SBIバンガードS&P500と楽天バンガードファンド、どちらを買うべきか?

SBIバンガードS&P500と楽天バンガードファンド、どちらを買うべきか?楽天証券

 

投資信託(ファンド)とは特定の運用方針に基づいて、株式や債券などに投資・運用する金融商品である。SBIバンガードS&P500と楽天バンガードファンドはいずれも米国ETF(上場投資信託)へ投資する投資信託になる。

 

SBIバンガードS&P500と楽天バンガードファンドをまとめて比較すると下記のようになる。

SBIバンガードS&P500楽天バンガードファンド
分配金実績無し実績無し
買付単位100円以上1円単位で購入できる100円以上1円単位で購入できる
投資先米国株式市場の大型株へ投資(VOOへ投資)小型、中型、大型株を含む米国株式市場へ投資(VTIへ投資)
信託報酬
(2020年10月現在)
年0.0938%(税込)年0.162%(税込)
購入手数料・解約手数料0(無料)0(無料)
為替コスト0(円建て)0(円建て)
利益・配当にかかる税金20.315%(NISA口座なら非課税)20.315%(NISA口座なら非課税)

2020年10月現在

 

この記事では

▶ SBIバンガードS&P500と楽天バンガードファンドの違い

からSBIバンガードS&P500と楽天バンガードファンドを理解する上でも重要な

▶ VOOとVTIの投資先
▶ VOOとVTIの分配金とパフォーマンス

について詳しく紹介するとともに

▶ SBIバンガードS&P500と楽天バンガードファンド、どちらを買うべきか?

まで述べていきたいと思う。

 

SBIバンガードS&P500と楽天バンガードファンドの違い

SBIバンガードS&P500と楽天バンガードファンドの違い

 

2020年10月現在、SBIバンガードS&P500と楽天バンガードファンドいずれの投資信託でも分配金の実績は無い。利益や分配金にかかる税金にももちろん違いはない。

 

SBIバンガードS&P500と楽天バンガードファンドの違いは

1.購入できる証券会社
2.信託報酬
3.投資先

の3つに分けられる。

下記でそれぞれ詳しく紹介していく。

 

購入できる証券会社

2020年10月現在、SBIバンガードS&P500が購入できる金融機関は

・SBI証券
・岡三オンライン証券
・佐賀銀行
・マネックス証券
・auカブコム証券
・SMBC日興証券

に限られている(SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド月次レポートより)。現状、楽天証券ではSBIバンガードS&P500を購入できない

 

楽天バンガードファンドは楽天証券やSBI証券をはじめ、多数の証券会社で購入ができる。

http://doc.wam.abic.co.jp/ap02rs/contents/pdf/9I312179_m.pdf

 

つまり、SBI証券ではSBIバンガードS&P500と楽天バンガードファンドの両方を買える。

>>> 【海外株式や海外ETF、海外債券の購入でおすすめ】SBI証券

 

楽天証券ではiDeCoでも楽天バンガードファンドを買える。iDeCoでも楽天バンガードファンドを購入したい人は楽天証券に口座を開設すべきだ。

>>> 【楽天ポイントで株式と投資信託が買える!】楽天証券へ今すぐ口座開設

 

信託報酬

購入手数料・解約手数料について、SBIバンガードS&P500も楽天バンガードファンドもノーロードと呼ばれ、無料となっている。したがって、手数料はいずれも信託報酬のみである。

信託報酬は1年間でかかる手数料の合計で、投資信託を保有すると毎日計上されている。SBIバンガードS&P500の信託報酬は年0.0938%(税込)、楽天バンガードファンドの信託報酬は年0.162%(税込)になっている(2020年10月現在)。

・SBIバンガードS&P500を1年間平均100万円分保有した場合、 938円の手数料を取られる。
・楽天バンガードファンドを1年間平均100万円分保有した場合、 1620円の手数料を取られる。

SBIバンガードS&P500の方が手数料は安い。ただ、100万円を保有しても682円の差である。0.1%以下の差ならパフォーマンス(価格の上昇率)の方が重要になるだろう。

