SPU(スーパーポイントアッププログラム)とは、楽天のサービス加入や利用を条件に、
1.楽天市場
2.楽天ブックス
3.楽天kobo
4.Rakuten Fashion
5.楽天海外販売
などにおける買い物、および
6.楽天ふるさと納税
における寄付の還元率が最大16%にまで増やせるプログラムである(2020年11月現在。ポイントアップの対象となるサービスについてより)。
楽天のSPUによる還元はほぼ1%還元あたり5000ポイント「以上」となっている(2020年11月現在)。SPUのによる還元は16%まで増やせるため、月に50万円を使えばで8万円分弱のポイント還元を受けられる。
ただ、SPUとは違い、キャンペーンは上限が低くなっている。上限が1000ポイントまでで、3万円程度が買い物の上限となるキャンペーンもある。SPUと同時に還元を受ける人も多いため、キャンペーンの上限も頭に入れておいた方が良いだろう。
この記事では
▶ 楽天SPUで獲得できるポイント還元の上限
を「5000ポイントまで還元を受けれるサービス」と「楽天会員ランクによって1万5000ポイントまで還元が増えるサービス」「楽天カードSPUの上限」に分けて紹介するとともに
▶ 主なキャンペーンにおけるポイント還元の上限
▶ 楽天SPUおよびキャンペーンで還元される期間限定ポイントの使い方
についても詳しく述べていきたいと思う。
楽天SPUで獲得できるポイント還元の上限
SPUで獲得できるポイントの上限は各サービスによって異なっている。サービスごとの還元率と獲得できるポイントの上限をまとめると下記のようになる。
サービス | 還元率 | 楽天ポイントの付与上限 |
---|---|---|
楽天モバイル | +1% | 5000ポイント |
楽天ひかり | +1% | 5000ポイント |
楽天カード | +2% | 2%のうち1%は上限無し、もう1%は5000ポイントまで |
楽天プレミアムカード、楽天ゴールドカード 楽天ビジネスカード、楽天ブラックカード | +2% | 楽天ゴールドカードは5000ポイントが上限。楽天プレミアムカード、楽天ブラックカード、楽天ビジネスカードは1万5000ポイントまで |
楽天銀行+楽天カード | +1% | 5000ポイントから1万5000ポイント |
楽天の保険+楽天カード | +1% | 5000ポイント |
楽天でんき | +0.5% | 5000ポイント |
楽天証券 | +1% | 5000ポイント |
楽天トラベル | +1% | 5000ポイントから1万5000ポイント |
楽天市場アプリ | +0.5% | 5000ポイントから1万5000ポイント |
楽天ブックス | +0.5% | 5000ポイントから1万5000ポイント |
楽天Kobo | +0.5% | 5000ポイントから1万5000ポイント |
楽天Pasha | +0.5% | 5000ポイントから1万5000ポイント |
Rakuten Fashion | +0.5% | 5000ポイントから1万5000ポイント |
楽天TV・NBA Rakuten | +1% | 5000ポイントから1万5000ポイント |
楽天ビューティ | +1% | 5000ポイントから1万5000ポイント |
合計 | +15% |
2020年11月現在(event.rakuten.co.jpより)。合計15%還元がSPUにより追加で獲得でき、楽天会員なら誰でも受けられる1%と合わせて最大16%還元になる。
5000ポイントが上限になっているサービスは「楽天モバイル」「楽天ひかり」「楽天の保険+楽天カード」「楽天でんき」「楽天証券」である。
楽天会員ランクによって1万5000ポイントまで還元が増えるサービスとして「楽天銀行+楽天カード」「楽天トラベル」「楽天市場アプリ」「楽天ブックス」「楽天Kobo」「楽天Pasha」「Rakuten Fashion」「楽天TV・NBA Rakuten」「楽天ビューティ」がある。
楽天カードのうち1%は楽天以外でも得られる還元であり、上限は無い。もう1%は5000ポイントが上限にになっている。また、楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカード、楽天ブラックカード、楽天ビジネスカードはさらに2%の還元が増える。追加還元の2%は楽天ゴールドカードが5000ポイントの上限となっており、それ以外は1万5000ポイントの上限になっている。
下記では
1.5000ポイントまで還元を受けれるサービスとポイントの付く買い物上限
2.楽天会員ランクによって還元が変わるサービスとポイントの付く買い物上限
3.楽天カードSPUの上限
に分けて説明していく。
5000ポイントまで還元を受けれるサービスとポイントの付く買い物上限
