「楽天・全米株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))」は「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」へ投資する投資信託である。VTIは大型株だけでなく、中型株、小型株を含めて広く米国株式市場へ投資し、米国株式時価総額の約100%をカバーしている。
「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」はS&P500インデックスに採用されている米国株式へ投資する投資信託になる。米国株式市場の大型株へ投資する投資信託になる。
ある程度の安定性を期待して米国の大型株に投資をしたいなら「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」がおすすめである。多少のリスクを取って米国の大型株だけでなく、小型株、中型株も含めて広く米国株式市場に投資をしたいなら「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」がおすすめである。
楽天・バンガード・ファンド(全米株式)は楽天証券やSBI証券をはじめ、17の金融機関で購入できる(2022年1月時点。doc.wam.abic.co.jpより)。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は楽天証券やSBI証券をはじめ、23の金融機関で購入できる(2022年1月時点。emaxis.jpより)。
楽天・バンガード・ファンド(全米株式)とeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の主な違いを比較すると下記のようになる。
楽天・バンガード・ファンド(全米株式) | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | |
---|---|---|
投資先 | 小型、中型、大型株を含む米国株式市場へ投資(VTIへ投資)。CRSP米国総合指数への連動を目指す。 | 米国株式市場の大型株へ投資。S&P500との連動を目指す。 |
購入可能な金融機関 | SBI証券、楽天証券など(17社) | SBI証券、楽天証券など(23社) |
保有でかかる手数料 (信託報酬など。2022年1月現在) | 年0.162%程度(税込) | 年0.0968%程度(税込) |
2022年1月現在
「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」を購入するならSBI証券か楽天証券を利用すべきだ。なぜなら、SBI証券と楽天証券では投資信託の購入と保有で還元を得られ、かつ、NISA口座でeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を購入できるからである。ただし、三井住友のゴールドカードもしくはプラチナカードを持っておらず、楽天カードを持っているなら楽天証券でeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を購入すべきだ。
まだSBI証券の口座や三井住友カードを持っていない人は下記ポイントサイト経由で申し込みをしておこう。追加でポイントをもらえるためポイントサイトを経由して作成しなければ損である。
2022年1月現在、ポイントサイトを経由してSBI証券口座を開設した場合、追加で6000ポイント(=6000円)をもらえる。
2022年1月現在、年会費無料の三井住友カードをポイントサイト経由で申し込んだ場合、追加で5500ポイント(=5500円)をもらえる。三井住友カード ゴールドなら7000ポイント(=7000円)。ポイントサイトでもらえるポイントのほかにも、三井住友カードでは新規入会で還元を受けれる。
現在、SBI証券で投資信託の購入に使えるクレジットカードは「三井住友カード」のみとなっている。
ポイントサイトへ登録後、それぞれ「SBI証券」「三井住友カード」で検索すれば申し込みリンクが表示される。
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もちろん、ポイントサイトへの登録は無料である。
「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」を購入するなら楽天証券を利用すべきだ。なぜなら、楽天証券では投資信託の購入と保有で還元を得られ、かつ、NISA口座だけでなくiDeCoでも楽天・バンガード・ファンド(全米株式)を購入できるからである。
まだ楽天証券に口座を開設していない人は申し込みだけでも早めにしておこう。
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投資信託の運用が中心なら「つみたてNISA」口座も一緒に申し込むべきである。
この記事では
▶ 「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」と「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の違い
から楽天・バンガード・ファンド(全米株式)とeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を理解する上でも重要な
▶ 「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の投資先とパフォーマンス
▶ 「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」と「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」、どちらをどの証券会社で買うべきか?
