SBI・Vシリーズには
1.SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(愛称:SBI・V・S&P500。旧:SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド)
2.SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(愛称:SBI・V・全米株式)
3.SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(愛称:SBI・V・米国高配当株式)
の3つがある。2021年6月現在、このSBI・Vシリーズ「すべて」を購入できるのはSBI証券のみとなっている。「SBI・V・S&P500(旧:SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド)」はSBI証券のほかにもマネックス証券、岡三オンライン証券、auカブコム証券など6つの証券会社で購入できる(SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド月次レポートより)。
楽天証券ではこのSBI・Vシリーズいずれも購入ができない(2021年6月現在)。ただし、楽天証券では「SBI・V・全米株式」と同じ投資先の「楽天 全米株式インデックス ファンド(愛称:楽天バンガードファンド)」、「SBI・V・米国高配当株式」と同じ投資先の「楽天 米国高配当株式インデックス ファンド(愛称:楽天バンガードファンド(米国高配当株式)」を購入できる。また、「SBI・V・S&P500」に相当する「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」も楽天証券で購入できる。
投資信託の手数料(信託報酬)で見ればSBI・Vシリーズの「SBI・V・S&P500」「SBI・V・全米株式」は年0.0938%程度と「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の年0.0968%程度や「楽天バンガードファンド」の年0.162%程度よりも安い。「SBI・V・米国高配当株式」の年0.1238%程度と同じ投資先の「楽天バンガードファンド(米国高配当株式)」の年0.192%程度を比べても同様である。
しかし、楽天証券では保有による還元(年利0.048%)だけでなく、購入でも還元(1%)が得られる。結果的に、「SBI・V・S&P500」「SBI・V・全米株式」「SBI・V・米国高配当株式」をSBI証券で買うより、楽天証券で「eMAXIS Slim米国株式」「楽天バンガードファンド」「楽天バンガードファンド(米国高配当株式)」を買った方がお得になるのだ。
まだ楽天証券に口座を持っていない人はいつでも投資信託をお得に買える状態にしておくため、口座開設の申し込みは早めにしておこう。
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楽天証券で投資信託を購入予定の人は楽天カードも利用しなければ損である。
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購入による1%還元は楽天カード決済により得られるからだ。
楽天カードは他社とは違った審査基準になっており、フリーターでも作成できる。他社のクレジットカード審査に落ちてしまった人も一度申し込みに挑戦してみるべきだ。
この記事では
▶ SBI・Vシリーズ
の投資先、信託報酬(手数料)、購入できる証券会社などを中心に
▶ 楽天証券で買えるSBI・Vシリーズ代わりのおすすめ投資信託
について詳しく紹介していきたいと思う。
SBI・Vシリーズ
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド (愛称:SBI・V・S&P500) | SBI・V・全米株式インデックス・ファンド (愛称:SBI・V・全米株式) | SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド (愛称:SBI・V・米国高配当株式) | |
---|---|---|---|
投資先 | 米国株式市場の大型株へVOOを通して投資 | 小型、中型、大型株を含む米国株式市場へVTIを通して投資 | 株価指数(米国株式市場における高配当利回りの銘柄で構成)へVYMを通して投資 |
分配金 | 2021年6月まで実績無し | 未定 | 未定 |
信託報酬 (2021年6月現在) | 年0.0938%程度(税込) | 年0.0938%程度(税込) | 年0.1238%程度(税込) |
購入手数料・解約手数料 | 0(無料) | 0(無料) | 0(無料) |
為替コスト | 0(円建て) | 0(円建て) | 0(円建て) |
