結論から言うと、楽天の期間限定ポイントは楽天の通常ポイントへ交換できない。しかし、別サービスのポイントへ交換、「間接的な」現金化はできる。
期間限定ポイントは同じ楽天の通常ポイントへの交換は無理でも、別サービスのポイントや現金への交換はできるのだ。
期間限定ポイントは楽天モバイル、楽天でんき、楽天ガスなどの固定費にも利用できる。特に、固定費で利用すればその分の現金を残せる。
現金化すると、通常は1ポイント=1円以下の価値になってしまう。現金に困っていないなら、現金への交換ではなく、現金代わりの価値を高める「利用」を中心に検討すべきだ。その方が期間限定ポイントの価値を下げずに済む。
この記事では
▶ 期間限定ポイントを現金化する方法
▶ 別サービスのポイントへ交換
から
▶ 現金代わりとなる期間限定ポイントの使い方
まで詳しく述べていきたいと思う。
楽天の通常ポイントは楽天証券で国内株式および投資信託の購入⇒売却によって簡単に現金化できる。国内株式、投資信託を通しての現金化では1ポイント1円に近い形で現金化できる。通常ポイントを含む楽天ポイントの現金化についてまとめて知りたい人は下記記事を参考に。

期間限定ポイントを現金化する方法
楽天の期間限定ポイントは楽天市場やラクマ(楽天のフリマサイト)でも利用できる。ポイントを使えば各種ギフト券を購入できる。各種ギフト券はフリマサイトもしくはオークションサイト、街の金券ショップで売却できる(=現金化)。つまり、期間限定ポイントから各種ギフト券を経由して、間接的に現金への交換ができる。
金券を通したポイント現金化のデメリットとしては、手続きが少々面倒になる点がある。購入して商品が到着した後、フリマサイトやオークション、もしくは街の金券ショップで売らなければならないからだ。
また、金券を通すと、購入から売却まで手数料、送料などを引いてトータル額面の60%から90%程度になってしまう。もちろん、売却額は金券の種類、ショップ、時期にも大きく異なる。フリマサイトやオークションで売却するなら落札価格の相場をチェックし、街の金券ショップで売却する場合は予め売却可能な商品券を聞いておき、かつ、いくらになるかもギフト券購入前に問い合わせておこう。
期間限定ポイントの価値をなるべく下げたくないなら、金券はラクマで購入して、ラクマで売却すべきだ。ただし、ラクマで購入してから売却されるまでは時間がかかる。すぐに現金がほしいなら、街の金券ショップへ持って行って売却した方が手っ取り早い。
ラクマでの金券購入について
購入金額とだいたい同じ額で売却したいなら、ラクマ(楽天のフリマサイト)で金券を購入し、売却もラクマで行うべきだ。上でも述べたように、ラクマでも期間限定ポイントを利用できる。
ラクマで売買が活発なのは「利用しやすい」金券である。たとえば、吉野家の優待券もそうだ。
吉野家の優待券(fril.jpより)。6000円分(300円が20枚)の利用ができて、上記では5350円で購入できる。こういった商品券は購入価格に近い金額で売却もできる。
ラクマで「購入に進む」と利用できる楽天ポイント+楽天キャッシュの金額が表示される。
ポイントの支払設定では楽天ポイント/楽天キャッシュを「使わない」「一部使う」「全て使う」から選べる。また、「楽天ポイント」と「楽天キャッシュ」どちらを優先して使うのかも選べる。
通常ポイントと楽天キャッシュを持っている人が期間限定ポイントのみを使いたい場合、「一部使う」を選択し、期間限定ポイントの数だけ入力する。また、「ポイント優先」を選択する必要がある。
ラクマで購入した金券は同じラクマ内で販売できる。もちろん、メルカリやヤフオク、PayPayフリマなどで売却しても良い。商品の出品は写真を取って、商品の説明を載せるだけである。オークションやフリマサイトの利用経験がある人なら難しくはないだろう。
ラクマで売却すると販売手数料として売却額の3.85%(税込)取られる(販売手数料についてより)。2021年1月13日からは6.6%(税込)まで増える(「販売手数料」改定のお知らせより)。
メルカリでは10%(mercari.comより)、ヤフオクでは8.8%(税込)もしくは10%(税込)の手数料を取られる(出品者にかかる利用料より)。
販売手数料はラクマが安い。ただ、利用者数で見るとメルカリの方が多いため、すぐに売りたい人はメルカリを利用すべきだ。
ラクマで売却して得たお金は楽天銀行へ1万円以上なら手数料無料で出金できる。安くギフト券を購入し、売却できれば利用したポイントの90%程度は現金化できるだろう。
売却額だったり、売却できるかどうかは金券ショップやフリマサイト、オークションサイトによっても異なる。現金化目的なら、購入と売却の価格差だけ見て決めるのではなく、売却しやすい金券を選ぶべきだ。
また、フリマサイトを利用する場合、購入から売却、銀行口座までの入金までは最低でも10日程度かかると思った方が良い。ギフト券の場合、購入時には自宅へ配送してもらい、売却時には発送しなければならないからだ。
別サービスのポイントへ交換
楽天の期間限定ポイントは別サービスへと「直接」交換できない。しかし、楽天Payを通すと、期間限定ポイントを実質的に別ポイントへと交換できる。この時も期間限定ポイントは1ポイント=1円で利用できる。
別サービスのポイントへ交換する方が、ネット上で10分もかからず完結するため、ギフト券の現金化よりも楽である。
楽天Payを通して購入できる他社ポイントの例として、たとえば、「DMMポイント」がある。
DMMではクレジットカードやPayPal、Paidyでの支払い以外にも、楽天Pay決済によるDMMポイントのチャージ(購入)ができる(point.dmm.co.jpより)。
楽天Payを通せば期間限定ポイント1ポイントもDMMポイント1ポイントへ交換(購入)できる。交換したDMMポイントには有効期限が無い。したがって、期間限定ポイントの有効期限が迫っている場合、利用期限を伸ばす手段にも利用できるのだ。
別サービスのポイントへ交換する際の注意点
他社ポイントへの交換における注意点として、一部のネット決済では「全額」を楽天ポイントで支払えない点があげられる。DMMポイントを購入する際にも、「全額」楽天ポイントで購入しようとすると下記のようなエラーが出る。
「全額」を楽天ポイント決済にできないだけなので、1円だけでもポイント以外の決済にすれば良い。
「ポイントを利用する」にチェックを入れ、請求金額以下のポイントを入力する。1000円分の購入なら、999ポイントでも良い。残りの1円をクレジットカードなど別で支払えばエラーも出なくなる。
DMMポイント1000円分のうち999円を楽天ポイントで購入。クレジットカードには1円だけ請求される。
通常ポイントと楽天キャッシュを持っている人が楽天Payで期間限定ポイントのみを使いたい場合、「ポイントを利用する」を選択し、期間限定ポイントの数だけ入力しなければならない。保有する期間限定ポイント以上の数を入力してしまうと、通常ポイントも消費されてしまう。いちいち期間限定ポイントの数を入力するのが面倒だったり、通常ポイントをどうしても使いたくないなら、ポイント運用を使って期間限定ポイントから通常ポイントを切り離すべきだ。
通常ポイントと期間限定ポイントを切り離す方法について詳しくは下記記事を参考に。

