SBIバンガードS&P500とeMAXIS Slim米国株式のどちらを、どの証券会社で買うべきか?

楽天証券

 

SBIバンガードS&P500」はS&P500との連動を目指す米国ETF(上場投資信託)へ投資する投資信託であり、「eMAXIS Slim米国株式」はS&P500インデックスに採用されている米国株式へ投資する投資信託になる。いずれもS&P500との連動を目指す投資信託であり、パフォーマンスはほとんど変わらない。

 

SBIバンガードS&P500とeMAXIS Slim米国株式をまとめて比較すると下記のようになる。

SBIバンガードS&P500eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
委託会社名SBIアセットマネジメント三菱UFJ国際投信
分配金2020年まで実績無し2020年まで実績無し
買付単位100円以上1円単位で購入できる100円以上1円単位で購入できる
投資先米国株式市場の大型株へVOOを通して投資米国株式市場の大型株へ投資
信託報酬
(2020年11月現在)
年0.0938%(税込)年0.0968%(税込)
購入手数料・解約手数料0(無料)0(無料)
為替コスト0(円建て)0(円建て)
利益・配当にかかる税金20.315%(NISA口座なら非課税)20.315%(NISA口座なら非課税)

2020年11月現在

 

SBIバンガードS&P500とeMAXIS Slim米国株式の主な違いは信託報酬(手数料)と買える証券会社である。

信託報酬はSBIバンガードS&P500の方が0.003%ほど安くなっている。

購入できる証券会社としてeMAXIS Slim米国株式は楽天証券を含め、様々な証券会社で購入できるのに対し、SBIバンガードS&P500はSBI証券やマネックス証券、岡三オンライン証券など6つの金融機関でしか買えない(2020年11月現在。SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド月次レポートより)。

楽天証券では投資信託の購入と保有により信託報酬以上の還元も受けれるため、この2つの投資信託で迷ったら、楽天証券で「eMAXIS Slim米国株式」を購入すべきだ。投資信託の購入をするなら、楽天証券への口座開設は必須になる。

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この記事では「SBIバンガードS&P500」と「eMAXIS Slim米国株式」のどちらを、どの証券会社で買うべきか?迷った人への回答として

▶ 「投資信託の購入と保有」をSBI証券と楽天証券で比較
▶ 「SBIバンガードS&P500とeMAXIS Slim米国株式」の投資先

から

▶ eMAXIS Slim米国株式(投資信託)とVOO(バンガードS&P500 ETF)の比較

まで詳しく紹介していきたいと思う。

 

「投資信託の購入と保有」をSBI証券と楽天証券で比較

投資信託の購入と保有をSBI証券と楽天証券で比較

 

2020年11月現在、SBIバンガードS&P500が購入できる金融機関は

・SBI証券
・岡三オンライン証券
・佐賀銀行
・マネックス証券
・auカブコム証券
・SMBC日興証券

に限られている(SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド月次レポートより)。現状、楽天証券ではSBIバンガードS&P500を購入できない。

eMAXIS Slim米国株式はSBI証券や楽天証券をはじめ、多数の証券会社で購入ができる(eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)月次レポートより )。

 

SBIバンガードS&P500をSBI証券で、eMAXIS Slim米国株式を楽天証券で購入、保有した場合に生じる違いについてまとめると下記のようになる。

SBIバンガードS&P500
(SBI証券)
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
(楽天証券)
信託報酬
(2020年11月現在)
年0.0938%(税込)年0.0968%(税込)
購入による還元無し月5万円まで楽天カード決済により1%還元
保有による還元年率0.02%年率0.048%
(投資信託の残高10万円ごとに毎月4ポイント)

2020年11月現在(search.sbisec.co.jprakuten-sec.co.jpより)

 

信託報酬は投資信託を保有すると引かれる手数料である。信託報酬は1年間でかかる手数料の合計で、毎日計上されている。

SBI証券でSBIバンガードS&P500を保有すると、年0.0938%の信託報酬がかかる。100万円分保有すると、年938円になる。ただ、SBI証券では投資信託保有によるTポイントの還元も受けられる(年率0.02%)。したがって、100万円分の投資信託を購入すると、年938円の手数料とTポイント200ポイントの還元を受けられる。

