楽天ポイント(正式名称:楽天スーパーポイント)は利用方法によって価値が変わるポイントである。楽天ポイント1ポイントを1円以上の価値にする方法としてANAマイルへの交換がある。
楽天ポイント2ポイントはANAマイル1マイルに交換できる(2020年10月現在)。
>>> 楽天ポイントからANAマイルへの交換リンク【ログインページ】
ANAは国際便のビジネスクラスが2万5000マイルから、ファーストクラスは10万5000マイルから利用できる。現金で予約すると50万円以上もするファーストクラスは、実質楽天ポイント20万ポイント分から利用できるのだ。
ANAマイルは会員本人以外の航空券にも使える。記念日や恋人とのデートなど、一般人が比較的低コストで贅沢を味わう手段としても利用できるだろう。
ただし、飛行機を利用する予定の無い人、飛行機で贅沢な気分を味わいたいと思わない人は楽天カードの支払に利用するのが無難である。なぜなら、ANAマイルを貯めていない人にとって、この利用方法がもっとも楽天ポイントの価値を高めるからだ。

ちなみに、ANAマイルへの交換ができるのも、楽天カードの支払へ利用できるのも「通常ポイント」になる。期間限定ポイントなど一部楽天ポイントはANAマイルへの交換などへは使えない。
この記事では
▶ 楽天ポイントとANAマイルの価値
についての基本情報から
▶ ANAマイルへ交換できる楽天の通常ポイントを「更に」貯める方法
▶ 楽天ポイントの賢い使い方
まで詳しく述べていきたいと思う。
楽天ポイントの交換には楽天IDおよびANAマイレージ会員への登録も必須になる。ANAマイレージ会員への登録については下記ページを参考に。

楽天ポイントとANAマイルの価値
楽天ポイント2ポイントでANAマイル1マイルへと交換できる。
>>> 楽天ポイントからANAマイルへの交換リンク【ログインページ】
楽天ポイントからANAマイルへは24時間に1回まで交換できる。交換に利用できるポイントは最小50ポイントから最大で1000ポイント、ANAマイルへと換算すると25マイルから500マイルになる。1ヶ月間に最大で楽天ポイント2万ポイント(=ANAマイル1万マイル)まで交換できる(point.rakuten.co.jpより )。つまり、楽天ポイントからの交換では月1万マイル以上を得られない。10万マイル以上を楽天ポイントから交換するにも、最低月20回、10ヶ月間交換を続けなければならない。
1日1000ポイント、1ヶ月2万ポイントまでに限定しているのは一般人のビジネスクラスやファーストクラスの利用を制限したいからだろう。楽天ポイントのみでの利用を目指す場合、少々の手間は享受しなければならない。
ANAマイルの価値について
ANAマイル1マイルの価値は様々な要素があるので正確な算出ができない。一概には言えない中であえて目安となる金額を述べると、
・エコノミークラスの特典航空券に変えれば、1マイル=1.5円の価値
・ビジネスクラスの特典航空券に変えれば、1マイル=3円から7円の価値
・ファーストクラスの特典航空券に変えれば、1マイル=4円から12円の価値
になる。
2ポイントを1マイルに交換できる元の楽天ポイントで換算すると
・エコノミークラスの特典航空券に変えれば、1ポイント=0.75円の価値
・ビジネスクラスの特典航空券に変えれば、1ポイント=1.5円から3.5円の価値
・ファーストクラスの特典航空券に変えれば、1ポイント=2円から6円の価値
つまり、楽天ポイントはエコノミーで利用すると1ポイント0.75円になってしまう。逆に、ファーストクラスの利用なら1ポイント6円ぐらいの価値までは高められるのだ。
東京ーハワイ間のビジネスクラス、ファーストクラス
具体的な例として、東京ーハワイ間の料金とマイルを比べると下記のようになる。
東京ーハワイ(往復チケット) | 料金 | マイル |
ビジネスクラス | 20万円から50万円 | 6万マイルから6万8000マイル |
ファーストクラス | 50万円から150万円 | 12万マイルから12万9000マイル |
ANA国際線特典航空券 | マイルを使うより。料金、マイルはシーズン(日)によって異なる。日本では年末年始、3月下旬、ゴールデンウィークはハイシーズンとしてもっとも料金(マイル)が高くなる。
ビジネスクラスのANA6万マイル=楽天ポイント12万ポイント
ファーストクラスのANA12万マイル=楽天ポイント24万ポイント
通常の料金と比べても、ビジネスクラスやファーストクラスはマイルを使った方が安く行けるのがわかるだろう。楽天ポイント3ポイント=ANAマイル1マイルの交換比率へ改悪になったとしても、ビジネスクラス以上で使うならレートとして悪くないのだ。
ANAを利用する予定のある人はレートが上げられる前に、コツコツと交換していくべきだ。
ANAマイルへ交換できない期間限定ポイントの賢い使い方
楽天ポイントの中でANAマイルへと交換できるのは通常ポイントのみである。SPU(スーパーポイントアッププログラム)やキャンペーンでもらえる期間限定ポイントはANAマイルへと交換ができない(楽天キャッシュからANAマイルへの交換も不可)。
期間限定ポイントも使い方によっては現金相当の価値(1ポイント=1円)にできる。たとえば、電気代や携帯代といった固定費に利用すれば、現金を減らす代わりに使えるため、現金と同等の価値まで高められる。楽天の期間限定ポイントの価値を高める使い方については下記記事を参考に。