利益・分配金にかかる税金 | 20.315%(NISA口座なら非課税) | 20.315%(NISA口座なら非課税) | 20.315%(NISA口座なら非課税) |
買付単位 | 100円以上1円単位で購入できる | 100円以上1円単位で購入できる | 100円以上1円単位で購入できる |
購入できる証券会社 | SBI証券など6社 | 2021年6月現在はSBI証券のみ | 2021年6月現在はSBI証券のみ |
2021年6月現在(go.sbisec.co.jpより)
SBI・Vシリーズは世界最大級の運用会社バンガード社の米国ETF(上場投資信託証券)へ投資している。
下記では
1.SBI・Vシリーズの投資先である米国ETF(VOO、VTI、VYM)
の紹介を中心に、
2.SBI・Vシリーズにおける購入・保有・売却の手数料と税金
3.SBI・Vシリーズを買える証券会社
について詳しく紹介していく。
1.SBI・Vシリーズが投資する米国ETF(VOO、VTI、VYM)
SBI・V・S&P500は「VOO(バンガードS&P500 ETF)」、SBI・V・全米株式は「VTI(バンガードトータルストックマーケットETF)」、SBI・V・米国高配当株式は「VYM(バンガード 米国高配当株式ETF)」を投資先としている。
SBI・V・S&P500 ⇒ VOO(バンガードS&P500 ETF)
SBI・V・全米株式 ⇒ VTI(バンガードトータルストックマーケットETF)
SBI・V・米国高配当株式 ⇒ VYM(バンガード 米国高配当株式ETF)
VOO(バンガードS&P500 ETF)はアメリカの株式市場に上場している銘柄のうち代表的な500銘柄(大型株、S&P500)へ投資している米国ETFになる。
VTI(バンガードトータルストックマーケットETF)はアメリカの株式市場に上場している大型株だけでなく、NYダウやS&P500に含まれない中型株、小型株まで含んでいる米国ETFになる。VTIはアメリカ株式時価総額の約100%をカバーしている。VTIの純資産総額は世界で第3位となっており、世界で人気のETFである。
VOOとVTIの違いは「米国の中型・小型株を含むかどうか?」になる。VOOは大型株のみで、VTIは大型株だけでなく、中型・小型株も含んでいる。
VYM(バンガード 米国高配当株式ETF)はFTSEハイデ ィビデンド・イールド指数(平均以上の配当を出す普通株で構成される)に連動する米国ETFである。平均以上の配当を出す普通株が投資先になる。
VOO、VTI、VYMにおいて純資産総額に占める割合が多い会社順に紹介すると下記のようになる。
VOO (バンガードS&P500 ETF) | VTI (バンガードトータルストックマーケットETF) | VYM (バンガード 米国高配当株式ETF) | |
---|---|---|---|
1 | アップル 5.80% | アップル 4.60% | JPモルガン・チェース 3.60% |
2 | マイクロソフト 5.30% | マイクロソフト 4.40% | ジョンソンアンドジョンソン 3.30% |
3 | アマゾン 4.20% | アマゾン 3.40% | ホーム・デポ 2.70% |
4 | アルファベット 3.90% | アルファベット 3.20% | P&G 2.50% |
5 | フェイスブック 2.20% | フェイスブック 1.80% | バンク・オブ・アメリカ 2.40% |
6 | テスラ 1.50% | テスラ 1.30% | コムキャスト 1.90% |
7 | バークシャー・ハサウェイ 1.50% | バークシャー・ハサウェイ 1.20% | エクソンモービル 1.90% |
8 | JPモルガン・チェース 1.30% | JPモルガン・チェース 1.10% | ベライゾン・コミュニケーションズ 1.80% |
9 | ジョンソンアンドジョンソン 1.20% | ジョンソンアンドジョンソン 1.00% | インテル 1.80% |
10 | VISA 1.10% | VISA 0.90% | AT&T 1.70% |
2021年4月30日基準(VOO、VTI、VYMのMonth-end holdingsより)。保有率は毎月変わり、上位銘柄も入れ替わっている。
上記のように、VOO、VTIの上位保有銘柄についてはほとんど違いがない。日本でも有名な米国の大企業が多いだろう。ただし、VTIには中型や小型株も広く含むため、その分大型株の割合が少なくなっている。
また、VOO、VTI、VYMはいずれも毎年4回の分配金を配ってきた。2017年3月から2021年3月まで、1株あたりの分配金実績をまとめると下記のようになる。
2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | |
---|---|---|---|---|---|
