投資信託の「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」とETFの「VTI」どっちを買うのがお得か?

投資信託の「楽天バンガード」とETFの「VTI」どっちを買うのがお得か?楽天証券

 

楽天・全米株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))は日本の投資信託であり、米国ETFの「VTI(バンガード トータル ストック マーケットETF)」へ(間接的に)投資する。

VTIはCRSP米国総合指数に連動する米国ETFであり、大型株、中型株だけでなく、小型株を含めて広く米国株式市場へ投資する。NYダウやS&P500が含まない小型株も含み、米国株式時価総額の約100%をカバーしている。

 

VTIと比較した楽天・バンガード・ファンド(全米株式)の優れた点としては取引(売買)手数料、為替コストが無料の点が上げられる。また、楽天・バンガード・ファンド(全米株式)は100円以上1円単位の少額から売買できるため、少額で頻繁に取引したい人にもおすすめである。

楽天・バンガード・ファンド(全米株式)と比較したVTIの優れた点としては保有でかかる手数料(経費率など)が安い点が上げられる。保有でかかる手数料は楽天・バンガード・ファンド(全米株式)で年0.162%程度、VTIで年0.03%程度となっている。ただし、楽天・バンガード・ファンド(全米株式)とは違い、VTIは売却時に手数料がかかる。

つまり、少額で頻繁に取引をしたい人には「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」、一度の取引金額が大きく、取引回数を少なくしたい人、長期で保有したい人には「VTI」の購入・保有がおすすめである。NISA枠を購入の目安にして楽天・バンガード・ファンド(全米株式)とVTIを買い分けても良いだろう(下記記事内で詳しく紹介)。

 

また、投資信託を売買・保有するなら「どの証券会社を利用するか?」も重要なポイントになる。

楽天証券やSBI証券では投資信託をクレジットカードで月5万円まで購入できる。楽天証券では楽天・バンガード・ファンド(全米株式)を楽天カードで、SBI証券では三井住友カードで購入できる。楽天証券+楽天カードなら1%還元、SBI証券+三井住友カードなら0.5%から2%の還元を受けれる。1%還元の還元でも投資信託の保有でかかる手数料の約6.2年分にあたる。つまり、保有年数が6.2年以下なら、支払う手数料よりも受ける還元の方が高くなる。

くわえて、楽天証券やSBI証券では投資信託の残高(保有)による還元もある。楽天証券では投資信託の保有残高が10万円ごとに毎月4ポイント(年利0.048%)ももらえる。保有でかかる手数料はさらに抑えられるのだ。

 

楽天証券とSBI証券の双方に口座を開設している人は、三井住友のゴールドカードもしくはプラチナカードを持っているならSBI証券で楽天・バンガード・ファンド(全米株式)を購入、保有するのがおすすめである。三井住友のゴールドカードもしくはプラチナカードを持っておらず、楽天カードを持っているなら楽天証券で楽天・バンガード・ファンド(全米株式)の購入、保有するのがおすすめである。楽天カードおよび三井住友カードの両方を持っていない人は保有により得られる還元の多いSBI証券がおすすめである。ただし、SBI証券のNISA口座およびiDeCoでは楽天・バンガード・ファンド(全米株式)を購入できない(2021年11月現在)。楽天証券ではNISA口座やiDeCoでも楽天・バンガード・ファンド(全米株式)の購入ができる。NISA口座またはiDeCoで楽天・バンガード・ファンド(全米株式)を購入したい人も楽天証券を利用する必要があるだろう。

 

VTIの購入・保有ではSBI証券がおすすめである。

SBI証券ではVTIの買付手数料が無料、売却手数料も約定代金の0.495%(税込)と最安値圏になっている。ドルへの両替でかかる為替コストも住信SBIネット銀行の利用で最安値にできる。

資金に余裕のある人は楽天・バンガード・ファンド(全米株式)にくわえて、保有による手数料の安い米国ETFのVTIをSBI証券で購入すれば良いだろう。

 

まだSBI証券の口座や三井住友カードを持っていない人は下記ポイントサイト経由で申し込みをしよう。追加でポイントをもらえるためポイントサイトを経由して作成しなければ損である。