まで述べていきたいと思う。
「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」と「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の違い
2022年1月現在、「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」と「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」いずれの投資信託でも分配金の実績は無い。
「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」と「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の違いは
1.購入できる証券会社
2.保有でかかる手数料(信託報酬など)
3.投資先
の3つに分けられる。下記でそれぞれ詳しく紹介していく。
1.購入できる証券会社
2022年1月現在、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」はSBI証券や楽天証券をはじめ、23の金融機関で購入できる(eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 月次レポートより)。
「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」はSBI証券や楽天証券をはじめ、17の金融機関で購入できる(楽天・全米株式インデックス・ファンド 月次レポートより )。
SBI証券のNISA口座ではeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の購入ができる。しかし、楽天・バンガード・ファンド(全米株式)はSBI証券のNISA口座での購入ができない(通常の証券口座でしか購入できない)。
楽天証券のNISA口座では楽天・バンガード・ファンド(全米株式)とeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の両方を購入できる。楽天証券ではNISA口座だけでなく、iDeCoでも楽天・バンガード・ファンド(全米株式)を買える。iDeCoで購入すれば配当や利益は非課税であり、受取時に控除も受けれる。
NISA口座もしくはiDeCoでも楽天・バンガード・ファンド(全米株式)を購入したい人は楽天証券に口座を開設し、NISA口座およびiDeCoの申し込みもしておくべきだ。
>>> 【投資信託の購入と保有で還元を受けれる!】楽天証券口座開設キャンペーンページ
2.保有でかかる手数料(信託報酬など)
「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」も「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」もノーロードと呼ばれ、購入手数料・解約(売却)手数料については無料となっている。手数料はいずれも保有でかかる手数料(主に信託報酬)のみ発生する。
保有でかかる手数料は1年間でかかる手数料の合計で表され、投資信託を保有すると毎日計上されている。楽天・バンガード・ファンド(全米株式)は年0.162%(税込)、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は年0.0968%(税込)の手数料を取られる。
・楽天・バンガード・ファンド(全米株式)を1年間平均100万円分保有した場合、 1620円程度の手数料を取られる。
・eMAXIS Slim米国株式(S&P500)を1年間平均100万円分保有した場合、 968円程度の手数料を取られる。
楽天・バンガード・ファンド(全米株式)と比べても、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は手数料が安い。ただ、1年平均で100万円を保有しても652円の差である。0.1%以下の差ならパフォーマンスの方が重要になるだろう。
3.投資先
楽天・バンガード・ファンド(全米株式)は大型株、中型株だけでなく、小型株を含めて広く米国株式市場へ投資する(CRSP米国総合指数のパフォーマンスへの連動を目指している)。この投資信託は米国ETFの「VTI(バンガードトータルストックマーケットETF)」へ主に投資する投資信託である。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は米国株式市場の大型株へ投資し、S&P500指数のパフォーマンスへの連動を目指す投資信託である。
投資先およびパフォーマンスについては下記でくわしく紹介していく。
「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の投資先とパフォーマンス
上でも紹介したように、楽天・バンガード・ファンド(全米株式)とeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の投資先の違いは「米国の中型・小型株を含むかどうか?」になる。楽天・バンガード・ファンド(全米株式)は大型株だけでなく中型・小型株も含んでおり、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は大型株のみで中型・小型株を含んでいない。
ただし、楽天・バンガード・ファンド(全米株式)とeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の上位保有銘柄についてはほとんど違いがない。楽天・バンガード・ファンド(全米株式)とeMAXIS Slim米国株式(S&P500)が最終的に向かう米国株式の上位保有銘柄について、純資産総額に占める割合が多い順に紹介すると下記のようになる。
楽天・バンガード・ファンド(全米株式) (バンガード トータル ストック マーケットETF) | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | |
---|---|---|
1 | マイクロソフト 5.2% | アップル 6.6% |