ちなみに、通常ポイントと期間限定ポイントの両方を持っている場合、期間限定ポイントが優先的に消費される。通常ポイントはANAマイルといった現金以上の価値にできる。通常ポイントと分けて期間限定ポイントを使いたい人は通常ポイントをポイント運用で分けておいた方が良いだろう。

ANAマイルへ交換できる楽天の通常ポイントを「更に」貯める方法
上でも述べたように、SPUやキャンペーンで貯まる楽天ポイントは期間限定ポイントになる。SPUやキャンペーンにより得られる期間限定ポイントは10%以上の還元も可能なため、貯めるのも難しくない。

しかし、ANAマイルに交換できるのは楽天の通常ポイントのみになる。期間限定ポイントはANAマイルへの交換に使えない。
多くの人は
・楽天市場、楽天koboなどでの買い物
・楽天カード、楽天デビットカードによる決済
でしか通常ポイントを貯められていないだろう。
楽天市場で楽天カード(楽天デビットカード)決済により商品を購入しても通常ポイントは2%しか貯まらない(楽天市場の1%+楽天カードの1%)。ANAマイルを毎月1万マイル得たいなら楽天ポイント2万ポイントが必要になる。2万ポイントを得たいなら楽天市場での消費額は100万円になる。この金額を毎月消費するのは難しいだろう。
消費額を増やすのは難しく、またムダ遣いも良くないため
1.楽天関連サービスの利用を増やす
2.楽天以外の消費では楽天リーベイツ(Rakuten Rebates)を通す
3.会社経費の利用(楽天トラベル)
以上を取り入れてみよう。楽天ポイントが得られると同時に税金を減らす手段として、
4.楽天ふるさと納税
も悪くない。税金が減れば、その分金銭的にも余裕ができるからだ。
以上の3点について下記で詳しく紹介していく。楽天の通常ポイントを加速的に貯めたい人はいずれかを取り入れるべきだ。
楽天関連サービスの利用を増やす
消費0の人でも、継続的に楽天の通常ポイントを貯める方法として
1-1.楽天ウェブ検索
1-2.楽天トラベル
1-3.楽天レシピ
1-4.楽天インサイト(モニター登録)
1-5.楽天スーパーポイントスクリーン
がある。
趣味としてだったり、日常的に取り入れられそうな作業があるか、一度は試してみるべきだ。
また、
2-1.楽天カード
2-2.楽天でんき
2-3.楽天モバイル
2-4.楽天銀行
2-5.楽天証券
2-6.楽天競馬
などはサービスを利用しなくとも、申し込みだけでポイントがもらえる。
これらサービスは利用しても損はなく、既存の他社サービスよりも優れているので、申し込みだけでもしておいた方が良いだろう。
通常ポイントの獲得を増やす方法を含む、楽天ポイント(楽天キャッシュ)を無料で増やす方法については下記記事を参考に。

楽天以外の消費では楽天リーベイツ(Rakuten Rebates)を通す
楽天リーベイツ(Rakuten Rebates) は楽天が運営するポイントバックサービスである。ポイントサイトに似たサービスであり、楽天リーベイツを通して有名ストアへ訪問、消費、サービスの申し込みなどをすると、楽天の「通常ポイント」が貯まる。提携しているサイトを利用するなら、楽天リーベイツを通さなければ損だろう。
有名ストアで決済する前には、楽天リーベイツでの扱いがあるかの確認もした方が良いだろう。楽天会員なら楽天IDによるログインで簡単に利用の開始ができる。
リーベイツへログインすると、各種ショップとその還元率が確認できる。
楽天リーベイツと提携しているストア(rebates.jpより)。有名ストアが独自にポイントを付与している場合、楽天ポイントに加えてそちらのポイントも当然貯まる。
定期的に利用しているサイトが楽天リーベイツと提携しているかは、必ずチェックしておくべきだ。
初回購入ボーナスや楽天ウェブ検索ツールの追加による取りこぼしの防止など、楽天リーベイツを利用する前に知っておくべきことを含む賢い利用方法については下記記事を参考に。