ポイントサイト経由でSBI証券を開設すると
2021年11月現在、ポイントサイトを経由してSBI証券口座を開設した場合、追加で8000ポイント(=8000円)をもらえる。

 

ポイントサイト経由でもらえるキャッシュバック

ポイントサイト経由でもらえるキャッシュバック
2021年11月現在、年会費無料の三井住友カードをポイントサイト経由で申し込んだ場合、追加で2300ポイント(=2300円)をもらえる。三井住友カード ゴールドなら6000ポイント(=6000円)。

 

この記事では

▶ 楽天・バンガード・ファンド(全米株式)をお得に買う方法

から楽天・バンガード・ファンド(全米株式)の投資先である

▶ VTI(バンガード トータル ストック マーケットETF)をお得に買う方法

くわえて

▶ 投資信託の「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」とETFの「VTI」どちらをどの証券会社で買うのがお得か?

までくわしく述べていきたいと思う。

 

楽天・バンガード・ファンド(全米株式)をお得に買う方法

楽天バンガードをお得に買う方法
rakuten-toushin.co.jp

 

「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」はノーロードと呼ばれ、購入・解約などの売買では手数料がかからない。保有でかかる手数料は主に信託報酬になる。保有でかかる手数料は1年間でかかる手数料の合計で、毎日計上されている。2021年11月現在、「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」の保有でかかる手数料は税込年0.162%程度になっている(楽天証券-楽天・全米株式インデックス・ファンドより)。平均で10万円分保有しても、1年後までのトータルの手数料でわずか162円程度となる。

 

楽天・バンガード・ファンド(全米株式)は楽天証券やSBI証券を含め17社で購入できる。楽天・バンガード・ファンド(全米株式)を購入できる金融機関の一覧については楽天・全米株式インデックス・ファンド月次レポートの6ページ目を参考に。

 

楽天・バンガード・ファンド(全米株式)はどの金融機関で買っても手数料などのコストは変わらない。変わるのは証券会社ごとに得られる還元となる。この還元を得られるため、楽天・バンガード・ファンド(全米株式)をお得に買いたいなら楽天証券SBI証券を利用すべきだ。楽天証券とSBI証券では「購入」「保有」で得られる還元がある。

 

楽天証券とSBI証券の両方に口座を持っている人は

①年会費が有料の三井住友のゴールドカードもしくはプラチナカードを持っているかどうか
②NISA口座およびiDeCoで楽天・バンガード・ファンド(全米株式)を購入したいかどうか

でどちらの証券会社を利用すべきか決めれば良い。下記でそれぞれくわしく紹介していく。

 

楽天証券における投資信託の「購入」「保有」で得られる還元

楽天証券では月5万円、年間60万円まで楽天カード(クレジットカード)で投資信託の購入ができる。楽天カードで投資信託を買うと1%還元を受けれるため、毎月5万円分の購入をすると年間で6000ポイントの還元を受けれる。保有でかかる手数料は平均で100万円分の保有をしてても1620円なので、少額の保有なら手数料よりも還元されるポイントの方が高くなるのだ。楽天証券で投資信託を購入するなら楽天カードを利用しなければ損だろう。

>>> 【新規入会でポイント還元を受けれるリンク】楽天カード

もちろん、NISA口座でも楽天カードによる投資信託の購入ができ、還元を受けれる。また、楽天証券ではNISA口座だけでなく、iDeCoでも楽天・バンガード・ファンド(全米株式)の購入ができる(iDeCoでは楽天カードによる決済はできない)。

 

また、楽天銀行との口座連携サービス「マネーブリッジ」および「楽天銀行ハッピープログラム」へ登録すると、投資信託の残高(保有)10万円ごとに毎月4ポイントもらえるポイントをためる | 投信積立 | 投資信託 | 楽天証券より)。1000万円分の投資信託を持っていれば毎月400ポイント貰える。年利にすると0.048%だ。

楽天証券におけるこれらの還元により、楽天・バンガード・ファンド(全米株式)で発生する実質的な手数料は下げられる。保有でかかる手数料は税込年0.162%程度。この手数料に、保有で得られる還元分の0.048%を引けば0.114%になる。

 

