証券会社を選ぶ際には
1.手数料の安さ
2.海外の金融商品では品揃え(扱ってる商品)
3.その他(ポイント投資、還元、クレジットカードによる決済、取引ツールや特典ツールなど)
が判断基準となるだろう。
楽天証券は「手数料の安さ」「その他」の点が他の証券会社よりも優れている。「その他」として具体的にはポイント投資や還元、クレジットカードによる決済、取引ツール、楽天銀行との連携により得られる特典などがある。
国内株式、金・銀・プラチナの取引手数料は業界最安値クラスになる。国内株式の「いちにち定額コース」は1日50万円までの取引(売買)が無料でできる。
楽天証券では投資信託を楽天カード(クレジットカード)や楽天ポイントで買える。また、楽天証券では投資信託残高10万円ごとに毎月4ポイントもらえる(年利0.048%)。クレジットカードによる還元と保有により得られるキャッシュバックを加味すれば、手数料となる信託報酬も抑えられる。
最近では米国株や米国ETF、米国債権も人気だ。外国株や海外ETF、外国債権はトータルで見ると、楽天証券よりもSBI証券の方が手数料は安くなる。米国株などの購入を考えているならSBI証券との併用を考えた方が良いだろう。
投資先によるものの、多くの人にとって楽天証券は口座開設しておいて損のない証券会社である。
>>> 【楽天ポイントで株式と投資信託が買える!】楽天証券へ今すぐ口座開設
この記事では
▶ 投資信託を購入するなら楽天証券を使うべき理由
▶ 楽天銀行との連携で受けれる特典
▶ 金・銀・プラチナの手数料比較
▶ iDeCo(イデコ)の運用を楽天証券で行うべき理由
といった他の証券会社よりも優れた特徴について紹介するとともに
▶ 国内株式の手数料とポイント投資
▶ 外国株や海外ETFの購入なら楽天証券よりもSBI証券を使うべき理由
▶ 楽天証券におけるNISA口座の使い方
▶ 債権の取引手数料と為替コスト
まで詳しく述べていきたいと思う。
投資信託を購入するなら楽天証券を使うべき理由
投資信託(ファンド)とは特定の運用方針に基づいて、株式や債券などに投資・運用する金融商品である。運用成果が投資信託を購入した投資家の投資額に応じて分配される。投資先が株式でも日本国内、先進国、新興国へ投資する投資信託など様々である。
日本で人気の投資信託としては楽天 全米株式インデックス ファンド(愛称:楽天バンガードファンド)がある。楽天バンガードファンドは米国株式へ広く投資する投資信託である。
投資信託でかかる手数料としては
①買付手数料
②解約手数料
③信託報酬
がある。ただし、最近は多くの投資信託がノーロードと呼ばれ買付手数料、解約手数料が無料となっている。つまり、基本的に投資信託でかかる手数料は信託報酬のみとなっている。
信託報酬は安いもので年0.1%、高いもので年2%程度となる。楽天バンガードファンドは税込年0.162%になっている(2020年10月現在)。
信託報酬は1年間少しずつ引かれる手数料である。信託報酬が0.1%の投資信託を100万円分保有している場合、1年間で1000円取られる計算になる。信託報酬が2%なら2万円になる。信託報酬は証券会社ごとに違いはない。
投資信託の購入で楽天証券を選ぶべき理由は
1.ポイント投資で楽天における還元が1%増える
2.楽天カードで投資信託を購入でき、楽天カードによる還元も受けれる
3.投資信託の保有で還元が受けれる
からである。
下記では楽天証券における投資信託の購入、保有で受けれる還元について詳しく紹介していく。
ポイント投資で楽天における還元が1%増える
楽天証券では月1回500円分以上の投資信託を楽天ポイントで購入すると、楽天市場、楽天kobo・楽天ブックス、楽天ふるさと納税などにおける還元率が1%アップする。
楽天証券のSPUによる還元率と達成条件(event.rakuten.co.jpより)。
500ポイント以上のポイント投資後にSPUの還元が加算されるのではなく、楽天市場で買い物をした後に500ポイントを利用しても、同じ月ならその月すべての消費に加算される。
たとえば、10月1日に3万円分の商品を楽天市場で購入し、10月30日に楽天証券で500ポイントを利用し、投資信託を購入したとする。この場合でも、3万円の1%、300ポイントの還元を追加で受けれる。
SPUによる+1%還元は楽天経済圏で生活する人なら容易に達成できるだろう。