VOOの分配金 | 4.3679ドル | 4.7367ドル | 5.5709ドル | 5.3027ドル | 1.2625ドル |
VTIの分配金 | 2.343ドル | 2.6046ドル | 2.9047ドル | 2.7694ドル | 0.6716ドル |
VYMの分配金 | 2.4011ドル | 2.6492ドル | 2.8418ドル | 2.9061ドル | 0.6564ドル |
2017年から2020年は4回分の合計。2021年は3月(1回分)の金額になる(investor.vanguard.comより)。
2021年6月現在の価格はVOO1株385.83ドル、VTI1株218.18ドル、VYM1株107.80ドルとなっている。したがって、分配金の利回りだとVYMがもっとも高く、年2%から3%となっている。
分配金再投資後(分配金を受け取らず、同じETFへ再投資した場合)の基準価格上昇率でVOO、VTI、VYMを比べると下記のようになる。
6ヵ月 | 1年 | 3年 | 5年 | |
---|---|---|---|---|
VOOの上昇率 | 15.64% | 39.76% | 62.41% | 120.16% |
VTIの上昇率 | 16.20% | 43.19% | 62.70% | 122.23% |
VYMの上昇率 | 20.18% | 37.63% | 39.22% | 77.28% |
2021年6月現在の期間までで見た上昇率(investor.vanguard.comより)
6ヶ月という短期ではVYMがもっともパフォーマンスが良く、5年という長期ではVTIのパフォーマンスがもっとも良かった。もちろん、これは過去の結果であり、今後もこのパフォーマンスが続くとは限らない。
「分配金を再投資に回す投資信託」VS「分配金を受け取る米国ETF」
上でも述べたように、「SBI・V・S&P500(旧:SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド)」はVOOへ投資している。SBI・V・S&P500ではVOOから受け取る分配金が自動的に再投資へ回されるため、保有しても分配金は受け取れなかった。2021年6月にスタートする「SBI・V・全米株式」や「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド」も分配金再投資専用の投資信託になると思われる。
日本の投資信託では分配金をもらえないため、分配金を不労所得のように受け取るために、米国ETFへ投資する人もいる。しかし、分配金は現金として受け取らず、再投資に回してくれた方がメリットは大きい。なぜなら、分配金の再投資により投資信託の評価益が増えてもこれには課税されないからだ。元本で含み損が生じてる場合でも、分配金を受け取れば税金が課せられてしまう。つまり、分配金に課税され、さらには売却で損するといったケースが米国ETFでは生じる。
また、SBI・Vシリーズだけでなく、楽天バンガードファンドも購入手数料・解約(売却)手数料は無料になっている。くわえて、投資信託の多くは100円以上1円単位での売却もできる。つまり、100円ずつ、手数料を取られずに売却もできる。米国ETFのような分配金を投資信託で受け取りたいなら、少額ずつ売却すれば分配金の代用ができるのだ。購入・売却での手数料がないため少額で頻繁に売買できる点も投資信託のメリットになる。分配金の有無で投資先を決める必要はないだろう。
2.SBI・Vシリーズにおける購入・保有・売却(解約)の手数料と税金
SBI・Vシリーズに限らず、多くの投資信託はノーロードと呼ばれ購入、売却(解約)にともなう手数料が無料になっている。したがって、手数料としては保有によって生じる「信託報酬」に注目すれば良い。
信託報酬は1年間でかかる手数料の合計で、投資信託を保有すると毎日計上される。
2021年6月現在、SBI・Vシリーズにおける信託報酬は下記のようになっている。
SBI・V・S&P500:年0.0938%程度(税込)
SBI・V・全米株式:年0.0938%程度(税込)
SBI・V・米国高配当株式:年0.1238%程度(税込)
この手数料は同様の投資先、パフォーマンスになる他の投資信託に比べてもかなり安い。たとえば、楽天バンガードファンドの信託報酬は年0.162%(税込)になっている(2021年6月現在)。
「SBI・V・全米株式」を1年間平均100万円分保有した場合、 手数料の信託報酬が年0.0938%なので、1年で938円の手数料を取られる。同じくVTIへ投資する「楽天バンガードファンド」を1年間平均100万円分保有した場合、 1年で1620円の手数料を取られる。数字で見てもわかるように「楽天バンガードファンド」よりも「SBI・V・全米株式」の方が手数料は安い。