楽天証券で毎月5万円分の「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」を楽天カードで購入し、1年平均100万円分を保有した場合の還元

①楽天証券で毎月5万円分の「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」を楽天カードで購入し、1年平均100万円分を保有

の条件で手数料と還元をまとめると下記のようになる。

楽天・バンガード・ファンド(全米株式)
保有でかかる手数料(1年平均100万円分を保有した場合)年1620円程度
購入による還元(楽天証券で毎月5万円分購入した場合)楽天(1%還元):500ポイント(年6000ポイント)
保有による還元(楽天証券で平均100万円分を保有した場合)年480ポイント

2021年11月現在

 

つまり1年で

・手数料1620円程度
・6480ポイントの還元

となる。

 

楽天証券における購入と保有で還元されるポイントは楽天ポイントの通常ポイントになる。

これらのポイントは1ポイント=1円以上の価値があるため、これら条件で購入、保有すると、還元が保有でかかる手数料よりも高くなる。上でも記載しているように、楽天証券では1620円程度の手数料を払う一方で、年間6480ポイントの還元を受けられるからだ。

 

楽天証券で使える「楽天ポイント」と「楽天カード」

また、楽天証券では楽天カードの他、楽天ポイント(正式名称:楽天スーパーポイント)でも、1ポイント1円として投資信託の購入ができる。

楽天市場などにおける消費の還元率を上げたいなら月1回500ポイントは楽天証券における投資信託の購入に使った方が良い。なぜなら、楽天証券では月1回500円分以上の投資信託を楽天ポイントで購入すると、楽天市場、楽天kobo・楽天ブックス、楽天ふるさと納税などにおける還元率が1%アップするからだ。楽天のSPUについてくわしく知りたい人は下記記事を参考に。

楽天SPUで還元率を高めるおすすめの「攻略法」を紹介します
楽天のSPU(スーパーポイントアッププログラム)とは、楽天のサービス加入や利用を条件に、1.楽天市場2.楽天ブックス3.楽天kobo4.楽天ふるさと納税5.RakutenFashion6.楽天海外販売などにおける還元率が最大15%にまで増や...

 

しかし、500ポイント以上の楽天ポイントは楽天証券における投資信託の購入に使うべきではない。500ポイント以上、投資信託購入上限(5万円)までは「楽天カード」で投資信託を購入すべきだ。

楽天ポイントを消費する投資信託の購入方法として下記2通りの方法がある。

楽天ポイントで投資信託の購入
②楽天カードで投資信託の購入⇒楽天カード請求分を楽天ポイントで支払い

①②ともに楽天ポイントと投資信託が交換された形になる。しかし、②は投資信託だけでなく、楽天カード分の1%還元を受け取れる。

①②を1万円分の投資信託を購入したケースで置き換えると

1万ポイントが減って、1万円分の投資信託が残る
②1万ポイントが減って、1万円分の投資信託が残り、楽天ポイント100ポイントが還元される

「②楽天カードで投資信託の購入⇒楽天カード請求分を楽天ポイントで支払い」を選択すれば購入金額の1%還元を受けれる。したがって、楽天カード保有者が楽天ポイントを使うなら①よりも②の方法を用いるべきだ。

楽天ポイントの価値をもっとも高める使い方については下記記事も参考に。

楽天ポイントの価値をもっとも高める賢い使い道を紹介します
楽天ポイント(正式名称:楽天スーパーポイント)は使い方によってその価値が変わる。本来、楽天ポイントは楽天市場などの買い物で使うためのポイントだった。しかし、今では、楽天市場における買い物で楽天ポイントを消費するのは損な使い方にもなり得る。楽...