通常ポイントを貯めたい場合、またはポイント決済でなるべく期間限定ポイントだけを利用したい場合など、分離の手段としてポイント運用は手っ取り早くおすすめである。
ちなみに、楽天Payはネットだけでなく、リアル店舗でも期間限定ポイントを広く消費する手段にできる。楽天Payで得られる還元から賢い使い方まで詳しく知りたい人は下記記事を参考に。

現金代わりとなる期間限定ポイントの使い方
楽天の期間限定ポイントはいざとなれば楽天市場はもちろん、楽天ブックス、楽天kobo、楽天ふるさと納税、楽天トラベル、ラクマ、楽天西友ネットスーパーなどでも利用できる。特におすすめなのが固定費での利用である。現金を減らす代わりに利用できるため、実質、期間限定ポイントを現金と同じ価値にできる。
ただし、固定費で期間限定ポイントを利用するには予め利用可能なサービスへ申し込まなければならない。楽天が提供しており、期間限定ポイントで支払える光熱費、通信サービスとしては楽天でんき、楽天ガス、楽天モバイルがある。
上でも紹介したように、現金化すると、フリマサイトでも通常は1ポイント=1円以下の価値になってしまう。現金に困っていないなら、現金への交換ではなく、現金代わりの「利用」を中心に検討すべきだ。その方が期間限定ポイントの価値を下げずに済むだろう。
期間限定ポイントの価値を高める賢い使い方についてさらに詳しく知りたい人は下記記事を参考に。
