへも加入しなければならない。
楽天でんきは料金的にもお得なので加入して損はない。楽天ガスへの申し込み機会に電力会社も楽天エナジーへと変更すれば良いだろう。

楽天ガスの料金は東京ガスの「一般料金」、東邦ガスの「がすてきトクトク料金」、大阪ガスの「GAS得プランもっと割料金」と同じになっている。また、ガスと電気の還元率も1%と変わらない。つまり、楽天ガスへの変更でガス料金が安くなるわけではない。
楽天ガスが他社のガスサービスよりも特に優れているのは「期間限定ポイントを含む楽天ポイントでガス代の支払ができる」という点である(energy.faq.rakuten.net)。これは楽天経済圏で生活している人ほどメリットが大きくなるだろう。
楽天ポイント以外ではクレジットカード、デビットカードによる支払にも対応している。
この記事では
▶ 楽天ガスのメリットとデメリット
を中心に
▶ 楽天ガスの料金
▶ 楽天ガスへの申し込み手順、支払方法
まで詳しく述べていきたいと思う。
楽天ガスへの新規加入で楽天ポイントを得たい人は下記公式ページから申し込みを行うべきだ。
>>> 【公式】楽天ガス申し込みページ【楽天ポイントの還元が受けれる】
楽天ガスのメリット
楽天ガスのメリットをあげると
1.期間限定ポイントを含む楽天ポイントで支払ができる
2.ガス料金100円につき1ポイントの楽天ポイントが貯まる(1%還元)
3.楽天ガスとの契約で楽天でんきの還元率が0.5%アップする
以上の3点になる。下記でそれぞれ詳しく紹介していく。
ちなみに、2020年現在、楽天ガスはSPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象サービスにはなっていない。
1.期間限定ポイントを含む楽天ポイントで支払ができる
楽天ガスは支払に楽天ポイントを利用できる。しかも、期間限定ポイントも1ポイント1円として利用できる。
期間限定ポイントはガスや電気といった固定費で使うのがもっとも賢い。なぜなら、ポイント決済では楽天カード決済のSPUやキャンペーンによる還元が得られない、かつ、現金を減らす代わりに利用できるからだ。実質、期間限定ポイントも現金と同じ価値にできる。
固定費での利用を含む、期間限定ポイントの賢い使い方については下記記事を参考に。

固定費で期間限定ポイントが消費されれば、本来減るはずだった現金の減少を防げる。楽天でんき、楽天モバイルとともに期間限定ポイントで支払えば毎月の固定費を負担している感覚も少なくなるだろう。
2.ガス料金100円につき1ポイントの楽天ポイントが貯まる(1%還元)
楽天ガスではガス料金100円につき1ポイントの還元を受けれる(還元率1%)。これは楽天カード決済とは別にもらえる還元になる。楽天カードでガス料金を支払えば、さらに1%還元を受けれる(合計2%還元)。
楽天ガスで貯まるポイントは通常ポイントになる。楽天の通常ポイントは現金以上の価値にもできる。
詳しくは下記記事を参考に。

3.楽天ガスとの契約で楽天でんきの還元率が0.5%アップする
楽天でんきだけの契約では、200円の利用につき1ポイントの還元になっている(還元率0.5%)。しかし、楽天ガスを契約すると、楽天でんきの電気代も100円につき1ポイント還元になる(還元率1%)。
楽天でんきと楽天ガスの還元率(energy.rakuten.co.jpより)。楽天ガスも100円の利用につき1ポイントが貯まる。電気代、ガス代の還元率を1%にまで増やせる。
東京ガスもガス供給サービスだけでなく、電気供給のサービスも行っている。たしかに、東京ガスで電気およびガスを契約しても1%の還元は得られる。
東京ガスで還元されるのは「パッチョポイント」になる。「パッチョポイント」は1ポイント=1円の価値になる。ガスと電気を1000円ずつ(計2000円)利用すれば合計で20ポイントの還元を得られる(home.tokyo-gas.co.jpより)。
ただし、東京ガスではガスが1000円ごとに5ポイント、電気が1000円ごとに15ポイントとなっている。
つまり、電気代、ガス代が4900円の場合
楽天ガス:49ポイント
楽天でんき:49ポイント
合計 98ポイント
東京ガス(ガス):20ポイント
東京ガス(電気):60ポイント
合計 80ポイント
となり、東京ガスの実質的な還元率は楽天よりも低くなる。
他にも楽天でんきではSPU(スーパーポイントアッププログラム)による還元率アップを受けられる。楽天でんきの料金だけでなく、特典を含めた特徴について詳しくは下記記事を参考に。