SPUについては下記記事も参考に。

強調するが1回500ポイント以上の投資信託購入が必要になる。複数回に分けて月500ポイントに達しても還元率アップの対象にはならない。また、投資信託の購入に使えるのは通常ポイントのみになる。期間限定ポイントは投資に利用できない。
楽天カードで投資信託を購入でき、楽天カードによる還元も受けれる
楽天における還元率を上げたいなら月1回500ポイントは楽天証券における投資信託の購入に使った方が良い。しかし、500ポイント以上の投資信託を購入するなら楽天カードを通すべきだ。
楽天証券では月5万円、年60万円まで楽天カード(クレジットカード)で投資信託の購入ができる。クレジットカードによる購入では通常の買い物と同様に1%還元も受けれる。たとえば、5万円分の投資信託を楽天カードで買えば、500ポイントの還元を受けれる。
また、楽天カードは請求代金で楽天ポイントが利用できる。直接楽天ポイントで投資信託を買うのではなく、楽天カードを通して投資信託を購入し、カードの支払に楽天ポイントを利用すれば、実質、楽天ポイントによる投資信託の購入でも1%還元を受けれる。
投資信託を楽天カードで購入し、楽天ポイントで楽天カード請求代金を支払う
投資信託を楽天ポイントで購入する場合、下記2通りの方法がある。
①楽天ポイントで投資信託の購入
②楽天カードで投資信託の購入し、楽天カード請求代金を楽天ポイントで支払う
いずれも楽天ポイントと投資信託が交換された形になる。ただ、②のようにカードで投資信託を購入した後、楽天カード請求代金をポイントで支払えば、投資信託だけでなく1%の還元を受けれる。
たとえば、5万円分の投資信託を購入したケースで考えると
①5万ポイントが減って、5万円分の投資信託が残る
②5万ポイントが減って、5万円分の投資信託が残り、楽天ポイント500ポイントが還元される(5万円分の投資信託+500ポイント)
楽天ポイントを使うなら、上記の②を選択した方が、楽天カードの1%還元を受けれるため①よりも価値を高める使い方になる。
楽天ポイントの最終的な使い道としては500ポイントまでは楽天証券における投資信託の購入、500ポイント以上はクレジットカード請求代金への支払が賢い選択と言えるだろう。
楽天ポイントおよび楽天カードによる投資信託の購入方法について、楽天証券における設定を含め、さらに詳しく知りたい人は下記記事を参考に。

投資信託の保有で受けれる還元
楽天証券では楽天銀行との口座連携サービス「マネーブリッジ」および「楽天銀行ハッピープログラム」に登録することで、投資信託の残高10万円ごとに毎月4ポイントもらえるプログラムも提供されている。

年率にすると0.048%だ。
マネーブリッジおよびハッピープログラムに登録してない人は投資信託資産形成ポイントをもらえる。マネーブリッジおよびハッピープログラムによるポイントと投資信託資産形成ポイントの両方はもらえない。マネーブリッジおよびハッピープログラムに参加していないなら、自動的に投資信託資産形成ポイントが付与される。
投資信託資産形成ポイントは投資信託の残高が50万円以上で50ポイントから1000ポイントまでもらえる。
ポイント獲得に必要な残高(毎月末時点) | 付与されるポイント数 |
---|---|
50万円以上から200万円未満 | 50ポイント |
200万円以上から400万円未満 | 100ポイント |
400万円以上から600万円未満 | 150ポイント |
600万円以上から800万円未満 | 200ポイント |
800万円以上から1000万円未満 | 300ポイント |
1000万円以上から2000万円未満 | 500ポイント |
2000万円以上 | 1000ポイント |
50万円で50ポイントなので、マネーブリッジおよびハッピープログラムよりも還元率が高くなる。しかし、250万円を越えると、マネーブリッジおよびハッピープログラムの方が還元率は高くなる。マネーブリッジおよびハッピープログラムでは投資信託の残高10万円ごとに毎月4ポイント増えていくからだ。
投資信託の残高250万円で還元されるポイント | 投資信託の残高300万円で還元されるポイント | 投資信託の残高400万円で還元されるポイント | |
---|---|---|---|
マネーブリッジおよびハッピープログラム | 100ポイント | 120ポイント | 160ポイント |