 

楽天カードを持っていない人は申し込みだけでも早めに行っておこう。年会費無料で、フリーターや主婦でも審査に通りやすいカードになっている。

>>> 【クレジットカードで投資信託の購入ができる】楽天証券口座開設リンク【投資信託の保有でポイントが貯まる】

投資信託に限らず、楽天カードの支払に楽天ポイントを利用すれば1ポイント1円以上、正確には1ポイント=1.01円の価値にできる。楽天カード保有者なら、楽天ポイントはカード請求代金への利用を優先するのがおすすめである。

 

楽天カードは毎月12日から24日までポイント支払の設定が可能となっている(2021年11月現在)。

楽天カード請求額の楽天ポイントによる支払
毎月12日から24日まで表示される楽天e-NAVIトップページの「お支払いサポート>ポイント払い」にて、請求代金から楽天ポイント分を支払設定する。

 

楽天カード請求額の楽天ポイントによる支払
ポイント支払いの設定画面。楽天の通常ポイントが1ポイント=1円として支払に利用できる。ただし、50ポイント以上の利用が必要であり、50ポイント未満では利用できない。

 

SBI証券における投資信託の「購入」「保有」で得られる還元

SBI証券では月5万円、年間60万円まで三井住友カード(クレジットカード)で投資信託の購入ができる。もちろん、「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」の購入も還元の対象になっている。

還元率はカードの種類によって異なり、年会費無料の「三井住友カード」で0.5%、年会費が年1万1000円(税込)の「三井住友カード ゴールド」で1%還元、年会費が年5万5000円(税込)の「三井住友カード プラチナ」で2%還元となっている。三井住友カードによる購入で還元されるポイントはVポイントになる。

また、カードで購入できる投資信託は月5万円までとなっている。もちろん、NISA口座でもカードでの購入ができ、還元を受けれる(ただし、SBI証券のNISA口座では楽天・バンガード・ファンド(全米株式)を買えない)。

①三井住友カード②三井住友カード ゴールド③三井住友カード プラチナ
年会費無料年1万1000円(税込)年5万5000円(税込)
還元率0.5%1%2%
毎月5万円分購入した場合に得られるポイント月250ポイント(年3000ポイント)月500ポイント(年6000ポイント)月1000ポイント(年1万2000ポイント)
備考年間100万円以上利用すれば年会費は無料になり、1万ポイント分の還元も別途追加で受けれる

2021年11月現在(smbc-card.comより)

 

投資信託の購入で1%の還元を得られる「三井住友カード ゴールド」でも年会費は年1万1000円(税込)なので、「SBI証券で1%以上の還元を受けるために」三井住友のゴールドカードもしくはプラチナカードを作成するのはおすすめできない。上でも紹介したように、三井住友カードでは月5万円分までの投資信託しか購入できず、これで受けられる還元も三井住友カード ゴールドの1%で月500円(年間6000円)にしかならないからだ。年会費以下の還元しか受けれないのである。ただし、「三井住友カード ゴールド」で年間100万円以上利用すれば年会費は無料になり、1万ポイント分の還元も別途追加で受けれる。ほかにもゴールドやプラチナの特典を利用する人なら損にはならないだろう。

 

また、SBI証券でも投資信託保有によりPontaポイントもしくはTポイントの還元を受けられる。還元率は投資信託によって異なる。「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」では年率0.05%の還元を受けれる(sbisec.co.jpより)。たとえば、楽天・バンガード・ファンド(全米株式)を平均100万円分保有すると、毎月41ポイント、年間500ポイント程度の還元を受けれる。

上でも紹介したように、「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」を保有すると、税込年0.162%程度の手数料がかかる。この手数料に、保有で得られる還元分の0.05%を引けば0.112%になる。

したがって、平均100万円分の「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」をSBI証券で保有すると、年1620円程度の手数料と500ポイント程度の還元を受けられる。

 

ただし、SBI証券では楽天証券とは違い、NISA口座やiDeCoでは楽天・バンガード・ファンド(全米株式)の購入ができない。NISA口座やiDeCoで楽天・バンガード・ファンド(全米株式)を購入したいなら楽天証券を利用しなければならない。

 

SBI証券で毎月5万円分の「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」を三井住友カードで購入し、1年平均100万円分を保有した場合の還元

①SBI証券で毎月5万円分の「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」を三井住友カードで購入し、1年平均100万円分を保有

の条件で手数料と還元をまとめると下記のようになる。

楽天・バンガード・ファンド(全米株式)
保有でかかる手数料(1年平均100万円分を保有した場合)年1620円程度
購入による還元(SBI証券で毎月5万円分購入した場合)三井住友カード(0.5%還元):250ポイント(年3000ポイント)
三井住友カード ゴールド(1%還元):500ポイント(年6000ポイント)
三井住友カード プラチナ(2%還元):1000ポイント(年1万2000ポイント)
保有による還元(SBI証券で平均100万円分を保有した場合)年500ポイント

