楽天ひかりには2年もしくは3年の「しばり」期間が存在している。開通月の翌月を1ヶ月目として、2年契約なら24ヶ月目、3年契約なら36ヶ月目までに解約すると「契約解除料」として税込1万450円の違約金が発生する。2年契約なら25ヶ月目、3年契約なら37ヶ月目が更新月となっており、この月に解約すれば契約解除料は発生しない。また、楽天ひかりから他社の回線へ変更する場合、楽天ひかりに「事業者変更の手数料」として税込3300円の費用も発生する。
光コラボによる乗り換えなどで楽天ひかりと新規契約したなら工事費用は無料になっている。しかし、新規契約やauひかりやNURO光など光コラボではない回線事業者からの乗り換えでは原則工事が必要になる。工事費用はマンションプランで最高1万6500円(税込)、戸建住宅で最高1万9800円(税込)になる。この費用は毎月330円(税込)でインターネット料金とともに払う契約になっている。分割で支払っている工事費用の支払いが終わる前に楽天ひかりを解約すれば、解約時に一括で工事費用を請求される。
ただ、楽天ひかりの解約で発生するこうした「契約解除料(違約金)」や残っている「工事費用」も正規代理店の乗り換えキャンペーンで無料にできる。2021年4月現在、「契約解除料(違約金)」もしくは「工事費用の残金」を0円にしてもらえるキャンペーンとしてソフトバンク光の正規販売店サイトとauひかりの正規販売店サイトからの申し込みがある。
この記事では楽天ひかり解約にともなう費用として
▶ 契約解除料(違約金)、事業者変更の手数料、工事費用
を中心に
▶ 楽天ひかりを解約する手順
▶ 楽天ひかりの違約金を無料にする方法
までくわしく紹介していきたいと思う。
楽天ひかりの契約解除料(違約金)、事業者変更の手数料、工事費用
楽天ひかりを解約する際に発生する費用としては主に下記3つがある(2021年4月現在)。
金額(税込) | |
---|---|
1.契約解除料(違約金) | 税込1万450円 |
2.事業者変更の手数料 | 税込3300円 |
3.工事費用 | マンションプラン:税込1万6500円(最大) ファミリー(戸建て)プラン:税込1万9800円(最大) |
つまり、「1.契約解除料(違約金)」、「2.事業者変更の手数料」、「3.工事費用」の3つを合わせて、マンションプランで最大3万250円、ファミリー(戸建て)プランで最大3万3550円の費用が解約時に発生する。ただし、工事費用は「訪問時刻の指定」や「夜間・深夜工事」を希望すると料金がこれに加算される。
楽天ひかり解約にともなう費用を無料にするには契約解除料(違約金)と工事費用が大きなポイントになるだろう。特に、契約解除料については予め更新月を確認しておくべきだ。
下記ではそれぞれの費用についてくわしく説明していきたいと思う。
1.契約解除料(違約金)
楽天ひかりでは違約金のことを「契約解除料」と呼んでいる。楽天ひかりは更新月に解約すると契約解除料(違約金)がかからない。しかし、更新月を待たずに、または更新月を過ぎてから解約すると税別9500円、税込で1万450円の契約解除料(違約金)が発生する(2021年4月現在)。
契約期間は代理店経由の申し込みで2年契約、楽天ひかりの公式サイトからの申し込みで3年契約となっていることが多い。楽天ひかりの更新月は開通月の「翌月」を1ヶ月目として、2年契約なら25ヶ月目、3年契約なら37ヶ月目となっている。更新月に解約すれば契約解除料は発生しない。更新月を経過したら、更新月の翌月をまた1ヶ月目として計算される。
2年契約なら1ヶ月目から24ヶ月目、3年契約なら1ヶ月目から36ヶ月目までに解約すると契約解除料としての違約金が発生する。あくまでも2年もしくは3年「毎」なので、2年以上もしくは3年以上利用していても更新月に解約しなければ契約更新料税込1万450円を支払わなければならない。たとえば、3年契約で、契約から38ヶ月目から73ヶ月目の月に解約しても契約解除料は発生するのだ。
楽天ひかりの解約は引っ越しのタイミングに合わせて行う人が多いだろう。したがって、更新月「以外」に解約する人がほとんどのはずだ。1万450円の負担は覚悟しなければならない。
ただし、楽天ひかりの公式サイトからの申し込みでは1年間利用料金が無料のキャンペーンも行われている(2021年現在)。