投資信託資産形成ポイント | 100ポイント | 100ポイント | 150ポイント |
また、投資信託資産形成ポイントは2000万円以上で上限が1000ポイントになる。しかし、マネーブリッジおよびハッピープログラムの方は上限がないため、2000万円以上になっても還元されるポイントは10万円ごとに増えていく。
楽天銀行との連携で受けれる特典
上でも述べたように、楽天証券では楽天銀行との口座連携サービス「マネーブリッジ」および「楽天銀行ハッピープログラム」に登録することで、投資信託の残高10万円ごとに毎月4ポイントもらえるプログラムも提供されている。
また、マネーブリッジを利用すると、普通預金でも定期預金並みに高い金利を得られるようになる。
楽天証券へログインし、トップページ>設定・変更>楽天銀行連携サービスでマネーブリッジの設定状況を確認できる。未設定ならここから設定する。もちろん、楽天証券口座と楽天銀行口座を開設してからでないと設定はできない。
楽天銀行・普通預金金利(マネーブリッジ設定後):0.10%(2020年現在)
全く増えないと言われている日本の銀行でも、楽天証券とつなげると、普通預金でも0.1%まで利息を増やせるのだ。(rakuten-bank.co.jpより)。
金利0.1%なら、今まで感じたことが無いであろう金利の実感もできるだろう。口座開設はもちろん無料なので、楽天証券を利用する上では楽天銀行口座も開設しておくべきだ。
マネーブリッジについて詳しく知りたい人は下記ページも参考に。
ハッピープログラムで簡単にステージを上げる裏技はある?
楽天銀行のハッピープログラムは投資信託の保有で還元率を受けれたり、金利が上がるほか、ATM手数料や振込手数料が無料になったり、楽天銀行でもらえる楽天ポイントも増える。銀行の手数料が気になる人はこのハッピープログラムから理解する必要がある
ハッピープログラムはステージごとにATM、振込手数料無料回数や得られる楽天ポイント数がかわる。
「ステージの達成条件」と「ステージごとのATM、振込手数料無料回数、楽天ポイントの獲得倍率」(rakuten-bank.co.jpより)
300万円以上の現金を預金できる人なら簡単に「スーパーVIP」へなれる。資産残高以外の方法だと、取引回数が30件以上でスーパーVIPになれる。
以前までは楽天証券で生じた不足金を自動入金(スイープ)することで「自動引落」による取引が発生した。この取引が1ヶ月に30件生じればスーパーVIPになれた。また、つみたてNISAの「毎日」積立を設定すればいちいち手動で取引しなくとも自動化できた。しかし、楽天証券に限らず、らくらく入金、自動入金(スイープ)については、原則1日あたり1回、かつ前月26日から毎月25日までの間で最大3件までしか反映されなくなった(rakuten-bank.co.jp)。したがって、現在はこの取引だけで30件を獲得することはできない。
ハッピープログラムや優遇金利を含む楽天銀行の賢い使い方について詳しく知りたい人は下記記事を参考に。

金・銀・プラチナの手数料比較
金・銀・プラチナといった貴金属は安全資産として不況時に買われる資産となっている。資産を増やす目的で保有するよりも、リスク分散の手段として利用すべきだ。
楽天証券では金・銀・プラチナの購入ができる。手数料についてまとめると下記のようになる。
金・銀・プラチナの手数料 | |
---|---|
手数料 | 買付手数料 1.65%(税込) 売却手数料 無料 |
スプレット | 金 78円 プラチナ 125円 銀 3.9円 |
年会費 | 無料 |
保管料 | 無料 |
2020年10月現在(rakuten-sec.co.jpより)
買付手数料は楽天証券で税込1.65%。スプレットは売買で生じる価格差であり、金額が小さい方が手数料としては安くなる。楽天証券のスプレットは金・銀・プラチナの主要取扱会社の中で最狭水準となっている。
2020年10月現在(rakuten-sec.co.jpより)
買付手数料はSBI証券で税込2.2%になる。手数料で判断するなら、楽天証券を利用した方が良いだろう。
SBI証券の特徴としてはネットで積み立てた金、銀、プラチナを現物転換請求できる点にある。現物転換請求とはその名の通り、ネット上の数字から金、銀、プラチナの現物へ変換できるサービスである。変換された現物は保管庫から自宅へ配送してもらえる。