2 | アップル 4.9% | マイクロソフト 6.0% |
3 | アマゾン 3.0% | アマゾン 3.5% |
4 | アルファベット A株 1.9% | テスラ 2.1% |
5 | テスラ 1.9% | アルファベット A株 2.1% |
6 | アルファベット C株 1.7% | アルファベット C株 1.9% |
7 | フェイスブック A株 1.6% | メタ A株 1.9% |
8 | NVIDIA 1.3% | NVIDIA 1.8% |
9 | JPモルガン・チェース 1.1% | バークシャー・ハサウェイ B株 1.3% |
10 | バークシャー・ハサウェイ B株 1.0% | ユナイテッド・ヘルス 1.1% |
「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」と「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の上位保有銘柄と純資産総額に占める割合。楽天・バンガード・ファンド(全米株式)(バンガード トータル ストック マーケットETF)は2021年11月末基準(rakuten-toushin.co.jpより)、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は2021年12月末基準(emaxis.jpより)。いずれも上位10銘柄まで開示している。ただ、アルファベット(旧Google)株はA株とC株が上位に入っており、合計9社となっている。ちなみに、アルファベットのA株(クラスA株)は株主総会における議決権ありの普通株式であり、C株(クラスC株)は議決権がない。C株は配当や売却益を得る目的で購入される。
日本でも有名な米国の大型株が多いだろう。米国の大型株で構成されるeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の方が上位銘柄の割合は若干多い。
楽天・バンガード・ファンド(全米株式)とeMAXIS Slim米国株式(S&P500)のパフォーマンス
楽天・バンガード・ファンド(全米株式)の設定日が2017年9月29日、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の設定日が2018年7月3日と、いずれも運用が始まってから5年以内の投資信託になっている。
上位保有銘柄にはほとんど差がないため、価格の推移も似たような形のチャートになっている。
楽天・バンガード・ファンド(全米株式)の1年間チャート(2022年1月現在。rakuten-sec.co.jpより)
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の1年間チャート(2022年1月現在。rakuten-sec.co.jpより)
2022年1月時点の期間別基準価額騰落率(1ヶ月から3年間)で見ると、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の方がパフォーマンスは良い。
楽天・バンガード・ファンド(全米株式) | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | |
---|---|---|
1ヶ月 | +0.09% | +0.37% |
3ヶ月 | +3.20% | +5.77% |
6ヶ月 | +9.66% | +11.86% |
1年 | +31.50% | +36.78% |
3年 | +91.50% | +94.97% |
期間別基準価額騰落率(2022年1月基準。site0.sbisec.co.jp、site0.sbisec.co.jpより)
近年は米国株式市場でも特に大型株へと資金が流れてたことがわかるだろう。
「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」と「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」、どちらをどの証券会社で買うべきか?
2022年1月現在、パフォーマンスで見ると楽天・バンガード・ファンド(全米株式)よりもeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の方が成績は良かった。これはリスクオフの流れ(リスクの高い金融商品からリスクの低い金融商品への流れ)が進み、ハイリスク・ハイリターンの小型株・中型株よりも安定して成長する米国の大型株へとお金が流れたためだろう。
大型株はすでに業績を出しており、取引が活発に行われている。そのため、株価は大きく変化せず、安定的に成長し、配当も出している企業が多い。対して中型、小型株はハイリスク・ハイリターンの銘柄になる。取引量が少ないため、材料が出れば大きく株価は動く。小型株には新興ベンチャー企業も多く、大きく成長する可能性がある一方で安定性は劣る。
今後も、ある程度の安定性を期待するなら大型株へ投資する「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」、多少のリスクを取って小型株、中型株も含めたいならVTIへ投資する「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」を購入するのがおすすめである。
もちろん、株式を直接購入しても良い。「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)+好みの中型もしくは小型株」という組み合わせもありだ。eMAXIS Slim米国株式(S&P500)で大型株を網羅し、中型もしくは小型株は好きな銘柄を集中的に個別で買っても良いだろう。
中型・小型の個別株を買うのが面倒だったり、選定をプロに任せたいな人なら「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」でまとめるのがおすすめである。
「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」と「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」はどの証券会社で買うべきか?
