著者は電子ギフト券オークションサイトのamaten(アマテン)で5万円分の楽天ポイントギフトカードを4万6500円(7%オフ)で購入したことがある。この楽天ポイントギフトカードを楽天スーパーポイント口座の方へポイントを反映させた結果、楽天IDは一時的に停止され、5万円分の楽天ポイントギフトカードは無効になった。購入金額4万6500円も補償されず、返って来なかった。
楽天アカウントが停止されている間、楽天プレミアムカード(クレジットカード決済)もこの期間なぜか使えなくなっていた。しかし、楽天カードへの問い合わせによる回答では楽天カード会員のページにログインできなくとも、カード利用には影響はないとのことだった。
楽天IDにログインできなくなってから約10日後、ようやくログインロックが解除され、ログインできるようになった。楽天カードはもちろん、契約している楽天のサービスも通常通り使えるようになった。
楽天IDへログインできなくなった理由は楽天側が行った「ログイン停止」の措置だった。ログイン停止をされた理由は
不正に取得された楽天ポイントギフトカードのPIN番号と一致していることが確認されたため、
とのことだった。
このログイン停止の前日にamaten(アマテン)で楽天ポイントギフトカード5万円分を購入し、楽天スーパーポイント口座の方へ反映させたところだった。このアマテンで購入した楽天ポイントギフトカードが原因だった。
この記事では
▶ amaten(アマテン)などのオークションサイトで楽天ポイントギフトカードを購入すべきでない理由
から
▶ 楽天IDにログインできなると同時に利用不可になる楽天サービス
▶ 楽天IDを復活させるために必要なこと
まで不正取得の楽天ポイントギフトカード購入分を返金してもらえるかどうかを含め、著者の経験をシェアしたいと思う。
amaten(アマテン)などのオークションサイトで楽天ポイントギフトカードを購入すべきでない理由
今なら間違いなくamaten(アマテン)で楽天ポイントギフトカードの購入はしない。なぜなら、楽天SPUではオークションサイトで購入したポイントギフトカードを利用するよりも高還元を受けれるからだ。
また、アマテンで売られている楽天ポイントギフトカードには不正取得されたものが混ざっている。これがアマテンで楽天ポイントギフトカードを購入すべきでない大きな理由だ。
不正取得された楽天ポイントギフトカードを購入し、ポイントを受け取ると、楽天IDへのログインが停止される。もしくは永久に停止、要はアカウントごとBANされてしまうといった処分がなされる。これはアマテン以外のオークションサイトでも同様である。
下記でそれぞれ詳しく紹介していく。
楽天SPUではオークションサイトで購入したポイントギフトカードを利用するよりも高還元を受けれる
SPUによる還元率が高い人、特に、楽天カードを持っている人はアマテンで楽天ポイントギフトカードを買うメリットがそもそも無い。なぜなら、SPUにより得られる楽天ポイントは「楽天カードの利用額」に対して還元されるからだ。楽天ポイントよる決済では一部SPUやキャンペーンによる還元しか受けれない。たとえば、楽天カードによる最大6%還元も、楽天カードによる決済金額(カード利用額)に限定されており、楽天ポイントの決済では受けられない。
楽天カードを持っている人が確実に還元を受ける方法を知りたい場合、下記記事も必読である。
アマテンにおいては10%以上の割引額で楽天ポイントギフトカードを購入するのはほぼ不可能である。アカウントが停止された時も7%オフ、額面価格の93%だった。
楽天のSPUやキャンペーン「以下」のメリットしか無い楽天ポイントギフトカードでの決済を続けたことで、4万6500円の損も出している。完全に「節約脳」が裏目に出た形だった。
楽天やオークションサイトは不正取得された楽天ポイントギフトカードの補償をしてくれない
不正取得された楽天ポイントギフトカードを購入し、ポイントを受け取った後に無効になっても楽天およびオークションサイトはこの金額を補償してくれない。
まず、楽天はこうした「楽天ポイントギフトカードの転売行為を規約で禁止」している。規約を違反した側(オークションで楽天ポイントギフトカードを購入した側)はクレームを聞き入れてもらえない。
