Amazonで購入した電子書籍を楽天Koboの専用端末で読んだり、楽天で購入した電子書籍をAmazon Kindleの専用端末で読むことは基本的にできない。
端末名 | ダウンロード・閲覧ができるコンテンツ |
---|---|
Fireタブレット | Amazonで購入した電子書籍、動画 |
Kindle電子書籍リーダー | Amazonで購入した電子書籍 |
Kobo | 楽天で購入した電子書籍 |
iPad | Amazonで購入した電子書籍、動画 楽天で購入した電子書籍 (いずれもアプリを通してダウンロード・閲覧が可) |
ただ、PC、Android、iOSのデバイス上なら、Amazon Kindle、楽天Kobo双方のアプリを入れ、電子書籍のダウンロード・閲覧ができる。つまり、Amazon Kindleもしくは楽天Koboの専用端末で「なければ」同じ端末で両方とも閲覧できる。
「1つのデバイスにまとめたい」という理由でデータの移行をしたいなら専用端末ではなく、iOSやAndroidの端末(スマホ、タブレット)を利用すれば良いのだ。AmazonビデオもiOSやAndroidの端末へダウンロード・視聴ができる。iOSの端末として、iPadやiPhoneは多くの人が所有しているだろう。
Amazon Kindleで購入していた電子書籍を楽天Koboへ、楽天Koboで購入した電子書籍をAmazon Kindleへ「データとして」移行するにはDRM解除を行った上で、コピーしなければならず、これ(コピー)は違法行為になる。したがって、データの移行は原則できないと思った方が良いだろう。
この記事では
▶ 1つのデバイスでAmazon Kindle、楽天Kobo双方の電子書籍を見る方法
から違法で推奨できないものの
▶ Amazon、楽天において電子書籍のデータを移行する方法(違法)
まで詳しく述べていきたいと思う。
1つのデバイスでAmazon Kindle、楽天Kobo双方の電子書籍を見る方法
PC、Android、iOSの端末ではAmazon Kindle、楽天Kobo双方のアプリをダウンロードし、電子書籍の閲覧ができる。つまり、Amazon Kindleもしくは楽天Koboの専用端末で「なければ」、同じ端末でAmazon Kindle、楽天Kobo両方の電子書籍を閲覧できる。データ移行の目的が1つのデバイスにまとめたいという理由なら専用リーダーではなく、他のAppleやAndroidのタブレットを持ち歩けば良いのだ。
タブレットで言えばiPadが無難だろう。
iPad 10.2インチ 第7世代2019年秋モデル
iPadでもAmazon Kindle、楽天Koboのアプリを入れれば電子書籍をダウンロードし、閲覧ができる。もちろん、Amazonビデオのダウンロードもできる。ダウンロードした電子書籍や動画はインターネット環境が無くても閲覧、視聴できる。ただし、プライムビデオは25本しかダウンロードできず、ダウンロードから30日間の視聴制限もある。
AmazonのFireタブレットは端末価格が安いという点で魅力的である。
Fireタブレット2019年秋モデル
また、FireタブレットはAndroidをベースに作られている。したがって、Amazonの専用端末にもかかわらず、Fireタブレットに楽天Koboの電子書籍をダウンロードする手段もある。

Fireタブレットに楽天Koboをダウンロードすれば同じ端末でAmazon Kindle、楽天Kobo双方の電子書籍を読める。ただし、こちらも技術面に詳しい人向けの方法だろう。くわえて、自動アップデートには対応していない。不具合が生じたり、アップデートするにも手間が生じる。もちろん、セキュリティ的にもよろしくないだろう。
基本的に、Fireタブレットでは楽天Koboの電子書籍を読めないと思った方が良い。Amazon Kindle、Amazonビデオを楽しむ目的でなら、価格の安いFireタブレットがおすすめである。
Amazon、楽天において電子書籍のデータを移行する方法(違法)
基本的に、楽天Koboで購入した電子書籍はFireタブレット、Kindle電子書籍リーダーでのダウンロードおよび閲覧ができない。逆も同様である。これはDRM(デジタル著作権管理)で保護されているためだ。電子書籍のデータを移すにも、拡張子ごとにDRM解除を行わなければならない。今までのAmazon KindleはPC上でDRM解除が簡単にできた。これは「Calibre(キャリバー)」という便利なDRM解除ソフトがあったからである。

しかし、最新のKindle for PCでは「Calibre」でDRM解除ができなくなっている。
また、楽天Koboは独自のDRMを使用している。したがって、楽天Kobo専用のDRM解除ソフトが必要になる。Calibreのような広くユーザーに使われているDRM解除のフリーソフトは無い。現状、中国などで作られている怪しいソフトしかなく、ウイルスが組み込まれているなど、Calibreを使うよりもリスクは高くなっている。楽天KoboのデータをAmazon Kindleへ移す方が難易度も高いと言えるだろう。
楽天Koboに限らず、日本の電子書籍販売会社の多くはこうした独自のDRMを使用している。
そもそもの問題として、電子書籍のデータをDRM解除し、別の端末で見るにはファイルのコピーが必要になり、これは違法行為になる。ちなみに、DRM解除のソフトを配布しているサイトも違法だ。技術的な知識がある人にも推奨できる行為ではない。
Amazon Kindleと楽天Koboを1つのデバイスで見るのが目的なら電子書籍のデータを端末間で移動する必要はない。上でも述べたように、専用端末を「使わなければ」、楽天KoboとAmazon Kindleのアプリ両方をモバイル端末に入れ、アプリを通して電子書籍のダウンロード・閲覧ができる。
iPadなどを購入すれば1つのデバイスで見るといった目的は達成されるだろう。
楽天とAmazonどちらで電子書籍を購入すべきか?
楽天KoboもしくはAmazon Kindleを比較した場合、価格面では楽天Koboがおすすめになる。なぜなら、楽天では割引クーポンによる割引やキャッシュバックが充実しているからだ。
しかし、電子書籍を読むだけでなく、Amazonプライムといった有料会員サービスに登録し、映画やドラマの視聴もしたいなら、Amazonの方がコストも抑えられるだろう。
電子書籍を中心とする楽天とAmazonにおける価格やサービスの比較については下記記事を参考に。