「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」を購入するならSBI証券か楽天証券を利用すべきだ。なぜなら、SBI証券と楽天証券では投資信託の購入と保有で還元を得られ、かつ、NISA口座でeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を購入できるからである。ただし、三井住友のゴールドカードもしくはプラチナカードを持っておらず、楽天カードを持っているなら楽天証券でeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を購入すべきだ。
「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」を購入する楽天証券を利用すべきだ。なぜなら、楽天証券では投資信託の購入と保有で還元を得られ、かつ、NISA口座だけでなくiDeCoでも楽天・バンガード・ファンド(全米株式)を購入できるからである。
下記ではSBI証券および楽天証券で得られる還元についてくわしく紹介していく。
SBI証券および楽天証券で得られる還元
SBI証券では毎月5万円まで投資信託を三井住友カードで購入できる。この三井住友カードによる購入では0.5%から2%の還元を受けれる。
年会費無料の三井住友カードで0.5%還元、三井住友カード ゴールドで1%還元、三井住友カード プラチナで2%還元になっている。
毎月5万円までなので、還元されるポイントは2%還元で毎月最大1000円相当のポイントとなる。つまり、毎月1000円、1年で最大1万2000円相当のポイントが還元される。
楽天証券でも毎月5万円まで投資信託を楽天カードで購入できる。年会費無料の楽天カードも含め、すべての楽天カードで1%の還元を受けれる。5万円分の投資信託を購入すると、毎月500ポイント、1年6000円相当の還元を受けられる。
また、SBI証券で「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」を保有すると年0.0968%程度(税込)の手数料がかかる。たとえば、平均100万円分保有すると、年968円程度を手数料として取られる。ただ、SBI証券で「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」を保有すると年率0.0374%の還元も得られる(2022年1月現在)。100万円分の保有で毎月31ポイント、年間374ポイント程度の還元を受けれる。したがって、平均100万円分の「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」をSBI証券で保有すると、年968円程度の手数料と374ポイント程度の還元を受けられる。
楽天証券で「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」を保有すると年0.162%程度の手数料がかかる。つまり、平均100万円分保有すると、年1620円程度を手数料として取られる。
楽天証券では投資信託の残高が、一定の金額に到達した場合に「1度だけ」所定の楽天ポイントをもらえる。
保有残高が1年で100万円に達すれば190ポイントの還元を受けれる。2年目以降はこの還元がない。つまり、SBI証券とは違い、楽天証券においては長期保有での利点がない(2022年1月現在。楽天証券は改悪により、一度だけの還元となった。SBI証券も今後改悪の可能性はある)。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)をSBI証券および楽天証券で購入・保有した場合の「手数料」と「還元」について
投資信託を「SBI証券」「楽天証券」で購入・保有した場合とで得られる還元について比較すると下記のようになる。
SBI証券 | 楽天証券 | |
---|---|---|
購入による還元 | 三井住友カードによる購入で0.5%から2% | 楽天カードによる購入で1%還元 |
保有による還元 | SBI証券における保有で年利0.0374%の還元 | 楽天証券における保有で一定の金額に到達した場合に、所定の楽天ポイントを1度だけ進呈 |
2022年1月現在(rakuten-sec.co.jp、search.sbisec.co.jpより)。保有による還元は頻繁に変更されるため、詳細はリンク先も参考に。
SBI証券と楽天証券における2022年1月現在の手数料と還元について、
①SBI証券で毎月5万円分の「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」を三井住友カードで購入し、1年平均100万円分を保有
②楽天証券で毎月5万円分の「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」を楽天カードで購入し、1年平均100万円分を保有
上記条件で具体的に金額、還元ポイント数を出すと下記のようになる。
①SBI証券 | ②楽天証券 | |
---|---|---|
購入手数料・解約手数料(売買手数料) | 0(無料) | 0(無料) |
保有でかかる手数料(1年平均100万円分を保有した場合) | 年968円程度 | 年968円程度 |
購入による還元(毎月5万円分購入した場合) | 三井住友カード(0.5%還元):250ポイント(年3000ポイント) 三井住友カード ゴールド(1%還元):500ポイント(年6000ポイント) 三井住友カード プラチナ(2%還元):1000ポイント(年1万2000ポイント) | 毎月500ポイント(年6000ポイント) |
保有による還元(平均100万円分を保有した場合) | 374ポイント程度(投資信託の残高に応じて毎年得られる) | 190ポイント程度(1年目のみ) |
2022年1月現在
①SBI証券:手数料968円程度+3240ポイントから1万2240ポイントの還元
②楽天証券:手数料968円程度+6190ポイントの還元
SBI証券における購入で還元されるポイントはVポイントになる。保有で還元されるポイントはPontaポイントもしくはTポイントになる。楽天証券で還元されるポイントは楽天ポイントになる。