2021年11月現在

 

つまり1年で

・手数料1620円程度
・3500ポイントから1万2500ポイントの還元

となる。

 

SBI証券における保有で還元されるポイントはPontaポイントもしくはTポイント。三井住友カードによる購入で還元されるポイントはVポイントになる。

これらのポイントは1ポイント=1円の価値はあるため、これら条件で購入、保有すると、還元が保有でかかる手数料よりも高くなる。上でも記載しているように、SBI証券では1620円の手数料を払う一方で、年間3500ポイントから1万2500ポイントの還元を受けられるからだ。

 

まだSBI証券の口座や三井住友カードを持っていない人は下記ポイントサイト経由で申し込みをすべきだ。追加でポイントをもらえるためポイントサイトを経由して作成しなければ損である。

ポイントサイト経由でSBI証券を開設すると
2021年11月現在、ポイントサイトを経由してSBI証券口座を開設した場合、追加で8000ポイント(=8000円)をもらえる。

 

ポイントサイト経由でもらえるキャッシュバック

ポイントサイト経由でもらえるキャッシュバック
2021年11月現在、年会費無料の三井住友カードをポイントサイト経由で申し込んだ場合、追加で2300ポイント(=2300円)をもらえる。三井住友カード ゴールドなら6000ポイント(=6000円)。ポイントサイトでもらえるポイントのほかにも、三井住友カードでは還元を受けれる。

 

ポイントサイトへ登録後、それぞれ「SBI証券」「三井住友カード」で検索すれば申し込みリンクが表示される。

>>> 「SBI証券の口座開設」や「三井住友カードの申し込み」で現金還元を受けれるポイントサイトへのリンク

もちろん、ポイントサイトへの登録は無料である。

 

VTI(バンガード トータル ストック マーケットETF)をお得に買う方法

SBI証券で米国ETFを取引(売買)・保有する際にかかる手数料

 

「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」は米国ETFの「VTI(バンガード トータル ストック マーケットETF)」へ(間接的な)投資を行っている。つまり、パフォーマンスに限れば楽天・バンガード・ファンド(全米株式)とVTIはほぼ同じで連動している。

ただし、元がドル建ての米国株なので、為替レートによっても日本円での評価額は変わる。たとえば、円安・ドル高になると、投資先米国株式の価格が上がらなくても日本円での評価額は上がる(逆に円高になると評価額は下がる)。

 

楽天・バンガード・ファンド(全米株式)の3年間のパフォーマンス
楽天・バンガード・ファンド(全米株式)のパフォーマンス(2018年11月から2021年11月までの3年間。円換算。rakuten-toushin.co.jpより)

 

バンガード トータル ストック マーケットETFの3年間のパフォーマンス
2021年11月までのバンガード トータル ストック マーケットETFのパフォーマンス(2018年11月から2021年11月までの3年間。ドル換算。investor.vanguard.comより)

 

VTI含む米国ETF購入時に発生する「為替コスト」および「取引手数料」は証券会社ごとに違いがある。米国ETFを安く購入したいなら、迷わずSBI証券を選ぶべきだ。

 

SBI証券で米国ETFを購入・保有する場合の手数料

SBI証券でVTIを含む米国ETFを購入・保有する場合の手数料をまとめると下記のようになる。

米国株ETFをSBI証券で購入・保有した場合
買付手数料約定代金の0.495%(税込)が手数料。最低手数料は0ドル、上限手数料は22ドル(税込)。ただし、SBI証券でのVTI買付手数料は無料。また、NISA口座での購入ならいずれの米国ETFも買付手数料が無料。
売却手数料約定代金の0.495%(税込)。最低手数料は0ドル、上限手数料は22ドル(税込)
為替コスト1ドルあたり25銭(0.25円)がかかる。100ドル分(約1万1500円)の両替をすると25円の手数料がかかる。また、SBI証券では住信SBIネット銀行で買い付けたドルでの買付もできる。住信SBIネット銀行では1ドルあたり4銭(0.04円)の為替コスト。
保有でかかる手数料(経費率など)米国ETFによって異なる。VTIは年0.03%程度。