 

投資先

SBIバンガードS&P500はS&P500指数のパフォーマンスへの連動を目指す投資信託である。この投資信託は米国ETFである「VOO(バンガードS&P500 ETF)」を投資対象としている。

楽天バンガードファンドは「VTI(バンガードトータルストックマーケットETF)」へ主に投資する投資信託である。

 

SBIバンガードS&P500と楽天バンガードファンド、どちらを購入するかはこのVOOとVTIの違いで判断する必要があるだろう。

 

VOOとVTIの投資先

VOO(バンガードS&P500 ETF)とVTI(バンガードトータルストックマーケットETF)の投資先

 

VOO(バンガードS&P500 ETF)はアメリカの株式市場に上場している銘柄のうち代表的な500銘柄(大型株、S&P500)へ投資している米国ETFになる。

VTI(バンガードトータルストックマーケットETF)はアメリカの株式市場に上場している大型株だけでなく、NYダウやS&P500に含まれない中型株、小型株まで含んでいる。VTIはアメリカ株式時価総額の約100%をカバーしている。VTIの純資産総額は世界で第3位となっており、人気のETFである。

 

つまり、VOOとVTIの違いは「米国の中型・小型株を含むかどうか?」になる。VOOは大型株のみで中型・小型株を含んでおらず、VTIは大型株だけでなく、中型・小型株も含んでいる。

 

VOOとVTIの上位保有銘柄と純資産総額に占める割合

VOOとVTIの上位保有銘柄について、純資産総額に占める割合が多い順に紹介すると下記のようになる。

VOO(バンガードS&P500 ETF)VTI(バンガードトータルストックマーケットETF)
マイクロソフト 6.0%マイクロソフト 5.0%
アップル 5.8%アップル 4.7%
アマゾン 4.5%アマゾン 3.8%
アルファベット 3.3%アルファベット 2.7%
フェイスブック 2.1%フェイスブック 1.8%
ジョンソンアンドジョンソン 1.4%ジョンソンアンドジョンソン 1.2%
バークシャー・ハサウェイ 1.3%バークシャー・ハサウェイ 1.1%
VISA 1.3%VISA 1.1%
P&G 1.2%P&G 1.0%
10ユナイテッドヘルス・グループ 1.1%ユナイテッドヘルス・グループ 0.9%

2020年6月30日の上位保有銘柄と純資産総額に占める割合(vanguardjapan.co.jpvanguardjapan.co.jpより)

 

上記のように、上位保有銘柄については殆ど違いがない。日本でも有名な米国企業が多いだろう。

 

VOOとVTIの分配金とパフォーマンス

VOOとVTIの分配金とパフォーマンス

 

SBIバンガードS&P500の投資先である「VOO」、楽天バンガードファンドの投資先である「VTI」はいずれも毎年4回分配金を配っている。

 

2016年から2020年10月までの1株あたり分配金実績をまとめると下記のようになる。

2016年2017年2018年2019年2020年
VOO(バンガードS&P500 ETF)4.138ドル4.3679ドル4.7367ドル5.5709ドル3.9198ドル
VTI(バンガードトータルストックマーケットETF)2.215ドル2.343ドル2.6046ドル2.9047ドル1.9876ドル

1年間の総計。2020年はVOO、VTIいずれも10月(3回分)までの総計になる。

 

VOOの2020年10月現在の価格は1株321.75ドル
VTIの2020年10月現在の価格は1株179.26ドル

100円から購入できる投資信託と違い、ETFは1株単位での購入になる。分配金の利回りはいずれも1%から2%の間になる。

 

VOOとVTIのパフォーマンス

5年間の価格チャートで見ると、VTIのリターンが12.48%だったのに対し、VOOは12.64%だった(2020年10月現在)。VTIとVOOはいずれも大型株が占める割合が多いため価格もそこまで大きな差にはなってない。

 

VOOの5年間チャート
2015年10月から2020年10月まで、VOOの5年間チャート(VOO 銘柄 – バンガードS&P500ETFより)。100ドルの後半から300ドル超まで成長した。