楽天証券でeMAXIS Slim米国株式を保有すると、年0.0968%の信託報酬がかかる。100万円分保有すると、年968円になる。ただ、楽天証券では投資信託保有による楽天ポイントの還元も受けられる(年率0.048%)。したがって、100万円分の投資信託を購入すると、年968円の手数料と楽天ポイント480ポイントの還元を受けられる。

また、楽天証券では毎月5万円まで投資信託を楽天カードで購入できる。この楽天カードによる購入では1%の還元を受けれるため、5万円分の投資信託を購入すると、毎月500ポイントの還元を受けられる。つまり、年間6000ポイントをもらえるため、購入額によっては手数料よりも還元されるポイントの方が高くなる。

楽天証券で受けれる還元について詳しく知りたい人は下記記事を参考に。

投資信託を購入するなら楽天証券を使うべき理由
投資信託を楽天証券で買うべき理由は 1.楽天の買い物における還元が1%増える という理由の他に 2.楽天カードによる投資信託の購入で1%還元を受けれる 3.投資信託の残高10万円ごとに毎月4ポイント(年利0.04...

 

SBIバンガードS&P500とeMAXIS Slim米国株式を比べると、信託報酬はSBIバンガードS&P500の方が若干安い。しかし、SBIバンガードS&P500は楽天証券で購入できない(2020年11月現在)。したがって、今の段階では楽天証券でeMAXIS Slim米国株式を購入するのがおすすめである。

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「SBIバンガードS&P500とeMAXIS Slim米国株式」の投資先とパフォーマンス

SBIバンガードS&P500とeMAXIS Slim米国株式の投資先とパフォーマンス

 

SBIバンガードS&P500はS&P500指数のパフォーマンスへの連動を目指す投資信託である。この投資信託は米国ETFである「VOO(バンガードS&P500 ETF)」を投資対象としている。

eMAXIS Slim米国株式は「S&P500インデックスマザーファンド」への投資を通じて、米国株式に投資している。

 

SBIバンガードS&P500とeMAXIS Slim米国株式の資金が最終的に向かう米国株式について、いずれもS&P500に採用されている大型株になる。

純資産総額に占める割合が多い順に紹介すると下記のようになる。

SBIバンガードS&P500
(バンガードS&P500 ETF)
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
アップル 6.43%アップル 6.5%
マイクロソフト 5.63%マイクロソフト 5.4%
アマゾン 4.75%アマゾン 4.8%
アルファベット 3.53%アルファベット(A株+C株) 3.2%
フェイスブック 2.32%フェイスブック 2.4%
バークシャー・ハサウェイ 1.47%バークシャー・ハサウェイ 1.4%
ジョンソンアンドジョンソン 1.33%ジョンソンアンドジョンソン 1.3%
P&G 1.25%P&G 1.2%
エヌビディア 1.14%エヌビディア 1.1%
10VISA 1.12%

2020年10月30日基準(doc.wam.abic.co.jpemaxis.jpより)。いずれも上位10銘柄まで開示しているが、eMAXIS Slim米国株式はアルファベット(旧Google)株をA株とC株に分けて記載しているため、9社となっている。A株(クラスA株)は株主総会における議決権ありの普通株式であり、C株(クラスC株)は議決権がない。C株は配当や売却益を得る目的で購入される。

上記のように、上位保有銘柄、保有割合についてはほとんど違いがない。日本でも有名な米国企業が多いだろう。

 

SBIバンガードS&P500とeMAXIS Slim米国株式のパフォーマンス

eMAXIS Slim米国株式の設定日が2018年7月3日、SBIバンガードS&P500の設定日が2019年9月26日といずれも運用が始まってから3年以内の新しい投資信託になっている。投資先の銘柄、保有割合にもほとんど差がないため、似たような形のチャートになっている。

 

