投資信託の「楽天バンガード」とETFの「VTI」どっちを買うのがお得か?

投資信託の「楽天バンガード」とETFの「VTI」どっちを買うのがお得か?楽天証券

 

楽天 全米株式インデックス ファンド(愛称:楽天バンガードファンド)は「バンガード トータル ストック マーケットETF(VTI)」へ主に投資する投資信託である。日本の証券会社では投資信託の楽天バンガードファンド、ETFのバンガード トータル ストック マーケットETF(VTI)いずれも購入できる。

 

楽天バンガードファンド(投資信託)とVTI(ETF)の基本的な違いをまとめると下記のようになる。

楽天 全米株式インデックス ファンド
(愛称:楽天バンガードファンド)
バンガード トータル ストック マーケットETF
(VTI)
商品の種類投資信託米国ETF
(上場投資信託)
通貨日本円(円建て)米ドル(ドル建て)
投資成果の目標バンガード トータル ストック マーケットETF(VTI)への投資アメリカのETFで米国株式市場に上場する大・中・小型株式、約4000銘柄から構成される時価総額加重平均型の株価指数に連動を目標に投資

簡単に言うと、「VTI」は大型株、中型株だけでなく、小型株を含めて広くアメリカ株式市場へ投資し、アメリカ株式市場の成長がそのまま利益になるETFである。「楽天バンガードファンド」はそのVTIへ投資する投資信託になる。VTIにはNYダウやS&P500が含まない小型株も含み、アメリカ株式時価総額の約100%をカバーしている。

 

投資信託の楽天バンガードファンドは日本円で購入できるため、為替コストはかからない。ただし、元が米国株なので、為替レートによっても日本円での評価額は変わる。たとえば、円安・ドル高になると、VTIのドル価格が上がらなくても、日本円での評価額は上がる(逆に円高になると評価額は下がる)。

 

楽天バンガードファンドを含む投資信託を楽天証券で買うべき理由はクレジットカードによる購入で1%還元を受けれるからである。これは信託報酬税込年0.162%の約6.2年分にあたる。つまり、保有年数が6.2年以下なら、購入時には払う手数料よりも受ける還元の方が高くなる。

また、楽天証券では投資信託の残高10万円ごとに毎月4ポイント(年利0.00048%)もらえるプログラムも提供されている。ただでさえ安い信託報酬を実質的にさらに抑えられるだろう。

 

一般NISAよりも金額は少なくなるものの、つみたてNISAの枠内で投資するならバンガード トータル ストック マーケットETF(VTI)を購入するよりも楽天バンガードファンドの方がお得だ。ドルの買い付けといった面倒な手続きを踏みたくない初心者も、投資信託で買うのが良いだろう。

 

この記事では

▶ 楽天バンガードファンドをお得に買う方法

から楽天バンガードファンドの投資先である

▶ バンガード トータル ストック マーケットETF(VTI)を安く買う方法
▶ 投資信託の「楽天バンガードファンド」とETFの「VTI」どっちを買うのがお得か?

まで詳しく述べていきたいと思う。

 

楽天バンガードファンドをお得に買う方法

楽天バンガードをお得に買う方法
rakuten-toushin.co.jp

 

楽天バンガードファンドはノーロードと呼ばれる取引手数料無料の投資信託である。信託報酬も毎年減少傾向にある。2019年10月からは消費増税があったものの税込年0.162%にまで下がっている(楽天証券-楽天・全米株式インデックス・ファンドより)。つまり、1万円分購入しても、1年後までのトータルの手数料でわずか16.2円となる。信託報酬は1年間でかかる手数料の合計で、毎日計上されている。

 

また、楽天証券では月5万円、年間60万円まで楽天カード(クレジットカード)で投資信託の購入ができる。クレジットカードで買うと1%還元を受けれるため、毎月5万円までの購入なら、信託報酬の約6.2年分が無料になることを意味する。

>>> 【新規入会で5000ポイント】楽天カード

 

くわえて、楽天銀行との口座連携サービス「マネーブリッジ」および「楽天銀行ハッピープログラム」へ登録することで、投資信託の残高(保有)10万円ごとに毎月4ポイントもらえるプログラムが提供されているポイントをためる | 投信積立 | 投資信託 | 楽天証券より)。1000万円分の投資信託を持っていれば毎月400ポイント貰える。年利にすると0.00048%だ。

 

クレジットカードで投資信託の購入ができる証券会社には、楽天証券(楽天カード)の他に、セゾンポケット(セゾンカード・UCカード)などもある。しかし、楽天証券に比べても還元率は低くなっている。セゾンポケットの場合、5000円に対して永久不滅ポイント1ポイントしか付与されない。したがって、楽天バンガードファンドを買うにも楽天証券が良いだろう。