金は1kg以上、プラチナは1oz(約32g)以上、銀は100oz(約3.2kg)以上積み立てると現物転換請求が可能になる。もちろん、盗難などのリスクはあるため、万人にすすめられるわけではない。
ゴールドの国際価格と連動するETF
貴金属への投資としては直接ゴールドを購入するのではなく、貴金属の国際価格と連動対象としているETFへ投資する手段もある。
資産総額が約4.3兆円で世界最大のゴールドETFとしてSPDRゴールドシェアがある。米国だけでなく、メキシコ、香港、シンガポール、そして、日本の東証にも上場している。米国・NYSEアーカでのティッカーはGLD、東証の証券コードでは1326である。SPDRゴールド シェアも楽天証券で購入できる。
SPDRゴールド シェアの総経費率は0.4%であり、下記でも紹介するようにNISA口座では手数料を抑えられる。
東証で買えば円建てで1単元15000円程度から購入できるため、金への投資ならETFもおすすめである。
2015年10月から2020年10月までの5年間におけるGLD価格推移(アメリカドル)。チャートおよびデータ > 日本 > SPDR Gold Shares (GLD)より。
SPDRゴールド シェアは保有するだけで毎年0.4%の手数料を取られる(総経費率)。金・銀・プラチナを楽天証券で直接購入する場合、買付手数料はかかるものの、総経費など保有でのコストはかからない。
頻繁に売買するならETFを通して間接的に、長期で保有するなら直接購入した方が良いだろう。
iDeCo(イデコ)の運用を楽天証券で行うべき理由
iDeCoについても楽天証券は業界最安値圏の手数料で利用できる。また、iDeCoで人気投資信託「楽天バンガードファンド」の購入ができる。
これらの理由でiDeCo口座も楽天証券に開設するのがおすすめである。
iDeCoにおける主要手数料についてSBI証券と比較し、まとめると下記のようになる。
金・銀・プラチナ | 楽天証券 | SBI証券 |
---|---|---|
加入時・移換時の手数料 | 2829円 | 2829円 |
口座管理の手数料 (掛金を拠出している場合) | 月171円 | 月171円 |
給付事務手数料 | 1回につき440円 | 1回につき440円 |
還付事務手数料 | 1488円 | 2148円 |
2020年10月現在(site0.sbisec.co.jp、dc.rakuten-sec.co.jpより)
iDeCoへ加入する際、移転する際に払う手数料は2829円と楽天証券、SBI証券で違いはない。
毎月支払う手数料は投資先商品への信託報酬と口座管理手数料のみである。信託報酬は購入する投資信託によって異なる。口座管理手数料は楽天証券、SBI証券ともに171円になる。
給付を受ける際の手数料はSBI証券、楽天証券ともに1回につき440円になる。
還付事務手数料は限度額を越えて拠出された掛金、あるいは加入資格のない月に拠出された掛金などを還付する際に取られる手数料となる。還付事務手数料は楽天証券が1488円、SBI証券が2148円になる。楽天証券の方が660円ほど安くなっている。
iDeCoで楽天バンガードファンドが買える
楽天証券ではiDeCoで人気投資信託の「楽天バンガードファンド」が買える。
楽天バンガードファンドはVTIへ投資する投資信託になる。「VTI」は大型株、中型株だけでなく、小型株を含めて広くアメリカ株式市場へ投資し、アメリカ株式市場の成長がそのまま利益になるETFである。
楽天バンガードファンドと比較される「SBIバンガードS&P500」は楽天証券およびSBI証券のiDeCoでの購入ができない(2020年10月現在)。
バンガードファンドをiDeCoで運用できる点でも楽天証券がおすすめである。
楽天証券における国内株式の手数料とポイント投資
国内株式では証券会社ごとに扱う商品の違いはない。国内株式ならどこの証券会社を利用しても購入できるからだ。
国内株式に投資をする一般人からすると、判断基準は手数料ぐらいしかない。プロのトレーダーなら売買ツールや特典ツールも判断基準になるだろう。
楽天証券の取引手数料には
1.1回の取引ごとに手数料を取られるプラン
2.1日の取引金額合計で手数料が決まるプラン
の2種類がある。
「1回」の取引ごとに手数料を取られるプラン=「超割コース」