しかし、年率0.0682%の差であり、100万円分保有しても682円の差である。この差なら同じくVTIへ投資する楽天証券で「楽天バンガードファンド」を購入した方が良い。なぜなら、投資信託の保有だけでなく、購入でも手数料以上の還元を受けられるからだ(後述)。
ちなみに、円建てなので為替コストはかからない。ただし、最終的な投資先がドル建ての米国株なのでドル安/円高になると評価額は下がる。逆に、ドル高/円安になれば評価額は上がる。
税金について
投資信託であるSBI・Vシリーズはもちろん、ドル建ての米国ETFも利益や分配金には税金がかかる。税率は所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%の合計20.315%なので、手数料よりも高くなる。ただし、NISA口座を使えば税金は0になる。
SBI・Vシリーズは日本の投資信託なので、(一般)NISA、つみたてNISA口座で購入できる。つみたてNISA口座は毎年40万円まで20年間、最大800万円まで非課税になる。
米国ETFは外国株式に分類され、(一般)NISA口座にて購入ができる。つみたてNISA口座では米国ETFの購入ができない。(一般)NISA口座は毎年120万円まで5年間、最大600万円まで非課税となる。NISA口座では米国ETFで配られる分配金も非課税となる。
つみたてNISAなら、20年間という長期で非課税額も大きくなる。税金面でも米国ETFより投資信託の方が多くのケースで有利になるだろう。
投資信託なら米ドルの買い付けといった手続きも必要ない。投資初心者にも米国ETFより投資信託の方がおすすめである。
3.SBI・Vシリーズを買える証券会社
2021年6月現在、「SBI・V・S&P500」「SBI・V・全米株式」「SBI・V・米国高配当株式」のすべてを購入できるのは「SBI証券」のみとなっている。
「SBI・V・全米株式」「SBI・V・米国高配当株式」は2021年6月から申し込みが始まった新しい投資信託であり、今後は購入できる証券会社も増えていくだろう。
SBI・Vシリーズのうち「SBI・V・S&P500(旧:SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド)」は
・SBI証券
のほかにも
・マネックス証券
・岡三オンライン証券
・auカブコム証券
・佐賀銀行
・SMBC日興証券
など6つの証券会社で購入できる(SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド月次レポートより)。
楽天証券で買えるSBI・Vシリーズ代わりのおすすめ投資信託
SBI・Vシリーズは同じ投資先の投資信託の中でもっとも安い手数料となっている。しかし、楽天証券ではSBI・Vシリーズの購入ができない(2021年6月現在)。楽天証券で購入でき、かつSBI・Vシリーズの代わりになる投資信託としてはおすすめなのは「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」「楽天バンガードファンド」「楽天バンガードファンド(米国高配当株式)」である。なぜなら、同じパフォーマンス(投資先)であり、SBI・Vシリーズを除けば手数料がもっとも安くなるからだ。
「eMAXIS Slim米国株式」はS&P500インデックスに採用されている米国株式へ投資する投資信託になる。「SBI・V・S&P500」と同様にS&P500との連動を目指す投資信託であり、パフォーマンスはほとんど変わらない。「eMAXIS Slim米国株式」の信託報酬は年0.0968%程度(税込)となっている。
「楽天バンガードファンド」は「SBI・V・全米株式」と同じ「VTI」が投資先になっている。「楽天バンガードファンド」の信託報酬は年0.162%程度(税込)となっている。
「楽天バンガードファンド(米国高配当株式)」は「SBI・V・米国高配当株式」と同じ「VYM」が投資先になっている。「楽天バンガードファンド(米国高配当株式)」の信託報酬は年0.192%程度(税込)となっている。
SBI・Vシリーズの代わりになる投資信託について買える証券会社および信託報酬をまとめると下記のようになる。
eMAXIS Slim米国株式 | 楽天バンガードファンド | 楽天バンガードファンド(米国高配当株式) | |
---|---|---|---|
SBI・Vシリーズで該当する投資信託 | SBI・V・S&P500 | SBI・V・全米株式 | SBI・V・米国高配当株式 |
信託報酬 (該当するSBI・Vシリーズの信託報酬) | 年0.0968%程度 (年0.0938%程度) | 年0.162%程度 (年0.0938%程度) | 年0.192%程度 (年0.1238%程度) |
購入できる証券会社 | SBI証券、楽天証券、マネックス証券など23社(月次レポートより) | SBI証券、楽天証券、マネックス証券など17社(月次レポートより) | SBI証券、楽天証券、マネックス証券など9社(月次レポートより) |