>>> 【クレジットカードで投資信託の購入ができる】楽天証券口座開設リンク【投資信託の保有でポイントが貯まる】

 

楽天証券で使える「楽天ポイント」と「楽天カード」

楽天証券ではクレジットカードの他、楽天ポイント(正式名称:楽天スーパーポイント)でも、1ポイント1円として投資信託の購入ができる。

楽天における還元率を上げたいなら月1回500ポイントは楽天証券における投資信託の購入に使った方が良い。楽天証券では月1回500円分以上の投資信託を楽天ポイントで購入すると、楽天市場、楽天kobo・楽天ブックス、楽天ふるさと納税などにおける還元率がSPUにより1%アップする。SPUについて詳しく知りたい人は下記記事を参考に。

楽天SPUで還元率を高めるおすすめの「攻略法」を紹介します
楽天のSPU(スーパーポイントアッププログラム)とは、楽天のサービス加入や利用を条件に、 1.楽天市場 2.楽天ブックス 3.楽天kobo 4.楽天ふるさと納税 5.Rakuten Fashion 6.楽天海外販売 ...

 

しかし、500ポイント以上の楽天ポイントは使うべきではない。500ポイント以上なら投資信託購入上限(5万円)までは楽天カードで投資信託を購入すべきだ。

楽天ポイントを消費する投資信託の購入方法として下記2通りの方法がある。

楽天ポイントで投資信託の購入
②楽天カードで投資信託の購入⇒楽天カード請求分を楽天ポイントで支払い

上記ともに楽天ポイントと投資信託が交換された形になる。しかし、②は投資信託だけでなく、楽天カード分の1%還元を受け取れる。

1万円分の投資信託を購入したケースで考えると

1万ポイントが減って、1万円分の投資信託が残る
②1万ポイントが減って、1万円分の投資信託が残り、楽天ポイント100ポイントが還元される

上記の②を選択すれば購入金額の1%還元を受けれる。したがって、楽天ポイントを使うなら①よりも②の方法を用いるべきだ。

 

楽天カードを持っていない人は早めに申し込みをしよう。年会費無料で、フリーターや主婦でも審査に通りやすいカードになっている。

>>> 【クレジットカードで投資信託の購入ができる】楽天証券口座開設リンク【投資信託の保有でポイントが貯まる】

投資信託に限らず、楽天カードの支払に楽天ポイントを利用すれば1ポイント1円以上、正確には1ポイント=1.01円の価値にできることを意味する。楽天カード保有者なら、楽天ポイントはこちらでの利用へ優先するのがおすすめである。

 

楽天カードは毎月12日から24日まで(2020年10月現在)スーパーポイント支払の設定が可能となっている。

楽天カード請求額の楽天ポイントによる支払
楽天e-NAVIトップページの「お支払い関連サービス>ポイントで支払い」にて、請求代金から楽天ポイント分を支払設定する。

 

楽天カード請求額の楽天ポイントによる支払
ポイント支払いの設定画面。楽天の通常ポイントが1ポイント=1円として支払に利用できる。1回あたりの利用可能数は50ポイント以上になる。

 

楽天ポイントはクレジットカードの支払に利用するのが賢いだろう。

 

バンガード トータル ストック マーケットETF(VTI)を安く買う方法

バンガード トータル ストック マーケットETF(VTI)を安く買う方法
investor.vanguard.com

 

楽天バンガードファンドはバンガード トータル ストック マーケットETF(VTI)への投資が主になっている。為替差損益や若干の違いは出るもののVTIとほぼ連動している。つまり、商品の内容として楽天バンガードファンドとVTIはほぼ同じである。

売買手数料や保有によって生じる手数料が主な違いになる。証券会社による違いとしては為替コストおよび売買手数料がある。

 

下記ではETFの売買、保有で生じる手数料とVTIを安く買える証券会社を紹介していく。

 

ETFの売買、保有で生じる手数料

VTIの売買・保有にかかる手数料には

1.為替コスト
2.売買手数料
3.総経費率(エクスペンスレシオ)

がある。

 

為替コスト

VTIはアメリカのETFであり、ドル建てになる。したがって、まずは日本円から米ドルへの両替が必要になる。この日本円からドルへの両替でかかる手数料が為替コストになる。為替コストは証券会社(銀行)によって異なる。

為替コストで見ると、住信SBIネット銀行およびそれに対応するSBI証券がもっとも低く抑えられる(後述する)。

 