 

VTIの5年間チャート
2015年10月から2020年10月まで、VTIの5年間チャート(VTI 銘柄 – バンガードトータルストックマーケットETFより)。100ドル弱から100ドル後半にまで成長した。

 

VOOのパフォーマンスが若干良かったのは近年の米中貿易摩擦や新型コロナウイルスの影響で、小型株、中型株からGAFAMのような大型株へと資金が流れたからだろう。GAFAMとはGoogle(社名はAlphabet)、Amazon、Facebook、Apple、Microsoftのことを言う。GAFAMはVOOおよびVTIでも上位の保有銘柄になっている。

 

SBIバンガードS&P500と楽天バンガードファンド、どちらを買うべきか?

SBIバンガードS&P500と楽天バンガードファンド、どちらを購入すべきか?

 

株式自体が不況に弱く、特に小型株、中型株は大型株よりも影響を受けやすい。ここ数年で見ると、リスクオフの流れ(リスクの高い金融商品からリスクの低い金融商品への流れ)を受け、ハイリスク・ハイリターンの小型株・中型株から安定して成長する大型株へとお金が流れたと読めるだろう。

大型株の特徴としてはすでに業績を出しており、取引が活発に行われている。そのため、株価は大きく変化せず、安定的に成長し、配当も出している企業が多い。対して、中型、小型株はハイリスク・ハイリターンの銘柄になる。取引量が少ないため、材料が出れば大きく株価は動く。小型株にはベンチャー企業も多く、大きく成長する可能性がある一方で、すぐに撤退してしまう企業もある。また、中型株、小型株の方が不況には弱い。

したがって、ある程度の安定性を期待するならVOOへ投資する「SBIバンガードS&P500」、多少のリスクを取って小型株、中型株へも投資したいならVTIへ投資する「楽天バンガードファンド」がおすすめである。

もちろん、株式は直接購入しても良い。SBIバンガードS&P500で大型株を網羅し、中型もしくは小型株は個別で集中的に買っても良いだろう。「SBIバンガードS&P500+好みの中型もしくは小型株」という組み合わせもありだ。中型・小型の個別株を買うのが面倒だったり、選定をプロに任せたいな人なら「楽天バンガードファンド」でまとめても良いだろう。

 

NISA口座なら投資信託だけでなく、米国株も米国ETFも、利益に対して5年間税金がかからない。直接株式を購入すれば、投資信託の信託報酬、ETFの総経費もかからない。長期保有するなら、手数料も株式の方が抑えられる。

米国ETFの購入および米国株ではSBI証券のNISA口座がおすすめである。

>>> 【海外株式や海外ETF、海外債券の購入でおすすめ】SBI証券

 

SBIのNISA口座を最大限に生かす使い方については下記記事を参考に。

SBI証券のNISA口座を最大限に生かす使い方を紹介する
NISA口座では多くの証券会社で国内株式の取引手数料が無料になっている。NISA口座で国内株式のみを購入するなら、どこの証券会社を利用してもそこまでの違いはない。SBI証券は外国株式や海外ETFなどの購入で他の証券会社よりも優位性がある。こ

 

ETFと投資信託どちらを買うべきか?

VOOとVTIが毎年4回分配金を配っているのに対し、SBIバンガードS&P500と楽天バンガードファンドは分配金を配った実績がない。もちろん、決算次第では今後、分配金を配る可能性もある。

現在、SBIバンガードS&P500と楽天バンガードファンドはそれぞれの投資先であるETFから得た分配金を再投資に回している。分配金は投資信託の価格に上乗せされるため、含み益が出ても売却するまで課税されない。含み損が出てる場合に、分配金の税金を払う上、売却で損するといったケースは避けられる。ただし、NISA口座で購入するなら年間120万円までETFの利益および分配金が非課税となる。iDeCoで購入したら、利益が出ても受取時に控除を受けれる。

 

楽天バンガードファンドを例に、投資信託(楽天バンガードファンド)とETF(VTI)どちらを買うべきか?について更に詳しく知りたい人は下記記事を参考に。

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