「楽天モバイル」「楽天ひかり」「楽天の保険+楽天カード」「楽天でんき」「楽天証券」はいずれも5000ポイントを上限に、SPUによる還元を受けれる。還元されるポイントはすべて期間限定ポイントになる。期間限定ポイントは原則として利用月の翌月(1ヶ月後)の15日に付与され、翌々月末までの利用期限となっている。
「楽天モバイル」「楽天ひかり」「楽天の保険+楽天カード」「楽天証券」は1%還元で5000ポイントの上限になっているため、1ヶ月あたり50万円分の買い物にまで還元を受けれる。
「楽天でんき」は0.5%還元で5000ポイントの上限になっている。したがって、1ヶ月あたり100万円分の買い物にまで還元を受けれる。
楽天会員ランクによって還元が変わるサービスとポイントの付く買い物上限
「楽天銀行+楽天カード」「楽天トラベル」「楽天市場アプリ」「楽天ブックス」「楽天Kobo」「楽天Pasha」「Rakuten Fashion」「楽天TV・NBA Rakuten」「楽天ビューティ」は楽天会員ランクによって上限が変化する。
これらサービスのSPUによりもらえる還元の上限は下記のようになっている。
レギュラー会員の上限:5000ポイント
シルバー会員の上限:7000ポイント
ゴールド会員の上限:9000ポイント
プラチナ会員の上限:1万2000ポイント
ダイヤモンド会員の上限:1万5000ポイント
いずれも1ヶ月あたりのポイント獲得上限になる。還元されるポイントはすべて期間限定ポイントになる。
自身の楽天会員のランクは楽天IDへログインし、my rakutenより確認できる。
楽天会員ランクはレギュラーからシルバー、ゴールド、プラチナ、ダイヤモンドと楽天ポイントの獲得回数と獲得ポイント数によって上がっていく。
楽天会員のランクアップの仕組み(point.rakuten.co.jpより)
「楽天銀行+楽天カード」「楽天トラベル」「楽天TV・NBA Rakuten」「楽天ビューティ」は1%還元なので、上限が5000ポイントのレギュラー会員は1ヶ月あたり50万円までの買い物に還元がつく。ダイヤモンド会員なら1ヶ月あたり150万円までの買い物に還元がつく。
「楽天市場アプリ」「楽天ブックス」「楽天Kobo」「楽天Pasha」「Rakuten Fashion」は0.5%還元なので、上限が5000ポイントのレギュラー会員は1ヶ月あたり100万円までの買い物に還元がつく。ダイヤモンド会員なら1ヶ月あたり300万円までの買い物に還元がつく。
楽天カードSPUの上限
SPUでは楽天カードなら+2%、楽天プレミアムカード、楽天ゴールドカード、楽天ビジネスカード、楽天ブラックカードはさらに+2%還元を受けれる。
楽天カードのSPU(2020年11月現在。event.rakuten.co.jpより)。
楽天カードは楽天「以外」の決済でも1%還元を受けれる。楽天カードで得られる2%のうち1%はこの還元と同様の性質であり、通常ポイントが上限無しで還元される。もう1%は5000ポイントを上限に、期間限定ポイントとして還元される。
楽天プレミアムカード、楽天ゴールドカード、楽天ビジネスカード、楽天ブラックカードは楽天カードの2%還元に加えて、さらに2%の追加還元を受けれる。還元されるポイントはすべて期間限定ポイントになる。この2%還元の上限は「楽天ゴールドカード」か、「楽天プレミアムカード、楽天ブラックカード、楽天ビジネスカード」かで異なる。
楽天ゴールドカードは2%還元で上限が5000ポイントまでとなっており、1%あたり2500ポイントが上限になっている。楽天のSPUで1%あたり5000ポイント以下の上限になっているのは、この楽天ゴールドカードしかない。
楽天プレミアムカード、楽天ブラックカード、楽天ビジネスカードは2%還元で上限が1万5000ポイントになっている。
楽天カードで還元されるポイントとSPU上限をまとめると下記のようになる。
還元 | ポイント | 楽天ポイントの付与上限 | |
---|---|---|---|
すべての楽天カードで得られる還元 | 1% | 通常ポイント | 上限無し |
すべての楽天カードで得られる還元 | 1% | 期間限定ポイント | 5000ポイント |
楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカード、楽天ブラックカード、楽天ビジネスカードで得られる追加還元 | 2% | 期間限定ポイント | 5000ポイント:楽天ゴールドカード 1万5000ポイント:楽天プレミアムカード、楽天ブラックカード、楽天ビジネスカード |
楽天ゴールドカードで得られる+4%還元のうち、2%還元は5000ポイントが上限となる。したがって、1ヶ月あたり25万円がすべてのSPUサービスでポイントの付く条件となる。