また、オークションサイト側、今回はアマテンに問い合わせたところ、下記のような返信があった。
当サービスでは、当社がギフト券の買取、販売を行なっているものではございませんので、出品者様より返金等の許諾が確認されましたら、状況に応じて対応させていただきたく存じます。
アマテン側にかんしても「出品者様より返金等の許諾が確認されたら」というのを条件に返金を認めている。ただ、不正取得を認識している人が返金を許諾するのは考えづらいだろう。返金は限りなく難しいと考えた方が良い。著者のケースでは取引終了後もアマテン側が特別に再交渉の場を用意してくれた。しかし、出品者は当然不正取得を認めなかった。
結果、5万円分の楽天ポイントギフトカード購入に使った4万6500円は戻ってこないことが確定した。
アマテンで楽天ポイントギフトカードを買うなら
楽天ポイントギフトカードは95%以下で購入できるケースは少ない。もし、不正に取得されたものだとすれば、すぐに売却できる額で販売するだろう。つまり、通常よりも低い割合でお得に買える楽天ポイントギフトカードほど、不正取得されたものが多いと考えられる。
上でも述べたように、不正取得された楽天ポイントギフトカードを購入し、ポイントを受け取ると、楽天IDへのログインが停止される。もしくは永久に停止、要はアカウントごとBANされてしまうといった処分がなされる。これはアマテン以外のオークションサイトでも同様である。
購入後、ポイント没収のリスクを避ける方法としてはアカウントが停止される前に、楽天スーパーポイントを全て消化するという対策しか無い。
アマテンでのギフトカード購入後「すぐ」ポイントが使えるうちに楽天市場、楽天Payなどで商品を購入するのだ。アカウント停止まではギフトカードのポイントを反映させてからしばらくの時間がある。実際、著者の場合もポイントを反映してから停止するまでには1日程度の時間が合った。楽天ポイントギフトカードの金額を楽天スーパーポイント口座へ反映後、すぐに利用するなら消化はできる。
また、楽天IDへのログインが停止された後でも、ギフト券以外で得た有効な楽天ポイントについては一定の期間楽天証券での利用ができる。
ログインが停止され、楽天IDがBANされる前に、こうした利用可能な楽天ポイントについては楽天証券で全て利用してしまった方が良いだろう。
詳しくは下記で紹介していく。
楽天IDにログインできなると利用不可になる楽天サービス
著者は楽天IDと連携してるサービスとして
1.楽天市場(買い物や楽天トラベルなどへの申込含む)
2.ラクマ(楽天のフリマサービス)
3.楽天ポイントクラブ(ポイントの獲得履歴、利用履歴)
4.楽天モバイル(楽天モバイルの利用状況確認等)
5.楽天カード(クレジットカード)
6.楽天e-NAVI(楽天カードの利用状況、明細書確認等)
7.楽天アフィリエイト
8.楽天銀行
9.楽天証券
などを利用している。
楽天IDが停止されると、これらサービスでは下記のような影響を受けた。
利用の可否 | 詳細な状況 | |
---|---|---|
楽天市場 | ☓ | 買い物や楽天トラベルなどへの申込みができなくなる |
ラクマ (楽天のフリマアプリ) | ☓ | 利用できなくなる |
楽天ポイントクラブ | × | ポイント獲得履歴、利用履歴の閲覧ができなくなる。ポイント運用の利用も不可 |
楽天モバイル | △ | 楽天IDでのログインによるモバイルの利用状況確認等ができなくなる。 電話番号でのログインや電話やネットの利用はできる。 |
楽天カード (楽天プレミアムカード) | △ | 筆者の楽天プレミアムカード(クレジットカード決済)はこの期間使えなくなっていた。 しかし、楽天カードへの問い合わせでは楽天カード会員のページにログインできなくとも、カード利用には影響はないとのことだったため詳細は不明。 |
楽天e-NAVI | × | 楽天カードの利用状況、明細書確認等ができなくなる |
楽天アフィリエイト | △ | 管理画面へログインできなくなる。この期間のアフィリエイトリンクは有効だった。 |
楽天銀行 | ○ | 通常通り。ログインおよび利用も可能 |
楽天証券 | ○ | 通常通り。ログインおよび利用も可能。ポイントの利用もできた。 |