これらのポイントは1ポイント=1円以上の価値はあるため、これら条件で購入、保有すると、還元が保有でかかる手数料よりも高くなる。上でも記載しているように、SBI証券では968円の手数料を払う一方で、3240ポイントから1万2240ポイントの還元、楽天証券では968円の手数料を払う一方で、6190ポイントの還元を得られるからだ。
楽天証券では年会費無料の楽天カードによる購入でも1%の還元を受けれる。しかし、三井住友カードで1%以上の還元を受けるにはゴールドカードもしくはプラチナカードにしなければならない。投資信託の購入で1%の還元を得られる「三井住友カード ゴールド」でも年会費は年1万1000円(税込)なので、「SBI証券で1%以上の還元を受けるために」三井住友のゴールドカードもしくはプラチナカードを作成するのはおすすめできない。上でも紹介したように、三井住友カードでも月5万円分までの投資信託しか購入できず、これで受けられる還元もプラチナカードの2%で月1000円(年間1万2000円)にしかならないからだ。年会費以下の還元しか受けれないのである。
ただし、三井住友カード ゴールドで年間100万円以上利用すれば年会費は無料になり、1万ポイント分の還元も別途追加で受けれる。ほかにもカードの特典を利用する人なら損にはならない。三井住友のゴールドカードもしくはプラチナカードに年会費分を払うメリットがない人なら楽天カードを作成し、楽天証券で投資信託を購入するのがおすすめである。
まだSBI証券の口座や三井住友カードを持っていない人は下記ポイントサイト経由で申し込みをすべきだ。追加でポイントをもらえるため、ポイントサイトを経由して申し込まなければ損である。
2022年1月現在、ポイントサイトを経由してSBI証券口座を開設した場合、追加で6000ポイント(=6000円)をもらえる。
2022年1月現在、年会費無料の三井住友カードをポイントサイト経由で申し込んだ場合、追加で5500ポイント(=5500円)をもらえる。三井住友カード ゴールドなら7000ポイント(=7000円)。ポイントサイトでもらえるポイントのほかにも、三井住友カードでは新規入会で還元を受けれる。
現在、SBI証券で投資信託の購入に使えるクレジットカードは「三井住友カード」のみとなっている。
ポイントサイトへ登録後、それぞれ「SBI証券」「三井住友カード」で検索すれば申し込みリンクが表示される。
>>> 「SBI証券の口座開設」や「三井住友カードの申し込み」で現金還元を受けれるポイントサイトへのリンク
もちろん、ポイントサイトへの登録は無料である。
NISA口座の利用
投資信託である「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」および「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」は(一般)NISAおよびつみたてNISA口座で購入できる。ただし、「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」はSBI証券のNISA口座では購入できない。
SBI証券のNISA口座 | 楽天証券のNISA口座 | |
---|---|---|
楽天・バンガード・ファンド(全米株式) | ×(NISA口座での購入不可) | ○ |
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | ○ | ○ |
2022年1月現在
投資信託は(一般)NISA口座で購入すると、毎年120万円まで5年間、最大600万円まで非課税となる。つみたてNISA口座は毎年40万円まで20年間、最大800万円まで非課税になる。もちろん、SBI証券、楽天証券のNISA口座でも、投資信託の購入・保有による還元は受けれる。
投資信託から得られる利益に課税される税率は所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%の合計20.315%になる。投資信託の税金は手数料よりもかなり高くなるため、投資信託の購入でもNISA枠から使い切るべきだ。
「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」と同様に、S&P500との連動を目指す日本の投資信託として「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(愛称:SBI・V・S&P500)」も人気である。「SBI・V・S&P500」と「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」はパフォーマンスも変わらない。ただ、S&P500との連動を目指す投資信託の中では「SBI・V・S&P500」がもっとも手数料が安くなっている。保有でかかる手数料(信託報酬など)は「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が年0.0968%程度(税込)に対し、「SBI・V・S&P500」は年0.0938%程度(税込) である。
「SBI・V・S&P500」と「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」のどちらを、どの証券会社で買うべきか?知りたい人は下記記事を参考に。

「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」と同様に、CRSP米国総合指数との連動を目指す日本の投資信託として「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(愛称:SBI・V・全米株式)」も人気である。「SBI・V・全米株式」と「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」はパフォーマンスも変わらない。ただ、CRSP米国総合指数との連動を目指す日本の投資信託の中では「SBI・V・全米株式」がもっとも手数料が安くなっている。保有でかかる手数料(信託報酬など)は「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」が年0.162%程度(税込)に対し、「SBI・V・全米株式」は年0.0938%程度 である。
「SBI・V・全米株式」と「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」のどちらを、どの証券会社で買うべきか?知りたい人は下記記事を参考に。