「1日の取引金額合計」で手数料が決まるプラン=「いちにち定額コース」
1日50万円分までの取引なら楽天証券もSBI証券も取引手数料を無料にできる。楽天証券では「いちにち定額コース」が1日50万円分の取引まで無料になっている。「1日の取引金額合計」で手数料が決まるプランでは100万円を越えると、SBI証券の方が安くなる(2020年10月現在)。
取引金額 | 楽天証券 | SBI証券 |
---|---|---|
50万円まで | 0円 | 0円 |
100万円まで | 943円(税込) | 0円 |
200万円まで | 2200円(税込) | 1278円(税込) |
300万円まで | 3300円(税込) | 1718円(税込) |
300万円超 | 3300円+α (300万円超は100万円増えるごとに+1100円(税込)) | 1718円+α (100万円増えるごとに+440円(税込)) |
楽天証券「いちにち定額コース」、SBI証券「アクティブプラン」の手数料(2020年10月現在。sbisec.co.jp、rakuten-sec.co.jpより)
ただ、楽天証券のいちにち定額コースでは、1日のうちに同一銘柄を売買(日計り)した場合、約定代金に片道分を含めずに計算される。したがって、同一銘柄を売買するならSBI証券とかかる手数料でほとんど違いはない。そもそも一般人なら1日100万円を越えることも少ないだろう。
「1回」の取引ごとに手数料を取られるプランでは楽天証券、SBI証券ともに同じ料金である(2020年10月現在)。
超割コースで大口優遇になると更に安くなるため、国内株式を購入する目的で楽天証券を利用しても良いだろう。
超割コース
超割コースでは証券口座にある現金分だけで購入する「現物取引」と証券口座にある金額以上の額で取引できる「信用取引」がある。 現物取引と信用取引の手数料はそれぞれ下記のようになっている(2020年10月現在)。
・現物取引手数料
取引金額 | 手数料(税込) |
---|---|
5万円まで | 55円 |
10万円まで | 99円 |
20万円まで | 115円 |
50万円まで | 275円 |
100万円まで | 535円 |
150万円まで | 640円 |
3000万円まで | 1013円 |
3000万円超 | 1070円 |
・信用取引手数料
取引金額 | 手数料(税込) |
---|---|
10万円まで | 99円 |
20万円まで | 148円 |
50万円まで | 198円 |
50万円超 | 385円 |
超割コースでは手数料の1%が楽天ポイントとして還元される。たとえば、手数料が1013円なら10ポイントもらえる。
超割コースには大口向けの手数料体系もある。
超割コース(大口優遇)
超割コースでは下記条件のいずれかを達成すると、3ヶ月間大口として優遇の手数料体系が適用される。
「まいにち判定」は翌営業日から、「まいつき判定」は翌月から大口優遇が適用される(rakuten-sec.co.jpより)。
現物取引と信用取引の大口優遇手数料はそれぞれ下記のようになっている(2020年10月現在)。
・現物取引手数料(大口優遇)
取引金額 | 手数料(税込) |
---|---|
5万円まで | 0円 |
10万円まで | 0円 |
20万円まで | 110円 |
50万円まで | 261円 |
100万円まで | 468円 |
150万円まで | 559円 |
3000万円まで | 886円 |
3000万円超 | 936円 |
・信用取引手数料(大口優遇)
取引金額 | 手数料(税込) |
---|---|
約定金額にかかわらず | 0円 |
大口優遇では手数料が発生する場合も2%が楽天ポイントとして還元される。
いちにち定額コース
いちにち定額コースにも現物取引と信用取引がある。現物取引および信用取引における手数料は同じである。現物取引と信用取引を合算した1日の合計取引金額で取引手数料が決まる(2020年10月現在)。
・いちにち定額コース手数料(現物取引、信用取引)
取引金額 | 手数料(税込) |
---|---|
50万円まで | 0円 |
100万円まで | 943円 |
200万円まで | 2200円 |
300万円まで | 3300円 |
300万円超 | 3300円+α (以降、100万円増えるごとに1100円(税込)を追加) |
デイトレード割引(日計り取引片道手数料無料)