会社経費の利用(楽天トラベル)
楽天トラベルは国内と海外における旅行関連サービスを提供している。
楽天トラベルでは通常費用の負担が発生するため、無料で楽天ポイントを貯める方法にはなりえない。しかし、国内、海外への出張が多い人は会社の経費で国内宿泊施設の予約をするだろう。ホテルの決定権も自分にある場合、楽天スーパーDEALを使うと楽天ポイント(通常ポイント)がガンガン貯められる。
楽天スーパーDEALはホテル料金の30%以上を還元として受けれるホテル宿泊プランである。ホテル代を会社に出してもらい(経費で落とし)、ホテル代の30%以上の楽天ポイントを個人でこっそり受け取れる。5000円の宿泊料金なら1500ポイント以上、1万円なら3000ポイント以上を個人で受け取れるのだ。会社員の利用者が多いサービスである。
ページの作りとしても、むしろ、こうした還元を受けたい会社員向けに作られている。
楽天スーパーDEALのトップページには領収書の発行方法もわかりやすい場所で紹介されている。
ホテル予約時には「楽天スーパーDEAL」の文字や還元率がホテル説明の欄に記載されているかどうかの確認をしよう。
経費で落とせる出張で使えば、楽天ポイントもガンガン貯めれるだろう。
出張先の宿泊ホテルを自分で選ぶ権限があるなら、ホテル宿泊料の30%以上の還元を受けれる楽天スーパーDEALから選ぶべきだ。
楽天スーパーDEALを含む、楽天トラベルの賢い使い方について知りたい人は下記記事を参考に。

楽天ふるさと納税
ふるさと納税は2000円を自己負担するだけで返礼品を貰うことができ、寄附金の額だけ住民税や所得税が控除される制度である。住民税や所得税を払っている人なら、利用しなければ損な制度と言える。
楽天でもふるさと納税サービスが提供されている。

楽天のふるさと納税では通常
1.寄附金額の1%
を楽天の通常ポイントで還元している。これは楽天でふるさと納税を行うと、誰もが無条件で受けれる還元である。たとえば、10万円の寄付を楽天ふるさと納税で行うと1000ポイントの楽天ポイントをもらえる。
また、
2.SPU(スーパーポイントアッププログラム)
3.キャンペーン
により高還元も受けれる。
楽天ふるさと納税を通せば寄付金の10%以上を「楽天ポイント」という現金に近い形で受けれるのだ。ただし、SPUやキャンペーンで得られるポイントは期間限定ポイントになる。
楽天ポイントなら広く生活費に利用できる。楽天ふるさと納税でもらえるポイントとして期間限定ポイントが主だとしても、通常ポイントをより多く残す手段として利用できるだろう。
楽天ふるさと納税における還元を最大化する方法をより詳しく知りたい人は下記記事を参考に。

楽天におけるふるさと納税の返礼品ランキングは下記ページを参考に。

楽天ポイントの賢い使い方
楽天ポイントは使い方によってその価値が変化する。ANAマイルへと変えれば、楽天ポイント1ポイントを2円以上の価値にするのも難しくはない。ただ、ANAの利用を考えて「いない」人は楽天カード、楽天デビットカードの支払に利用すべきだ。
楽天ポイントを現金化したい人もいるだろう。楽天の通常ポイントは間接的に現金化もできる。通常ポイントは楽天証券を通して、ほぼ100%の現金に換金できる。
また、期間限定ポイントはANAマイルへの交換に利用できない。期間限定ポイントの価値を最大化したい人もいるだろう。
それぞれ価値を最大化する方法をまとめると下記のようになる。
①通常ポイントの価値を最大限に高める方法=ANAマイルへの交換
②ANAマイルへの交換除く、通常ポイントの価値を最大限に高める方法=楽天カード、楽天デビットカードの支払に利用
③通常ポイントの現金化でもっとも効率が良い方法=楽天証券で国内株式、投資信託の購入し売却
④期間限定ポイントの価値を最大限に高める方法=楽天でんきや楽天モバイルなどの固定費に利用
これらの方法を含む、楽天ポイントの価値を高める賢い利用方法についてまとめて詳しく知りたいは下記記事を参考に。

通常ポイントだけでなく、期間限定ポイントを効率良く現金化する方法については下記記事を参考に。