売買手数料

ETFを購入する際には売買手数料がかかる。売買手数料も証券会社によって異なる。

人気証券会社のSBI証券、楽天証券、マネックス証券いずれもネット上の注文なら約定代金の0.495%(税込)になっている(上限手数料は税込22ドル)。また、ETFの買付手数料はNISA口座を利用すれば無料にできる。ただし、NISA口座でも、売却時には0.495%(税込)、上限22ドル(税込)の手数料を取られる。

 

NISA口座について、ETFは外国株式と同じ分類であり、つみたてNISA口座ではなく、(一般)NISA口座でしか購入できない点は注意すべきだ。

 

総経費率(エクスペンスレシオ)

総経費率(エクスペンスレシオ)は1年間でかかる経費の総額であり、毎日少しずつ回収される。投資信託の信託報酬と似た性質のものである。

バンガード トータル ストック マーケットETFの総経費率はわずか年0.03%になっている(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)より)。1万ドル分を1年間保有すると、3ドル取られる計算になる。保有でかかる手数料については投資信託の楽天バンガードファンドよりも安くなる。

 

VTIが安く買える証券会社は?

どの証券会社を利用しても総経費率は年0.03%と変わりはない。また、買付手数料もNISA口座を利用すれば無料にできる。したがて、差が付くのは売却手数料日本円から米国ドルへと両替する際の為替コストだろう。

 

上でも述べたように、手数料の安さを競っているSBI証券、楽天証券、マネックス証券いずれもネット上の注文なら約定代金の0.495%(税込)が売却手数料になっている。手数料には上限もあり、高額を売却しても税込22ドルまでしか増えない。たとえば、1万ドル分のETFを売却すれば約定代金の0.495%が手数料になるため、49.5ドルかかるはずである。しかし、22ドルが限度額となっているため、22ドルまでしか請求されない。

 

為替コストで見ると、頻繁に米ドルの買付手数料無料キャンペーンが行われている住信SBIネット銀行およびそれに対応するSBI証券がもっとも安くなる。

SBI証券へ入金した日本円で海外ETFを購入する場合、アメリカのETFなら1ドルあたり25銭(0.25円)の為替コストがかかる。「SBI証券」だけでなく、「楽天証券」「マネックス証券」いずれも為替コストは25銭である(2020年10月現在)。

しかし、住信SBIネット銀行でも米ドルの購入ができる。住信SBIネット銀行の為替コストは1ドルあたり4銭(0.04円)、頻繁に開催されているキャンペーン中なら0円になる。

 

住信SBIネット銀行の買付手数料無料キャンペーン
住信SBIネット銀行で頻繁に開催されている買付手数料0円、全9通貨買付手数料無料キャンペーン(netbk.co.jpより)。

 

住信SBIネット銀行で買い付けた米ドルはSBI証券へと入金し、それを元手にVTIの購入ができる。

SBI証券の外貨入金手続き
SBI証券の外貨入金手続き。SBI証券ホームページの右上の「入出金・振替>外貨入金」で住信SBIネット銀行で購入した外貨をSBI証券へ移動できる。

 

住信SBIネット銀行の米ドル買付手数料0円キャンペーン時にドルを購入し、NISA口座でVTIを買えば、購入、保有における手数料は総経費率のみの年0.03%にまで抑えられる。ETFを買うならSBI証券と住信SBIネット銀行を利用するのが正解になるだろう。

>>> 【海外株式、ETFで最安値の手数料】SBI証券

 

外貨の購入方法を含む、住信SBIネット銀行を賢く使いたい人は下記記事も参考に。

住信SBIネット銀行の口座を開設すべき理由
 住信SBIネット銀行はネット上で完結する様々なサービスを提供している。普通預金、定期預金はもちろん、外貨普通預金、外貨定期預金から住宅ローン、カードローンのサービスまでどこでも簡単に、安い手数料で利用できる。 住信SBIネット銀行ではスマ

 

投資信託の「楽天バンガードファンド」とETFの「VTI」どっちを買うのがお得か?

投資信託の「楽天バンガード」とETFの「VTI」どちらを買うべきか?