楽天において月100万円の買い物もしくは寄付を楽天カード、楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカードで行った場合、楽天カードSPUで得られる還元は
楽天カード:1%は1万ポイントの還元、1%は5000ポイントの還元=1万5000ポイントの還元(1.5%還元)
楽天ゴールドカード:1%は1万ポイントの還元、3%は1万ポイントの還元=2万ポイントの還元(2%還元)
楽天プレミアムカード:1%は5000ポイントの還元、3%は3万ポイントの還元=3万5000ポイントの還元(3.5%還元)
となる。
主なキャンペーンにおけるポイント還元の上限
楽天における還元としてはSPUにくわえて、キャンペーンによるものも大きくなっている。特に、「お買い物マラソン」や「楽天スーパーSALE」内で行われている「ショップ買いまわりキャンペーン」で増やせる還元率は+9%と高くなっている。ただ、SPUよりもキャンペーンにおけるポイント付与上限は通常低くなっている。
楽天で行われている主要なキャンペーンの還元率とポイント付与上限をまとめると下記のようになる。
キャンペーン名 | 還元率 | 楽天ポイントの付与上限 | 参照ページ |
---|---|---|---|
ショップ買いまわり | +最大9% | 1万ポイント | 2020年キャンペーン時 |
超ポイントバック祭 | +最大6% | 8000ポイント | 2020年キャンペーン時 |
勝ったら倍キャンペーン | +最大3% | 1000ポイント | 2020年キャンペーン時 |
毎月5と0のつく日キャンペーン | +2% | 3000ポイント | 2020年キャンペーン時 |
ショップ買いまわり、超ポイントバック祭、勝ったら倍キャンペーンでは各キャンペーン開催期間ごとの上限になっている。
たとえば、勝ったら倍キャンペーンは月に何度も開催されている。1チームが勝つと1%還元が増え、最大で+3%還元を受けられる。

勝ったら倍キャンペーンは各開催日ごとに、1000ポイントを上限にポイント還元を受けられる。1000ポイント還元が上限となるため、3%還元時には3万3400円までの買い物、寄付に還元を受けられる。3万3400円以上の買い物、寄付をしても、このキャンペーンによる還元は1000ポイント以上にはならない(もちろん、他のキャンペーンやSPUによる還元は別の上限が適用され、還元を受けられる)。
毎月5と0のつく日キャンペーンは月の合計獲得ポイント数上限になる。2%で3000ポイントなので、月に15万円分までの買い物、寄付で還元を受けられる。
楽天ふるさと納税による寄付では金額も大きくなりやすい。ふるさと納税の限度額がキャンペーンの上限を越える人もいるだろう。ふるさと納税では最大還元を受けるために、月を分けて納付すべきだ。楽天市場で買い物をする感覚で、返礼品を得るために、少額ずつ寄付するのがおすすめである。
楽天ふるさと納税における還元率を最大限増やす方法については下記記事を参考に。

楽天SPUおよびキャンペーンで還元される期間限定ポイントの使い方
楽天のSPUやキャンペーンで獲得した還元のほとんどは期間限定ポイントになる。
期間限定ポイントでも楽天市場や楽天Payによる決済、ほとんどの楽天サービスに利用でき、現金の性質に近い汎用性の高いポイントになっている。しかし、期間限定ポイントは早くて付与された月の月末まで、通常は付与された翌月末までが使用期限となる。使用期間が過ぎれば無効になってしまう。
また、少しでも期間限定ポイントの価値を高めたいなら、楽天における買い物以外、生活に必須の支出へと使う必要がある。ポイント決済では楽天における還元が減ってしまうSPU、キャンペーンもあるからだ。
楽天の期間限定ポイントは電気やガス、モバイルなどの固定費にも利用できる。したがって、毎月こうした固定費への支払に、楽天の期間限定ポイントが利用される設定にしておくべきだ。
期間限定ポイントの価値を最大化する使い方について詳しく知りたい人は下記記事を参考に。

銀行や証券、クレジットカード、電気、携帯、インターネットなどを楽天に変えれば、現在よりも価格を抑えられ、生活が便利になる人も多いだろう。楽天が提供しているサービスはいずれもコスパを高めてくれるものばかりである。
毎月かかる料金を抑え、SPUやキャンペーンでは還元率を高め、貯まった楽天ポイントを賢く利用すれば以前よりも生活を豊かにできるはずだ。SPUは楽天経済圏のメリットを享受する中心的なシステムとも言えるだろう。
生活支出に楽天を絡めると、より多くの楽天ポイントが得られるようになる。日常的に楽天ポイントを貯める方法から楽天ポイントによる運用まで詳しく知りたい人は下記記事を参考に。