2021年11月現在の約定代金に対する取引手数料、為替コスト、保有でかかる手数料(SBI証券におけるインターネット注文の場合。site2.sbisec.co.jpより)

 

VTIは1口単位での購入になる。VTIの2021年11月現在の価格は1口241.21ドルになる。

SBI証券では約定代金の0.495%(税込)が米国ETFの「取引」手数料になる。つまり、買付と売却それぞれで手数料がかかる。ただし、最低手数料0ドル、上限手数料は22ドル(税込)と決まっている。約定代金が2.02ドル以下の場合は手数料が無料になり、約定代金が4444.45ドル以上の場合は一律22ドル(税込)の手数料になる。また、SBI証券ではVTIの「買付」手数料が無料、NISA口座ならいずれの米国ETFも買付手数料が無料である。

VTIは買付時手数料無料で購入できるものの、「売却」では手数料として0.495%(税込)を取られる。たとえば、1000ドル分を売却する場合、手数料として4.95ドル(約550円)かかる。

 

VTIを含む米国ETFはドル建てなので、買付で必要な円からドルへの両替で為替コストがかかる。為替コストは証券会社(銀行)によって異なる。SBI証券でのドル買付は1ドルあたり25銭(0.25円)がかかる。つまり、100ドル分(約1万1500円)の両替をすると25円の手数料がかかる。

また、住信SBIネット銀行で買い付けたドルもSBI証券へと入金し、米国株や米国ETFの買付に利用できる。住信SBIネット銀行では1ドルあたり4銭(0.04円)とさらに安い手数料でドルの購入ができる(2021年11月現在)。

 

SBI証券の外貨入金手続き
住信SBIネット銀行からSBI証券へのドル入金も簡単である。SBI証券へログインし、右上にある「入出金・振替」を選択、「外貨入金」から行える。住信SBIネット銀行からSBI証券への移動では手数料も取られない(もちろん、住信SBIネット銀行とSBI証券両方の口座を開設し、連携しておく必要がある)。

 

米国ETFの保有でかかる手数料は「総経費率(エクスペンスレシオ)」である。総経費率は1年間でかかる経費の総額であり、毎日少しずつ回収される。投資信託の信託報酬と似た性質のものである。VTIの総経費率はわずか年0.03%になっているバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)より)。1万ドル分(約115万円分)を1年間保有しても、手数料はわずか3ドル(約340円)になる。保有でかかる手数料については楽天・バンガード・ファンド(全米株式)よりもかなり安くなる。

 

米国ETF保有による手数料はどの証券会社でも年0.03%程度と変わらない。しかし、取引手数料や為替コストは証券会社によってかなり異なる。これら手数料の安さを考慮すれば、米国ETFを買うにもSBI証券を利用すべきだ。

 

外貨の購入方法を含む、住信SBIネット銀行を賢く使いたい人は下記記事も参考に。

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投資信託の「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」とETFの「VTI」どちらをどの証券会社で買うのがお得か?

投資信託の「楽天バンガード」とETFの「VTI」どちらを買うべきか?

 

上でも紹介したように、楽天・バンガード・ファンド(全米株式)は還元を受けれる楽天証券SBI証券での「購入」「保有」がおすすめである。ただし、SBI証券のNISA口座では楽天・バンガード・ファンド(全米株式)の購入ができない。

VTIは取引手数料や為替コストの点でSBI証券での売買、保有がもっともお得になる。

 

下記では「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」と「VTI」における

1.楽天証券およびSBI証券における「売買」「保有」でかかる手数料と得られる還元
2.売買単位と分配金
3.NISA口座の利用

についてさらに詳しく紹介していく。

 

1.楽天証券およびSBI証券における「売買」「保有」でかかる手数料と得られる還元

「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」を楽天証券とSBI証券、「VTI(バンガード トータル ストック マーケットETF)」をSBI証券で取引・保有した場合の手数料と還元をまとめて比較すると下記のようになる。