network.mobile.rakuten.co.jp/hikari/
楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT V)を利用中(申込後)、または楽天ひかり申し込みの翌月15日までに楽天モバイルへ新規申し込みをすると、楽天ひかりの月額料金が1年間無料になる(2021年4月現在)。
楽天ひかりの月額料金は
マンションプラン:月額4180円(税込)
ファミリー(戸建て)プラン:月額5280円(税込)
である。
したがって、マンションプランで年額5万160円(税込)、ファミリー(戸建て)プランで年額6万3360円(税込)が0円になる。契約解除料の負担を前提にしても、楽天ひかりへの申し込みはかなりお得と言えるだろう。
楽天ひかりへの申し込みを検討しているなら、携帯の楽天モバイルとセットにすることも検討してみよう。下記楽天公式サイトからの申し込みがおすすめである。
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上でも紹介したように、楽天モバイルをすでに利用している人もこの楽天ひかり1年間無料キャンペーンを利用できる。代理店で数万円のキャッシュバックを受けるよりも、楽天ひかりの公式サイトで申し込んだ方がお得だ。
>>> 楽天ひかり公式サイト【楽天モバイルユーザーなら1年間無料の特典付き!】
楽天ひかりを1年間無料にするため、先に楽天モバイルへの申し込みからしておくと良いだろう。
楽天モバイルの懸念としてはiPhoneでの利用が制限されている点が有名である。楽天モバイルでiPhoneを使う方法について、iPhone 12を中心に詳しく知りたい人は下記記事を参考に。

2.事業者変更の手数料
他社の回線へ変更するために楽天ひかりを解約する人もいるだろう。光コラボによる乗り換えなら、工事や機器の返却も不要で楽だからだ。他社へと変更しても、光コラボによる変更ならインターネットができなくなる期間もない。しかし、楽天ひかりから他社の回線へ変更する場合、「事業者変更の手数料(事業者承諾番号の発行手数料)」として税込3300円の費用が発生する(2021年4月現在)。こちらも解約にともなう費用として頭に入れておく必要があるだろう。
ちなみに、「事業者承諾番号」は他社への乗り換え申し込みで必要な番号である。「事業者承諾番号」は登録した電話番号などへSMSで送ってもらえる。
3.工事費用
引っ越す前からすでに光回線をマンションが導入していたり、工事費用がかからないケースはある。また、光コラボによる乗り換えなどで楽天ひかりと新規契約したなら工事は不要(工事費用0円)になっている。
光コラボとはNTT東日本・西日本が提供している光回線(フレッツ光)を通し、ユーザーに固定回線インターネットを提供するサービスである。
光コラボレーション事業者一覧について、すべてあげるときりがないため、有名な事業者のサービス名だけを紹介すると
・ドコモ光
・SoftBank光
・so-net光
・楽天ひかり
・DMM光
・ビッグローブ光
・OCN光
・Nifty光
・Asahinet光
・ぷらら光
・eo光
・U-NEXT光
・エキサイト光
以上のようになる。つまり、これらの回線事業者から楽天ひかりへと乗り換えていたなら、多くのケースで工事費用は発生していない(0円)。
「光コラボではない光回線サービス」もいくつかある。利用者も多く有名なサービスでは
・auひかり
・NURO光
がある。これらは光コラボによる乗り換えにはならない。したがって、auひかりやNURO光など光コラボではない回線事業者からの乗り換えでは工事費用が発生することが多い。
工事費用の支払方法
工事が必要な場合、マンションプランで最高1万6500円、戸建住宅で最高1万9800円の工事費用がかかる。支払は下記のように分割払いになり、毎月330円が基本料金に加算される。
工事費用の支払額と支払回数。支払回数が変わるだけで毎月の負担額は330円と変わらない(comm.rakuten.co.jpより)。
また、「訪問時刻の指定」や「夜間・深夜工事」を希望すると、加算工事費がかかる。
訪問時刻の指定による加算工事費(network.mobile.rakuten.co.jpより)