いちにち定額コースでは、1日のうちに同一銘柄を売買(日計り)した場合、約定代金に片道分を含めずに計算される。デイトレード割引はいちにち定額コースを選択したすべてのユーザーに自動的に適用される。
たとえば、ある株式を510円で2000株購入し、同日中に2000株を500円で売却すれば、合計約定金額は202万円となり、手数料として3300円を取られるはずだ。しかし、同日中の同一銘柄による売買なので、デイトレード割引により、片道分の約定代金101万円分の手数料(この場合は2200円)しか請求されない。
楽天証券のデイトレード割引について詳しく知りたい人は下記ページを参考に。

楽天証券を利用した楽天ポイントによる国内株式の買い方
楽天証券では楽天ポイント(正式名称:楽天スーパーポイント)を利用して国内株式の購入ができる。
株式の購入に楽天ポイントを利用するには証券口座でポイント利用の設定をしなければならない。
楽天証券に口座を開設し、「ログインID」「パスワード」を入れてログインする。ログインしたら画面上部にある「設定・変更」>「ポイント設定・SPU」へ入る。
楽天証券におけるポイント利用設定。上記で国内株式が「利用する」の状態になっていないと国内株式を楽天ポイントの購入に利用できない。
また、国内株式の購入では毎月の利用上限を設定できる。利用上限を設定しないと、株式購入の都度、使える楽天ポイントをすべて消費する。
国内株式のポイント利用設定変更画面。毎月利用するポイントの上限を設定できる。たとえば、上限を1000ポイントに設定すると、毎月1000ポイントを上限に楽天ポイントが消費される。
楽天ポイントによる国内株式の購入
国内株式なら、どこの会社でも楽天ポイントで購入ができる。購入したい株式をトップページの検索ボックスなどで検索しよう。楽天の株式なら「楽天」もしくは証券コード「4755」で検索すればヒットする。
楽天証券トップページ上部にある検索ボックスへ「楽天」と入力すると、一番下に楽天株式が表示される。
銘柄名をクリックすると注文画面に入るので、価格の右にある現物買いをクリックする。
注意点として、ポイントを使った国内株式の現物買いでは買付分+手数料の「現金」も口座へ入金しておかなければならない点がある。株価が1株900円なら、これの1000株で90万円の現金と手数料分は買付余力に反映させておかなければならない。成り行き注文ではストップ制限値幅の上限値になるため、さらなる入金が必須になる。
上でも述べたように、「いちにち定額コース」で1日の取引金額合計が50万円以下なら手数料は無料である(2020年10月現在)。
口座に株式を購入できるだけの現金が無ければ、株式を購入できるだけのポイントを保有していても株式の購入はできない。楽天ポイントを使った株式の購入ではまず現金で購入金額、手数料を負担するからだ。
受渡日までは購入に使った現金だけでなく、楽天ポイントも拘束され利用や移動ができなくなる。株の受渡日に楽天ポイントが消化され、その分の現金が購買余力へと反映される(拘束が解かれ、戻ってくる)。
国内株式の買付に楽天ポイントを利用した場合の流れ(ポイント投資(国内株式)より)。「現金⇒株式⇒株式の購入に使った現金とポイントを交換」という流れになる。
楽天証券における楽天ポイントの使い方からポイント運用まで、さらに詳しく知りたい人は下記記事を参考に。

外国株や海外ETFの購入なら楽天証券よりもSBI証券を使うべき理由
楽天証券で扱いのある海外株式は
・米国
・中国(香港、上海)
・アセアン(シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア)
となっている。
これら国の株式「以外」を購入したい場合、別の証券会社にも口座を開設しなければならない。たとえば、SBI証券では楽天証券で取り扱いのある外国の他に、韓国、ロシア、ベトナム株式の扱いもある。
また、外国株や海外ETFの売買では手数料を安く抑えられる証券会社を選んだ方が良いだろう。
外国株を売買する際にかかる手数料としては
1.為替コスト
2.取引手数料(買付手数料、売却手数料)
がある。
海外ETFを売買する際には、為替コスト、取引手数料にプラスして
3.総経費率(エクスペンスレシオ)
を取られる。
総経費率は投資信託の信託報酬と同じような性質の手数料である。