SBIバンガードS&P500の1年間チャート
SBIバンガードS&P500の1年間チャート(2020年11月現在。site0.sbisec.co.jpより)

 

eMAXIS Slim米国株式の1年間チャート
eMAXIS Slim米国株式の1年間チャート(2020年11月現在。site0.sbisec.co.jpより)

 

期間別基準価額騰落率もほとんど差がない。

SBIバンガードS&P500
(バンガードS&P500 ETF)
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
前日比+0.43%+0.41%
1週間+0.20%+0.24%
1ヶ月+2.92%+2.95%
3ヶ月+4.25%+4.27%
6ヶ月+18.57%+18.73%
1年+11.28%+11.44%

期間別基準価額騰落率(2020年11月基準。site0.sbisec.co.jpsite0.sbisec.co.jpより)

 

SBIバンガードS&P500のようにETF(VOO)を通して間接的に株式へ投資するか、eMAXIS Slim米国株式のように直接株式へ投資するかで若干の違いが生じているのみである。

 

eMAXIS Slim米国株式(投資信託)とVOO(バンガードS&P500 ETF)の比較

eMAXIS Slim米国株式(投資信託)とVOO(バンガードS&P500 ETF)の比較

 

日本の証券会社ではVOO(バンガードS&P500 ETF)を直接購入することもできる。VOOはeMAXIS Slim米国株式と同様に、S&P500との連動を目指している。

eMAXIS Slim米国株式(投資信託)とVOO(ETF)の基本的な違いをまとめると下記のようになる。

eMAXIS Slim米国株式バンガードS&P500 ETF
(VOO)
商品の種類投資信託米国ETF
(上場投資信託)
投資成果の目標米国株式市場に上場している銘柄のうち代表的な500銘柄(大型株、S&P500)へ投資米国株式市場に上場している銘柄のうち代表的な500銘柄(大型株、S&P500)へ投資
通貨日本円(円建て)米ドル(ドル建て)
最低購入額100円から1円単位で購入できる1株単位で購入できる。2020年11月現在は1株326.49ドル
分配金実績無し2020年まで毎年4回配られている

 

投資信託のeMAXIS Slim米国株式は日本円で購入できるため、為替コストはかからない。ただし、元がドル建ての米国株なので、為替レートによっても日本円での評価額は変わる。たとえば、円安・ドル高になると、投資先米国株式の価格が上がらなくても日本円での評価額は上がる(逆に円高になると評価額は下がる)。

 

また、投資信託のeMAXIS Slim米国株式は100円以上1円単位で購入できる。VOOは1株単位での購入になる(2020年11月現在の価格は1株326.49ドル=約3万3900円)。

eMAXIS Slim米国株式は購入・売却に手数料もかからないため、毎日100円ずつ、手数料を取られずに購入できる。少額で頻繁に売買できる点も投資信託のメリットになる。

 

下記ではeMAXIS Slim米国株式とVOO(バンガードS&P500 ETF)における

1.分配金
2.手数料と還元
3.NISA口座

についてさらに詳しく紹介していく。

 

分配金について

VOOは毎年4回分配金を配っている。2016年から2020年10月までのVOO1株あたり分配金実績をまとめると下記のようになる。

2016年2017年2018年2019年2020年
VOO(バンガードS&P500 ETF)4.138ドル4.3679ドル4.7367ドル5.5709ドル3.9198ドル

1年間の総計。VOOの2020年11月現在の価格は1株326.49ドル。2016年から2019年は4回分の合計。2020年は10月(3回分)までの合計金額になる。分配金の利回りは毎年1%から2%の間になる。

 

VOOに対し、eMAXIS Slim米国株式は分配金を配った実績がない。現在、eMAXIS Slim米国株式は投資先である米国株式から得た配当を再投資に回している。

配当金は投資信託の価格に上乗せされるため、含み益が出ても売却するまで課税されない。しかし、VOOの元本で含み損が生じてる場合でも、分配金には税金が課せられてしまう。分配金に課税され、さらには売却で損するといったケースがVOOでは生じてしまうのだ。