2019年1月時点、楽天ID停止による楽天サービスの利用状況(右へスライドできます)。現在は変更されている可能性もあります。
つまり、楽天銀行と楽天証券以外は何らかの影響が生じてしまった。ポイントを使うようなサービスは制限されると思った方が良いだろう。
楽天銀行、楽天証券にかんしてはログイン停止期間中もポイントの利用ができた。楽天銀行はポイントによる手数料支払、楽天証券は投資信託購入が可能だった。つまり、利用可能な楽天ポイントは楽天銀行、楽天証券に限り利用できたということになる。
上記3000ポイントはもともと取得していた利用可能な楽天ポイント。楽天ポイントギフトカードのポイント5万円分は期間限定ポイントとなっているため、楽天銀行や楽天証券では使用できない。
楽天IDへのログイン停止状態でも楽天証券の画面では総ポイント及び利用可能なポイントが表示されていた。
3000円分の投資信託購入後
楽天ID停止後に、楽天証券で利用したポイントはちゃんと減っており、後日購入投信の受け取りもできた。楽天IDが停止されても楽天ポイントを「逃がすための保険」として、楽天銀行、楽天証券の口座を持っておいても損はないだろう。ただし、利用できたのは2019年1月にアカウントが停止された時である。今はシステムの変更により利用できなくなっているかもしれない。原則として、楽天IDが停止されると、楽天ポイントギフトカード「以外」で取得した有効な楽天ポイントも使えなくなると覚えておこう。
楽天証券や楽天銀行はポイント以上に大事な資産を保管している。こちらについては楽天アカウントともサービスが分けられているようだ。
楽天IDを復活させるために必要なこと
まず、楽天IDにログインできなくなったら、ログイン画面から「パスワードの変更手続き」を行う。楽天市場アプリ含む不正ログインの疑いなどでパスワードがリセットされ、再設定が必要になっているケースもあるからだ。しかし、これが原因でない場合、パスワードの再設定画面でも、再設定ができない状態になっている。こうなると、問い合わせが必要になる。
ログインできなかった場合の問い合わせ方法としては電話のほか、リアルタイムチャットでの方法もある。
電話やリアルタイムチャットでアカウントの状態を確認してもらおう。
著者のケースではこのチャットでの問い合わせ後、約10日で楽天IDへのログイン停止は解除され、不正取得が疑われたポイントは1週間後に失効という措置を受けていたのに気づいた。
不正に取得された楽天ポイントギフトカードを使った場合、著者と全く同じケースでも、楽天IDログイン停止の解除がなされず強制退会の措置を取られた人もいる。いわゆる、「BAN」と呼ばれるものである。
楽天IDが復活した理由
著者がログイン停止だけでBANされなかった理由は楽天にしかわからない。ただ、
・会員ランクは最高の「ダイヤモンド」(獲得ポイント4000ポイント以上、獲得ポイント回数30回以上、楽天プレミアムカード保有)
・年間数十万円を楽天市場で消費
・楽天の各種サービス(楽天銀行、楽天証券、楽天モバイル、楽天プレミアムカード)を利用
以上の利用実績(楽天のヘビーユーザーであること)は考慮されたかと思う。
もちろん、楽天のヘビーユーザーでも必ずBANが避けられるわけではないだろう。ログイン停止が解除された後には
今後も不正に取得されたPIN番号からのポイント獲得が確認された場合、
ログイン停止解除はいたしかねますことをご了承ください。
という警告のようなものを受けている。
ログインが停止されると、有効に取得したポイントも楽天銀行や楽天証券「以外」のサービスでは利用できなくなる。不正所得されたポイントについては楽天銀行、楽天証券でも利用不可である。BANが心配の場合、利用可能なポイントは楽天銀行、楽天証券での投資信託購入などに使った方が良いだろう。
楽天IDをBANされた場合、楽天サービスの利用継続のために新規登録しなければならない。ただ、同一人物だと、再びアカウント停止の措置が取られることもある。そうなると、銀行や証券を除く、ほとんどの楽天サービスが利用できなくなる。
楽天経済圏での生活を徹底したい身として、今後楽天ポイントギフトカードをオークションサイトで購入することは絶対にしないつもりだ。
ちなみに、Amazonも転売、オークションサイトでのギフト券購入を規約で禁止されている。詳しくは下記記事を参考に。