夜間・深夜工事の割増工事費(network.mobile.rakuten.co.jpより)
したがって、訪問時間を指定したり、夜間・深夜工事ではマンションプラン税込1万6500円、ファミリー(戸建て)プラン税込1万9800円よりも高くなる。
その他、細かな費用については下記ページを参考に。

工事費用については契約時に、楽天ひかりから説明がある。基本的には毎月330円を月額の基本料金にプラスする形で支払っていく。解約時に工事費用の支払いが残っていると、残金を一括で請求される。
たとえば、マンションプランで工事費用が1万6500円発生し、1年契約した後に解約したとする。すると、残金は「16500ー3960(330円の12ヶ月分)=12540」となり、解約時に1万2540円の工事費用支払いが必要となる。工事費用で1万6500円かかったなら50ヶ月(4年2ヶ月)契約しないと、工事費用は0円にできないのだ。この点は頭へ入れておいた方が良いだろう。
楽天ひかりの解約手順
楽天ひかりの解約では
1.電話もしくはメンバーズステーションから解約の申込
2.レンタルしている機器(ONU)などの返却
3.回線の撤去工事
以上の手続きが必要になる。ただし、ONUなどの機器をレンタルではなく購入していれば返却の必要はない。また、回線撤去工事も光コラボで他社の回線事業者へ乗り換える場合や原状回復が不要なら撤去工事をする必要はない。
ほかに光電話を利用している場合、NTT等での解約手続きも必要になる。2021年4月現在、楽天ひかりでは光電話サービスを提供していないため、他社での手続きになるはずだ。
下記では楽天ひかりの解約手順をくわしく説明していきたいと思う。
1.電話もしくはメンバーズステーションから解約の申込
楽天ひかりを解約するには
①楽天ブロードバンドカスタマーセンター「0800-600-0222(受付時間:9時から18時年中無休)」への電話
②楽天ブロードバンドメンバーズ ステーション(オンライン)での解約
以上の2通りがある。楽天ひかりは回線事業者とプロバイダが一緒になっているため、解約手続きも1ヶ所だけで良い。
繁忙期ではメンバーズ ステーション(オンライン)での手続きの方が手っ取り早い。なぜなら電話では待ち時間が発生するからだ。
もちろん、メンバーズ ステーションからの解約でも違約金などは表示してもらえる。
上記のように、楽天ひかりは毎月10日に解約申請の締め切りを設けている。つまり、10日に解約すると当月末の解約になり、11日以降に解約すると翌月末の解約扱いになる。たとえば、4月11日に解約申請を出すと5月末まで料金が発生してしまう。5月から他社の回線事業者へ申し込んでしまうと、楽天ひかりを利用していなくても2重で料金が発生してしまうのだ。
楽天ブロードバンドメンバーズ ステーションへのログイン方法については下記記事も参考に。

上記記事ではユーザーIDとパスワードがわからず、再発行する方法も記載している。再発行まで待つのが面倒なら電話で解約すれば良いだろう。
2.レンタルしている機器(ONU)などの返却
機器をレンタルしてる人が光回線自体を解約するなら機器(ONU)の返却もしなければならない。
レンタルしている人でも、楽天ひかりから光コラボで他社へ乗り換えた場合などはそのままONUを利用できる。したがって、返却する必要はない。
返却時にはONUを入れる返却キットを送ってもらえる。また、ONUが自宅へ送られてくる時に入っていた箱を保存しておくと、返却時もそれに入れて返送できる。
3.回線の撤去工事
賃貸の家では原状回復義務により、場合によっては回線撤去の工事も必要になる。ただし、元々光回線が通っており、光コラボが利用できる家では不要なことが多い。撤去工事は元々ADSLしか通っていない家だったり、光コラボによる乗り換えができないauひかりやNURO光を利用した場合に求められる。
楽天ひかりの違約金を無料にする方法
光コラボによる乗り換えで工事費用が無料だった人も、契約解除料は考えなければならない。
工事費用がかかった人は上でも紹介したように、マンションプランで工事費用が1万6500円発生したら50ヶ月(4年2ヶ月)間契約しないと、工事費用は0円にできない。契約解除料という違約金も、2年もしくは3年毎更新月に解約しなければ税込1万450円を支払わなければならない。