不労所得に憧れている人には分配金を得る目的で投資をする人もいるだろう。しかし、分配金は現金として受け取らず、再投資に回してくれた方がメリットは大きいのだ。

 

SBI証券における手数料と還元

eMAXIS Slim米国株式を楽天証券、VOO(バンガードS&P500 ETF)をSBI証券で購入・保有した場合で手数料と還元をまとめて比較すると下記のようになる。

eMAXIS Slim米国株式
(楽天証券で購入・保有)
VOO(バンガードS&P500 ETF)
(SBI証券で購入・保有)
取引手数料0(無料)0.495%(税込)、上限手数料は税込22ドル(税込)(NISA口座では買付手数料のみ0)
為替コスト0(無料。円建て)1ドルあたり0.25円から(住信SBIネット銀行なら0.04円から)
信託報酬
(総経費率)
年0.0968%(税込)年0.03%
信託財産留保額
(解約手数料、売却手数料)
0(無料)0.495%(税込)、上限手数料は税込22ドル(税込)(NISA口座でも解約(売却)時は手数料がかかる)
購入で受けれる還元月5万円まで楽天カード決済により1%還元無し
保有で受けれる還元年率0.048%
(投資信託の残高10万円ごとに毎月4ポイント)
無し

2020年11月現在

 

楽天証券でeMAXIS Slim米国株式を保有すると年率0.048%の還元を楽天ポイントにより受けれる。この還元分を引くと、eMAXIS Slim米国株式の実質的な信託報酬は0.0488%になる。

また、楽天証券では毎月5万円まで投資信託を楽天カードで購入できる。この楽天カードによる購入では1%の還元を受けれるため、5万円分の投資信託を購入すると、毎月500ポイントの還元を受けられる。つまり、年間で最大6000ポイントをもらえるため、購入額によっては手数料よりも還元されるポイントの方が大きくなる。

VOOは保有でかかる総経費率が0.03%と安い。しかし、楽天証券では購入と保有による還元を受けれるため、実質eMAXIS Slim米国株式の方が金銭的な負担は少なくなるのだ。

また、VOOでは売買時に生じる取引手数料、為替コストもネックになるだろう。

 

利益にかかる税金についてはeMAXIS Slim米国株式もVOOもNISA口座で非課税にできる。

 

NISA口座の利用

投資信託であるeMAXIS Slim米国株式はもちろん、ドル建て米国ETFであるVOOもNISA口座で購入できる。利益や分配金に課税される税額は、所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%の合計20.315%なので、手数料よりも高くなるだろう。

 

eMAXIS Slim米国株式は投資信託なので、(一般)NISA、つみたてNISA口座で購入できる。つみたてNISA口座は毎年40万円まで20年間、最大800万円まで非課税になる。楽天証券のNISA口座でも、投資信託の購入・保有による還元は受けれる。

VOOは外国株式に分類され、(一般)NISA口座にて購入ができる。つみたてNISA口座ではVOOの購入ができない。NISA口座は毎年120万円まで5年間、最大600万円まで非課税となる。NISA口座ではVOOで配られている分配金も非課税となる。

 

楽天証券のつみたてNISAなら、20年間という長期で非課税額も大きくなる。eMAXIS Slim米国株式(投資信託)の方が多くのケースで有利になるだろう。

米ドルの買い付けといった手続きも必要ないため、投資初心者にも米国ETFのVOOより投資信託のeMAXIS Slim米国株式の方がおすすめである。

 

「SBIバンガードS&P500」と「eMAXIS Slim米国株式」はいずれもS&P500に採用されている米国大型株へ最終的に投資している。大型株だけでなく、NYダウやS&P500に「含まれない」中型株、小型株まで含み、米国株式時価総額の約100%をカバーしているETFとしてVTI(バンガードトータルストックマーケットETF)がある。VTIの純資産総額は世界で第3位となっており、人気のETFである。

VTIへ投資する日本の投資信託として「楽天バンガードファンド」がある。楽天バンガードファンドとVTIを比較したい人は下記記事を参考に。

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