楽天・バンガード・ファンド(全米株式)
(楽天証券で売買・保有)
楽天・バンガード・ファンド(全米株式)
(SBI証券で売買・保有)
VTI(バンガード トータル ストック マーケットETF
(SBI証券で売買・保有)
買付手数料0(無料)0(無料)0(SBI証券では無料)
売却手数料(解約手数料)0(無料)0(無料)0.495%(税込)、上限手数料は税込22ドル(税込)
為替コスト0(無料。円建て)0(無料。円建て)1ドルあたり0.25円から(住信SBIネット銀行なら0.04円から)
保有でかかる手数料(信託報酬など)年0.162%程度(税込)年0.162%程度(税込)年0.03%程度(税込)
購入で受けれる還元月5万円まで楽天カード決済により1%還元月5万円まで三井住友カード決済により0.5%から2%還元無し(クレジットカードによる購入も不可)
保有で受けれる還元年率0.048%年率0.05%無し

2021年11月現在

 

VTIと比較した「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)の優れた点」としては取引(売買)手数料、為替コストが無料の点が上げられる。くわえて、楽天証券、SBI証券で楽天・バンガード・ファンド(全米株式)を「購入」「保有」すると還元も得られる。

SBI証券と楽天証券の両方に口座を持っている人は年会費が有料の「三井住友のゴールドカードもしくはプラチナカードを持っているかどうか」「楽天カードをもってるかどうか」でどちらを利用するか決めれば良い。三井住友のゴールドカードもしくはプラチナカードを持っているならSBI証券で楽天・バンガード・ファンド(全米株式)の購入、保有するのがおすすめである。三井住友のゴールドカードもしくはプラチナカードを持っておらず、楽天カードを持っているなら楽天証券で楽天・バンガード・ファンド(全米株式)の購入、保有すべきだ。楽天カードおよび三井住友カードの両方を「持っていない」人は保有により得られる還元の多いSBI証券がおすすめである。ただし、楽天証券ではNISA口座やiDeCoでも楽天・バンガード・ファンド(全米株式)の購入ができる一方で、SBI証券のNISA口座では楽天・バンガード・ファンド(全米株式)の購入ができないため、NISA口座またはiDeCoで楽天・バンガード・ファンド(全米株式)を購入したい人も楽天証券を利用しなければならない。

 

楽天・バンガード・ファンド(全米株式)と比較した「VTI(バンガード トータル ストック マーケットETF)の優れた点」としては保有でかかる手数料(経費率など)が安い点が上げられる。

また、SBI証券ではVTIの買付時にかかる手数料(買付手数料)が無料になっている。ただし、楽天・バンガード・ファンド(全米株式)とは違い売却時に手数料がかかる。くわえて、投資信託のようにクレジットカードによる購入はできない。

 

楽天証券とSBI証券では楽天・バンガード・ファンド(全米株式)の購入と保有による還元を受けれる。VTIでは購入と保有による還元がない。しかし、保有でかかる手数料はVTIの方が0.03%と安い。

こうした特徴を踏まえると、少額で頻繁に取引をしたい人には「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」を楽天証券もしくはSBI証券で「購入」「保有」、一度の取引金額が大きく、取引回数が少ない人には「VTI」をSBI証券で「購入」「保有」がおすすめである。

保有金額はNISA枠を目安にしても良いだろう。たとえば、NISA枠内(年120万円以内)では楽天・バンガード・ファンド(全米株式)を楽天証券で購入し、NISA枠を越えた分はVTIをSBI証券で購入するのも悪くない。

 

上でも紹介したように、SBI証券で楽天・バンガード・ファンド(全米株式)を購入するなら現金ではなく、還元が得られる三井住友カードによるカード決済にすべきだ。

まだSBI証券の口座や三井住友カードを持っていない人は下記ポイントサイト経由で申し込みをしよう。追加でポイントをもらえるためポイントサイトを経由して作成しなければ損である。

ポイントサイト経由でSBI証券を開設すると
2021年11月現在、ポイントサイトを経由してSBI証券口座を開設した場合、追加で8000ポイント(=8000円)をもらえる。

 

ポイントサイト経由でもらえるキャッシュバック

ポイントサイト経由でもらえるキャッシュバック
2021年11月現在、年会費無料の三井住友カードをポイントサイト経由で申し込んだ場合、追加で2300ポイント(=2300円)をもらえる。三井住友カード ゴールドなら6000ポイント(=6000円)。ポイントサイトでもらえるポイントのほかにも、三井住友カードでは還元を受けれる。