2021年6月現在
信託報酬をSBI・Vシリーズに相当する他社の投資信託と比較してみると
SBI・V・S&P500「年0.0938%程度」:eMAXIS Slim米国株式「年0.0968%程度」
SBI・V・全米株式「年0.0938%程度」:楽天バンガードファンド「年0.162%程度」
SBI・V・米国高配当株式「年0.1238%程度」:楽天バンガードファンド(米国高配当株式)「年0.192%程度」
以上のようになる。特に、同じバンガードのETFへ投資する楽天バンガードファンドよりも0.07%程度安く手数料が設定されている。
楽天証券で投資信託を購入すべき理由
楽天証券で投資信託を購入すべき理由は投資信託の保有および購入でもっとも還元を受けれる証券会社だからである。SBI証券のSBI投信マイレージサービスよりも還元率が高くなっている。
SBI証券で「SBI・V・S&P500」を保有すると、年0.0938%の信託報酬がかかる。平均100万円分を1年間保有すると、938円を手数料として取られる。ただ、SBI証券では投資信託保有により、Tポイントで年率0.0242%の還元も受けられる(投信マイレージサービスポイント付与率一覧より)。したがって、平均100万円分の「SBI・V・S&P500」をSBI証券で1年間保有すると、938円の手数料とTポイント242ポイントの還元を受けられる(実質692円の負担)。
楽天証券では「SBI・V・S&P500」を購入できない。「SBI・V・S&P500」の次に信託報酬が安く、「SBI・V・S&P500」と同様にS&P500との連動を目指す投資信託として「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」がある。「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」は保有すると年0.0968%程度の信託報酬がかかる。平均100万円分を1年間保有すると、968円を手数料として取られる。ただ、楽天証券では投資信託保有による楽天ポイントの還元も受けられる(残高10万円ごとに毎月4ポイント=年率0.048%)。したがって、平均100万円分の「eMAXIS Slim米国株式」を楽天証券で1年間保有すると、968円の手数料と楽天ポイント480ポイントの還元を受けられる(実質488円の負担)。
また、楽天証券では毎月5万円まで投資信託を楽天カードで購入できる。この楽天カードによる購入では1%の還元を受けれるため、毎月5万円分の投資信託を購入すると毎月500ポイントの還元を受けられる。1年間では6000ポイントになる。つまり、毎月5万円、年間60万円分の「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」を楽天カードで購入すると、信託報酬10.33年分のポイントが還元される。購入当初は手数料よりもむしろ還元される額の方が大きくなるのだ。SBI・Vシリーズという信託報酬の安い投資信託が買えなくても、楽天証券で投資信託を買うべき理由はこの点にある。
「SBI・V・S&P500」をSBI証券で、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」を楽天証券で購入、保有した場合に生じる違いについてまとめると下記のようになる。
SBI・V・S&P500 (SBI証券) | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) (楽天証券) | |
---|---|---|
信託報酬 (2021年6月現在) | 年0.0938%(税込) | 年0.0968%(税込) |
購入による還元 | 無し | 月5万円まで楽天カード決済により1%還元 |
保有による還元 | 年率0.0242% | 年率0.048% (投資信託の残高10万円ごとに毎月4ポイント) |
2021年6月現在(search.sbisec.co.jp、rakuten-sec.co.jpより)
米国株へ投資する投資信託に限らず、投資信託を購入・保有するなら迷わず楽天証券を使うべきだ。まだ楽天証券に口座を持っていない人はいつでも投資信託をお得に買える状態にしておくため、口座開設の申し込みは早めにしておこう。
>>> 【楽天ポイントで株式と投資信託が買える!】楽天証券口座開設ページ
楽天証券で投資信託を購入予定の人は楽天カードも利用しなければ損である。
>>> 【楽天証券で投資信託が買える!】新規入会で大量の楽天ポイントがもらえる楽天カード入会ページ
ちなみに、楽天証券ではNISA口座における投資信託の購入・保有でも同様の還元を受けられる。
投資信託だけでなく、国内株式や外国株式・ETF、金・銀・プラチナ、iDeCoについて楽天証券とSBI証券の賢い使い分け方についてくわしく知りたい人は下記比較記事を参考に。