ただ、こうした「契約解除料(違約金)」や残っている「工事費用」も正規代理店の乗り換えキャンペーンで無料にできる。2021年4月現在、「契約解除料(違約金)」もしくは「工事費用」を0円にしている乗り換えキャンペーンとしてソフトバンク光の正規販売店サイトとauひかりの正規販売店サイトがある。
ちなみに、こうしたキャンペーンを受けるためには楽天ひかりの解約証明書を求められることもある。楽天ひかりの解約証明書は楽天ブロードバンドカスタマーセンター「0800-600-0222(受付時間:9時から18時年中無休)」へ電話すると発行してもらえる。
下記では契約解除料と工事費用の残金を負担してもらえるソフトバンク光、契約解除料だけ負担してもらえるauひかりの正規代理店サイトについて、ソフトバンク光とauひかりのサービスとともに紹介していく。
※下記で紹介するのは2021年4月現在行われているキャンペーンです。今後、こうしたキャンペーンが変更になったり、キャンペーン適用が不可な場合もあります。無料キャンペーンを利用したい場合、予め確認の上、申し込むようにして下さい。
ソフトバンク光の正規販売店サイト(契約解除料と工事費用が0円)
ソフトバンク光の正規販売店サイトでは楽天ひかりを含む他社からの乗り換えで「インターネット回線解約時の違約金および回線撤去で発生した工事費」の還元を受けられる。金額も10万円までなので、楽天ひかりの契約解除料、工事費用を十分にまかなえる金額となっている。
ソフトバンク光はマンションタイプで月額4180円(税込)、戸建住宅で月額5720円(税込)になっている。もちろん、プロバイダ料込の月額になる。月額料金は光回線事業者の中でも安い方である。
また、ソフトバンク光の正規販売店サイトを通して申し込みをすると、3万6000円のキャッシュバックも受けられる。
さらに、ソフトバンク光とソフトバンクのスマホをセットで契約すると月額550円もしくは1100円の割引を受けれる。ソフトバンク携帯ユーザーなら、ソフトバンク光への乗り換えを優先的に考えるべきだ。
>>> 【公式から申し込むよりも断然お得!】ソフトバンク光のお得な正規販売店サイト
ソフトバンク光は光コラボによる乗り換えが利用できる。楽天ひかりなどからの乗り換えでは工事も不要であり、光回線終端装置(ONU)の返却および変更も必要ない。ONUはLANケーブルをイジる必要もなく、そのまま利用できるため、インターネットの利用できない期間は発生せず、手続き上も簡単である。
楽天ひかりからの乗り換えならソフトバンク光を積極的に検討してみるべきだ。
auひかりの正規販売店サイト(契約解除料が0円)
auひかりの正規販売店サイトでは楽天ひかりを含む他社からの乗り換えで「インターネット回線解約時の違約金」の還元を受けられる。最大3万円なので、こちらも楽天ひかりの違約金(税込1万450円)をまかなえる金額になっている。ただし、上記ソフトバンク光の正規代理店サイトとは違い、工事費用残額の保証はない。
auひかりのマンションタイプは月額プロバイダ料金込でマンションタイプが4730円~、戸建住宅タイプが6160円~になっている。
auのスマートフォンとauひかりをセットで利用すれば、スマートフォンの利用料金が月額500円以上も割引となる。また、正規販売店サイトからの申し込みで戸建タイプが2.5万円、マンションタイプが最大1.5万円のキャッシュバックを受けれる。
au携帯ユーザーなら、auひかりへの乗り換えを優先的に考えるべきだ。
>>> 【公式から申し込むよりも断然お得!】auひかりの正規販売店サイト
この代理店を使ってauひかりに乗り換えれば、インターネットの乗り換えで費用がかかるどころか、キャッシュバック額の方が多くなるだろう。ただし、auひかりは他社からの引越しでも工事が必要など少々の手間はある。
インターネットが利用できない期間も発生してしまうだろう。
楽天ひかりの利用者は解約前に、楽天関連のお得なサービスを理解してから他社への乗り換えを検討した方が良いだろう。料金やこうしたお得なサービスで見れば他社よりもコスパが良いからだ。
楽天ひかりが提供するサービスの特徴や費用について詳しく知りたい人は下記記事を参考に。