ETFの総経費率は証券会社ごとに違いはない。したがって、為替コストと取引手数料の安い証券会社を選ぶべきだ。
為替コストと取引手数料
為替コストとは日本円を外国の通貨へ両替する際にかかるコスト(手数料)である。たとえば、楽天証券で米国株を買う場合、米ドルが必要になる。日本円からこの米ドルを調達するコストが為替コストになる。
楽天証券で扱いのある外貨およびそれぞれ1通貨あたりの為替コストは下記のようになる。1通貨あたりの為替コストとは米ドルなら1ドル、ユーロなら1ユーロあたりのコストになる。
通貨 | 1通貨あたり為替コスト |
---|---|
米ドル/日本円 | 25銭 |
ユーロ/日本円 | 50銭 |
英ポンド/日本円 | 70銭 |
豪ドル/日本円 | 70銭 |
NZドル/日本円 | 70銭 |
カナダドル/日本円 | 80銭 |
南アランド/日本円 | 30銭 |
トルコリラ/日本円 | 150銭 |
メキシコペソ/日本円 | 30銭 |
ロシアルーブル/日本円 | 8銭 |
1銭=0.01円(rakuten-sec.co.jpより)
米ドルではSBI証券も25銭と違いはない。しかし、住信SBIネット銀行では米ドルの購入コストが4銭となっている。住信SBIネット銀行における米ドル含む為替コストは下記のようになっている。
SBI証券では住信SBIネット銀行で購入した米ドルをSBI証券へ移動できる。
SBI証券の外貨入金手続き。SBI証券ホームページの右上の「入出金・振替>外貨入金」で住信SBIネット銀行で購入した外貨をSBI証券へ移動できる。
また、住信SBIネット銀行ではたびたび外貨の買付手数料0円キャンペーンも行われている。為替の買付手数料0円キャンペーン時に米ドルを購入し、この米ドルで米国株を購入すれば取引手数料のみとなる。
外国株式・海外ETFの取引手数料について、主要ネット証券会社の米国株・ETFで比較すると下記のようになる。
通貨 | 1通貨あたり為替コスト | 1通貨あたり為替コスト | 1通貨あたり為替コスト |
---|---|---|---|
手数料(%) | 0.495%(税込) | 0.495%(税込) | 0.495%(税込) |
最低手数料 | 0ドル | 0ドル | 0ドル |
最高手数料 | 22ドル(税込) | 22ドル(税込) | 22ドル(税込) |
米国株・ETFの取引手数料は楽天証券、SBI証券、マネックス証券いずれも約定金額2.22ドル以下で0ドルとなる。約定金額が4444.45ドル以上なら、いくら購入しても取引手数料は22ドル(税込)となる。
取引手数料では楽天証券、SBI証券、マネックス証券で違いはない。しかし、為替コストの差で手数料はSBI証券がもっとも安くなるだろう。
>>> 【海外株式や海外ETF、海外債券の購入でおすすめ】SBI証券
ちなみに、海外ETFにおける「買付」手数料はNISA口座の利用で無料になる(売却時の手数料はNISA口座でも有料)。
楽天証券におけるNISA口座の使い方
NISAには「(一般)NISA」と「つみたてNISA」の2種類がある。
NISAとつみたてNISAの違いについてまとめると、下記のようになる。
(一般)NISA | つみたてNISA | |
---|---|---|
購入できる金融商品 | 国内外の株式・ETF、投資信託、国内REIT・ETN | 国が定めた基準を満たした投資信託、ETF |
運用方法 | 通常買付 | 通常買付・積立方式 |
非課税投資枠(1年間) | 120万円 | 40万円 |
非課税になる期間 | 最大5年 | 最大20年 |
非課税になる総投資額 | 最大600万円 | 最大800万円 |
取引手数料 | 国内株式の取引手数料が無料。 海外ETFの買付手数料が全額キャッシュバック。 | 投資信託の取引手数料(買付・売却手数料)は無料 |
受けれる還元 | 楽天カードによる投資信託の購入で1%還元。 投資信託10万円ごとに毎月4ポイント還元(年利0.048%)。 | 楽天カードによる投資信託の購入で1%還元。 投資信託10万円ごとに毎月4ポイント還元(年利0.048%)。 |
非課税枠の範囲で売却益および配当も非課税になる。投資するならまずNISAの枠から消化すべきだろう。