 

ポイントサイトへ登録後、それぞれ「SBI証券」「三井住友カード」で検索すれば申し込みリンクが表示される。

>>> 「SBI証券の口座開設」や「三井住友カードの申し込み」で現金還元を受けれるポイントサイトへのリンク

もちろん、ポイントサイトへの登録は無料である。

 

2.売買単位と分配金

楽天・バンガード・ファンド(全米株式)は100円以上1円単位で売買できる。VTIは1口単位での売買になる(2021年11月現在、VTIの価格は1口241.21ドル=約2万7821円)。くわえて、楽天・バンガード・ファンド(全米株式)は購入・売却に手数料もかからないため、毎日100円ずつ、手数料を取られずに購入できる。少額で頻繁に売買できる点も投資信託のメリットになる。

 

VTIは毎年4回分配金を配っている。2016年から2020年まで、VTI1口あたりの分配金実績をまとめると下記のようになる。

2016年2017年2018年2019年2020年
VTIの分配金2.215ドル2.343ドル2.6046ドル2.9047ドル2.7694ドル

年4回分の合計金額。VTIの2021年7月現在の価格は1口241.21ドル。分配金の利回りは毎年1%から2%の間になる。

 

VTIに対し、楽天・バンガード・ファンド(全米株式)は分配金を配った実績がない。現在、楽天・バンガード・ファンド(全米株式)は投資先であるVTIから得た分配金を再投資に回している。楽天・バンガード・ファンド(全米株式)だけでなく、日本の投資信託の多くは分配金を配っていない。

不労所得に憧れている人には分配金を得る目的で投資をする人もいるだろう。しかし、分配金は受け取るよりも再投資した方がメリットは大きい。なぜなら、再投資した場合、分配金は投資信託の価格に上乗せされるため、含み益が出ても売却するまで課税されないからだ。

VTIを購入すると、元本で含み損が生じてる場合でも分配金には税金が課せられてしまう。つまり、分配金に課税され、さらには売却で損するといったケースが米国ETFでは生じうるのだ。

また、楽天・バンガード・ファンド(全米株式)だけでなく、多くの投資信託は購入手数料・解約(売却)手数料が無料になっている。くわえて、投資信託の多くは100円以上1円単位での売却もできる。つまり、100円ずつ、手数料を取られずに売却もできる。米国ETFのような分配金を投資信託で受け取りたいなら、欲しい分だけ売却すれば分配金の代用ができるのだ。含み益の金額だけ売却し、分配金代わりにしても良いだろう。売買・売却での手数料がないため少額で頻繁に売買できる点も投資信託のメリットになる。

 

3.NISA口座の利用

投資信託である楽天・バンガード・ファンド(全米株式)はもちろん、ドル建て米国ETFであるVTIもNISA口座で購入できる。

楽天・バンガード・ファンド(全米株式)は投資信託なので、(一般)NISA、つみたてNISA口座で購入できる。つみたてNISA口座は毎年40万円まで20年間、最大800万円まで非課税になる。楽天証券のNISA口座でも、楽天カードによる購入および保有による還元は受けれる。ただし、SBI証券のNISA口座では楽天・バンガード・ファンド(全米株式)の購入ができない。

VTIは外国株式に分類され、(一般)NISA口座にて売買ができる(つみたてNISA口座ではVTIの売買ができない)。NISA口座は毎年120万円まで5年間、最大600万円まで非課税となる。NISA口座で保有すればVTIで配られている分配金も非課税となる。

 

利益に課税される税額は、所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%の合計20.315%なので、手数料よりも高くなるだろう。つみたてNISAなら20年間という長期で非課税額も大きくなる。

米ドルの買い付けといった手続きも必要ないため、少額の投資から始めたい投資初心者には投資信託の楽天・バンガード・ファンド(全米株式)を楽天証券のつみたてNISA口座で売買するのがおすすめである。

楽天証券のNISA口座を最大限に生かす使い方について、さらにくわしく知りたい人は下記記事を参考に。

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