 

楽天バンガードファンドはVTIへ投資する投資信託なので、パフォーマンスは変わらない。生じるのは手数料の違いである。

1.日本の居住者であり、
2.日本の証券会社で投資信託、ETFを
3.毎年つみたてNISAの枠内で買う

という条件なら、手数料、還元、税金分のトータルを考慮して、楽天バンガードファンド(投資信託)の方が多くのケースで安くなる。

下記で詳しく紹介する。

 

楽天バンガードファンドとVTIの手数料

楽天バンガードファンドは還元を受けれる楽天証券、VTIは為替コストや売買手数料の安いSBI証券で、手数料をまとめて比較すると下記のようになる。

楽天バンガードファンド
(楽天証券)
バンガード トータル ストック マーケットETF(VTI)
(SBI証券)
買付手数料0(無料)0.495%(税込)、上限手数料は税込22ドル(税込)(NISA口座では0)
為替コスト0(無料。円建て)1ドルあたり0.25円~(住信SBIネット銀行なら0.04円~。キャンペーン時は無料)
信託報酬
(総経費率)
年0.162%年0.03%
信託財産留保額
(解約手数料)
0(無料)0.495%(税込)、上限手数料は税込22ドル(税込)(NISA口座でも解約(売却)時は手数料がかかる)
購入や保有で受けれる還元楽天カードによる購入で1%還元

投資信託10万円ごとに毎月4ポイント還元(年利0.00048%)
無し

2020年10月現在

 

楽天バンガードファンド(投資信託)を楽天カードで購入すれば1%の還元を受けられる。これは信託報酬の約6.2年分にあたり、それ以下の年数なら手数料よりも還元されるポイントの方が大きくなる。ただし、楽天カードによる投資信託の購入は毎月5万円以内になっている。

また、楽天証券では保有する投資信託10万円ごとに毎月4ポイント還元、年利0.00048%を受けれる。この還元分を引くと、楽天バンガードファンドの実質信託報酬は0.1615%になる。

VTIは保有でかかる総経費率が0.03%と安い。しかし、楽天証券で楽天バンガードファンドを購入すれば信託報酬とVTIの総経費率との差はわずか0.1315%になる。

 

米国株のパフォーマンスを見れば、0.1315%程度の手数料の差は大した影響にはならない。むしろ、売買時に生じる手数料、為替コストの方がネックになるだろう。

 

NISA口座の利用

投資信託である楽天バンガードファンドはもちろん、ドル建て米国ETFであるVTIもNISA口座で購入できる。

利益に課税される税額は、所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%の合計20.315%なので、手数料よりも圧倒的に高くなる。

 

楽天バンガードファンドは投資信託なので、(一般)NISA、つみたてNISA口座で購入できる。つみたてNISA口座は毎年40万円まで20年間、最大800万円まで非課税になる。楽天証券のNISA口座でも、楽天カードによる購入および還元は受けれる。

VTIは外国株式に分類され、(一般)NISA口座にて購入ができる。NISA口座は毎年120万円まで5年間非課税となる。最大600万円が非課税となる。

 

つみたてNISAは毎年40万円まで20年間最大800万円まで非課税にできる。NISA口座は5年間600万円になる。短期ではNISA口座の方が上限額は大きくなる。しかし、楽天証券のつみたてNISAなら、短期では還元によって手数料を相殺でき、長期では非課税額も大きくなる。楽天バンガードファンド(投資信託)の方が多くのケースで有利になるだろう。

 

米ドルの買い付けといった手続きも必要ないため、投資初心者にも楽天バンガードファンドの方がおすすめである。楽天証券のNISA口座を最大限に生かす使い方についてさらに詳しく知りたい人は下記記事を参考に。

楽天証券のNISA口座を最大限に生かす使い方を紹介する
つみたてNISA早わかりガイドブック:金融庁 楽天証券は投資信託の購入、保有で他の証券会社よりも優位性がある。なぜなら、楽天証券だと、投資信託の購入と保有で還元を受けれるからだ。NISA口座においてもこれは変わらない。>>> 【投資信託の購

 

アメリカの株式市場に上場している銘柄のうち代表的な500銘柄(大型株)へのみ投資しているETFとしてVOO(バンガード・S&P500 ETF)がある。

2020年10月時点で見た過去1年間のパフォーマンスで比べると、楽天バンガードファンドが投資するVTIのリターンが14.96%だったのに対し、VOOは15.09%だったバンガード・トータル・ストック・マーケットETFバンガード・S&P500 ETFより)。VOOのパフォーマンスがVTIより良かったのはここ1年間、小型株、中型株から大型株へと資金が流れたからだろう。

 

VOOへ投資する日本の投資信託として「SBI バンガード S&P500」がある。SBI バンガード S&P500について興味のある人は下記記事も参考に。

SBIバンガードS&P500インデックスファンドと楽天全米株式インデックスファンド、どちらを買うべきか?
 SBIバンガードS&P500インデックスファンド(愛称:SBIバンガードS&P500)はS&P500指数のパフォーマンスへの連動を目指す投資信託である。VOO(バンガードS&P500 ETF)を投資対象とし

 

近年の米国株で見られる高パフォーマンスが長期的に続くとは限らない。しかし、今の時代、投資先の1つとしてアメリカ市場を選択するのは悪くないだろう。

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