NISA口座はNISAもしくはつみたてNISAどちらかしか選択できない。また、1つの証券会社にしか開設できない。たとえば、楽天証券にNISAを開設すると、SBI証券ではNISA口座の開設ができなくなる。NISAとつみたてNISA、証券会社の変更は年内に1度でも取引があると、翌年以降にしか証券会社の変更はできない。
取引手数料について、上記のように楽天証券のNISA口座では国内株式の取引(売買)手数料が無料であり、海外ETFの買付手数料が全額キャッシュバックとなる(毎月下旬に前月分の買付手数料が証券口座へ振り込まれる)。
つみたてNISAでは投資信託の取引手数料が無料である(買付および売却手数料が無料の投資信託しかNISA口座で扱えない決まりがある)。
くわえて、NISA口座でも投資信託の購入および保有による還元は受けれる。投資信託もしくは国内株式を中心に投資を考えているなら、NISA口座は楽天証券で開設すべきだ。
楽天証券においてNISA口座を最大限に生かす使い方を知りたい人は下記記事を参考に。

債券
楽天証券では債券の取引手数料が無料になる。ただし、外国債券では為替コストがかかる。
為替コストは上記の外国株式や海外ETFで紹介したのと同様である。楽天証券とSBI証券で為替コストをまとめると比較すると下記のようになる。
通貨 | SBI証券の為替コスト | 楽天証券の為替コスト |
---|---|---|
米ドル/日本円 | 25銭 | 25銭 |
ユーロ/日本円 | 80銭 | 50銭 |
英ポンド/日本円 | 取扱商品無し | 70銭 |
豪ドル/日本円 | 100銭 | 70銭 |
NZドル/日本円 | 100銭 | 70銭 |
カナダドル/日本円 | 80銭 | 80銭 |
南アランド/日本円 | 30銭 | 30銭 |
トルコリラ/日本円 | 150銭 | 150銭 |
メキシコペソ/日本円 | 30銭 | 30銭 |
ロシアルーブル/日本円 | 8銭 | 8銭 |
中国人民元/日本円 | 20銭 | 取扱商品無し |
香港ドル/日本円 | 15銭 | 香港株 15銭 上海株 20銭 |
韓国ウォン/日本円 | 20銭 (100ウォンあたり) | 取扱商品無し |
インドネシアルピア/日本円 | 0.03銭 | 0.03銭 |
シンガポールドル/日本円 | 83銭 | 83銭 |
タイバーツ/日本円 | 8銭 | 8銭 |
マレーシアリンギット/日本円 | 43銭 | 43銭 |
ベトナムドン/日本円 | 200銭 (1万ドンあたり) | 取扱商品無し |
2020年10月現在、債券を買えない国の為替コストも含む(site2.sbisec.co.jp、rakuten-sec.co.jp、rakuten-sec.co.jp、rakuten-sec.co.jpより)
外貨建債券は日本国内の債券に比べて高い利息を受けられる一方で、為替の変動によるリスクもある。為替変動では円安になれば償還金が増える。一方で円高になると償還金が減ってしまう。金利が得られるにもかかわらず、円高になると、元本割れを起こす可能性もでてくる。
楽天証券とSBI証券における債券取引は為替コストの他に取引商品でも違いがある。各証券会社で扱いのある債券については下記ページを参考に。

債券へ投資するETF
債券を買いたい場合、債券へ投資するETFを買うという選択肢もある。債券へ投資するETFとしては「AGG」が有名である。
AGGは元金や利子の支払いが確実と見込まれる米国債券へ投資するETFである。アメリカ政府・地方自治体債や政府機関モーゲージなど、信用評価としてAAA(ムーディーズの信用格付け)の債券で7割以上を構成している。AGGはアメリカのドル建て債券ETFとしてシェア1位にもなっている。
2015年10月から2020年10月までの5年間におけるAGG価格推移(アメリカドル)。iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETFより。
総経費率が年0.04%に対し、直近の過去12ヶ月分の配金利回りは年2.3%。高い利回りを期待でき、新型コロナウイルスが流行した後も価格は下がっていない。
ETFの性質からいつでも売却できるため、このETFを債券としてポートフォリオへ含めても良いだろう。
AGGは楽天証券およびSBI証券で購入できる。米国ETFなのでNISA口座での購入もできる。
楽天証券とSBI証券を比較した上で、それぞれの賢い使い分けについて詳しく知りたい人は下記記事を参考に。