楽天ガスのデメリット
楽天ガスのデメリットをあげると
1.利用が限られている
2.楽天でんきとセットでなければ申し込みができない
以上の2点になる。下記で詳しく紹介していく。
1.利用が限られている
現在、楽天ガスを利用できるのは対象エリアに住んでおり、「東京ガス」「東邦ガス」「大阪ガス」「関電ガス」の利用者のみである。北海道、東北、中国、四国、九州、沖縄は利用できない(2020年12月現在)。また、対象エリアでもプロパンガスを利用している家では申し込めないなど、楽天ガスの利用は一部に限られている。
関東地方・東京ガスエリア(energy.rakuten.co.jpより)
利用が一部の人に限られている点は楽天ガスの大きなデメリットになるだろう。逆に言うと、利用可能エリアに住んでいるなら、この点は当然デメリットにはならない。
楽天でんきとセットでなければ申し込みができない
2020年12月現在、楽天ガス「のみ」の申し込みはできない。楽天でんき契約者のみが楽天ガスへの申し込みできる。
楽天でんきの契約をしていない人は楽天でんきと楽天ガスを一緒に申し込む必要がある。
楽天ガスへの申し込みボタン(energy.rakuten.co.jpより)
他の電力会社を利用している人は楽天でんきへと変更しなければならない。この点もデメリットになるだろう。
楽天ガスの料金
ガス料金は単位料金にガス使用量をかけて、基本料金を足した金額で算定される。したがって、ガス料金を他社と比べたい場合は基本料金と単位料金を見れば良い。ガス会社は基本料金と単位料金を公開している。
楽天ガスの料金は今までの事業者と変わらない。楽天ガスの料金は東京ガスの「一般料金」、東邦ガスの「がすてきトクトク料金」、大阪ガスの「GAS得プランもっと割料金」と同じになっている。つまり、従来の事業者から、楽天ガスに移行してもガス料金は安くならない。
「楽天ガスsupplied by 東京ガス プランS」の料金表。東京ガスの「一般料金」と同じ料金体系。1ヶ月のガス使用量で基本料金、単位料金が変化する。
楽天ガスの料金プランを確認したい人は下記ページを参考に。

上記のメリットでもあげたように、楽天ガスへの変更で負担が減るのは期間限定ポイントをガス料金支払に利用できる点が大きいだろう。
ガス料金の計算方法
ガス料金は「基本料金」に「従量料金」を足した金額で決まる。「従量料金」は「単位料金」にガス使用量をかけた金額になる。「単位料金」は基準単位料金に、原料費調整による調整額を加算または減算した額で決まる。
図にすると下記のようになる。
ガス料金の算定方法(energy.rakuten.co.jpより)
上記料金表でも紹介したように、ガスの使用量によって、基本料金と単位料金は変わる。基本料金は使用量が増えれば上がり、単位料金は使用量が増えれば下がる。したがって、他社とガス料金で比較したい場合は毎月だいたいの使用量を先に確認した方が良いだろう。
楽天ガスへの申し込み手順、支払方法
楽天ガスへの新規加入でポイントを得たい人は下記公式ページから申し込みを行うべきだ。
>>> 【公式】楽天ガス申し込みページ【楽天ポイントの還元が受けれる】
楽天ガスへの申し込みはハガキを出す必要も無く、インターネット上で完結する。10分もかからないだろう。原則工事なども必要なく、利用までの手間もほとんど発生しない。
楽天ガスへの申し込みでは契約者の名前、供給先住所などのほかにも
1.利用中のガス会社
2.お客さま番号
3.供給地点特定番号
4.現在契約中のガス会社プラン
の入力を求められる。これらの情報は現在契約しているガス会社の「検針票」などに記載されている。検針票は請求代金とともに毎月ポストなどに投函される。検針票などを用意した上で申し込みページへと進もう。
楽天ガスの申し込みで必要な情報(energy.rakuten.co.jpより)
申し込みが完了すると「申し込み完了メール」が入力したメールアドレスへ届く。「利用開始」もメールにて知らせてくれる。2020年12月現在、検針日にもよるが、利用開始日はだいたい1ヶ月半先になっている。
支払方法
ガス料金の支払方法は「クレジットカード(もしくはデビットカード)」と「楽天ポイント」の2通りになっている(energy.rakuten.co.jp)。銀行口座振替では支払えない。クレジットカード(もしくはデビットカード)の登録は必須になるため、カードを持っていない人は申し込み前に作成しておく必要がある。
クレジットカードの審査に通らない人は審査が不要な楽天銀行デビットカードを用意しておこう。

楽天銀行デビットカードは100円につき1ポイントの還元を受けれる。2020年現在、無条件で1%以上の還元を受けれるデビットカードは楽天銀行デビットカードしかない。
楽天ガスも楽天ポイントで支払いができる。楽天ポイントは50ポイント(=50円相当)以上から消費され、期間限定ポイントも利用できる。
ポイントの利用設定では「一部のポイントを使う」「全てのポイントを使う」「ポイントを利用しない」から選べる。
楽天エナジーのポイント利用設定画面。すべてのポイントを使うか、一部ポイントを使うか、ポイントを利用しないか設定できる。楽天ポイントで足りなかった分はクレジットカード(もしくはデビットカード)へ請求される。
通常ポイントと期間限定ポイントを保有している場合、失効に近い期間限定ポイントから優先的に消費される。期間限定ポイントのみを使うといった支払方法はない。
期間限定ポイントと通常ポイントを分ける方法については下記記事を参考に。

支払期日にガス料金の支払いがない場合(ポイントが不足しており、かつクレジットカードによる決済ができなかった場合)は「コンビニ払込票」が発行される。コンビニのレジで現金払いが必要になる。
楽天経済圏で生活している人は電気、携帯に加えてガスでも楽天を使うのが賢い選択になる。
こうした光熱費や通信費に楽天のサービスを利用するだけで生活における負担を減らせる。楽天経済圏での生活を意識し、日常的に楽天ポイントを利用する・貯める方法を知りたい人は下記記事を参考に。
